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2007年9月1日(土)   喜怒哀楽
最近、気付いた事なんだが、
ここ数年、喜怒哀楽の幅が凄く狭くなっていた。

要するに、心がちっとも動かなくて、
精神的には落ち着いた日々を過ごしていたワケだ。

勿論、何も無かったワケではなく、
それなりにアップダウンはあったのだが、
30代に比べると何も無かった・・と言える位のもので・・・(^_^;)

だから、突然、感受性のスイッチが入ったりすると、
大いに戸惑ってしまう・・・らしい。


だが、考えてみれば、それも仕方の無い事だ。

人よりも貪欲に、様々な経験を求め、
図らずも人より多くの緊張を強いられる境遇に陥り、
それら全ては、自分1人で乗り越えてきたわけで、
生き長らえた分だけ経験はストックされて、
驚く事が少なくなってしまったのだから。

少しでも喜ぶ事を覚え、
怒ってもなるべく表に出さない術を知り、
哀しくても過去を振り返れば大した事が無いと思いこめ、
日々、楽しく生きている・・と信じられる・・ワケで(^_^;)


それでも、
心の何処かに刺さっている棘は、
たまにその存在を誇示するように疼き、
その痛みによって苦しく哀しい記憶を引きずり出してしまう事はある。

それが、何かの光だったり、
何かの匂いだったり、
何かの音だったり・・・

そしてそんな棘の何本かが抜けると、
こんな所にも刺さってたのか・・・?
と呆れつつも気付かされるような、
ほんの些細な記憶の鍵が、
今週は私の開かなかった心を開けたのかも知れない。


静かに、空を見ていた。

ゆっくりと染まっていく空を・・・。

その色の移ろいを見ながら、
よくぞここまで、生きてきたな・・・と
自分に語りかける。

そしてその声に、ここ数年ではあり得ないほど、
しっかりと心が動くのを・・・・感じた。
2007年9月2日(日)   生業
またもや、いつもの作業がスタートした。

今晩は寝るけど、明日は?
な感じで毎度の仕事を進めていく。

仕事自体はそんなに難しい事ではないが、
自分として許せるレベルに持ち上げる事が厳しくて、
結局、グズグズしながら作業する。

本来の仕事では無いデータ出しのような、
それでも時間を争う物から作業をするが・・・

何でもスルスルっとできるわけじゃないので、
その時間の無駄さが・・・またテンションを下げる。

ま・・・
まだ初日って事で・・・(/--)/
2007年9月3日(月)   間違えた
咳が出て、調子が悪い。

その上、今やらねばならない仕事に追加される、
諸々の作業が多い。

結果、仕事は遅々として進まず、
精神的には苛つきが溜まる。

しょうがないので、
漢方薬とビタミンCを飲むが・・・

何だか頭がボーっとして、
効率が悪くなる。

そして・・・眠い。

こら・・・
よっぽど体調が悪いな・・と思いつつ、
もっと強い栄養剤を入れようと考えているウチに気がついた。

あ・・・

ビタミン剤だと思ってた錠剤は、
咳止め薬だった・・(爆)

そりゃ、ボーっとするよ。
眠くなるよ・・・


なんだかなぁ・・・(/--)/
2007年9月4日(火)  
空気が乾燥すると咳が出て止まらない。

気がついたら、ずっと小さい咳をしている・・・

周りでは、鼻水&咳大王が4人ほどいて、
どうやらそれをもらった・・・という事が判明するが、
解ったところで何の解決にもならない(^_^;)

・・・・で、苦しくて咳止めを飲むと、
またもや眠気に襲われて(・_・、)

睡眠不足は、
こういう時の体力を大いに損なうのだが、
時間が足りない。

明日は朝から横須賀で打合せなので、
少しは寝ないと保たないワケで・・・・

本日は、明日の為に寝ます。
( ^.^)( -.-)( _ _)
2007年9月5日(水)   気になる
「来週月曜、会社に居るか?」

「ロケ・・火曜ですね。
 編集なんで会社にいます」

「じゃ、朝10時、時間空けておいてくれ。」

「はい。
 で、どちらに居れば?」

「デスクに居ればいいよ」


突然、常務から言われる。

う・・・む、
このパターンは、ちょっと嫌なパターンだ。

先日会議でちょっと突っ込んだが出てこなかった異動話。
私のクラスに異動があるとすれば、こういう感じになりやすい。

孤軍奮闘から4年以上の時間が過ぎ、
やっと落ち着いてきた今のチームは安定している。

そういう意味では私の仕事は終わったのかもしれないが、
私自身から見れば、もっともっとやりたい事をやっていきたいし、
やっていける環境になってきたばかりだ。

確かに今担当している番組は、
いささか長く担当しているのは事実。

クライアントの担当者よりクライアントの事に詳しくなってしまった部分もある位で、
良くも悪くも長い・・・・のだ。

だが、だからこそ、飽きないように様々な工夫を凝らすし、
自分しかできないだろう諸々の小ネタも振りまいていて、
しっかり自分の世界を確立できている・・と自負もある。

だから、そういう意味ではまだ、この番組を担当していたいし、
オンエア番組を作り続ける事に大きな意味を感じているのだ。


異動話なら事務所に顔を出せと言われるのが通例だから、
時間だけ作っておけ・・という命令は、異動とは関係ない事かも知れない。

が、私自身としては久々に理由も知らされずに時間だけ要求される事態なので・・・

やっぱり色々考えてしまう。


自分にとって、
不本意な話が投げられた場合は、
ちょっと生き方を含めて考える事になるな・・・と。

会社に長く留まっても、
自分がやりたい仕事ができないのなら、
そろそろやりたい事のために動け・・という事だろう。

その為に、徐々に準備をしてきたワケだし、
最近は道具も揃え出すハメに陥っているし・・・(^_^;)


という事で、
諸々の事がまた、
これからの10年に向けて変化しだしたな・・と、
今日、あらためて感じている。

2007年9月6日(木)   とりあえず頑張る
今日中というか明日の朝までには
どうにかして原稿を上げる・・という体制で、
ガラガラ声+若干の発熱を気力で押さえて仕事に勤しんでいる。

この仕事もいつまでやれるかわからないし、
その都度その都度全力疾走で頑張る事しかできない性分だし、
自分が納得(妥協?)できるまでは・・・と思うのだが、
今回のネタは何故か本当に手強いのだ(・_・、)

どう頑張っても、
これならいいか・・という気分になれない。

それは勿論、取材時に諸々の制約と勝手な仕切りに振りまわされた・・という事もあって
自分なりの材料集めがうまくいってない事もある・・・が、
やはり諸々の事が気になって、スッキリとした自分なりの切れが悪いようだ。

こんな時は、
ひたすら頑張るしかない。

時間が・・・無いなぁ・・・(・_・、)
2007年9月7日(金)   直撃
結局繋がってしまった仕事だったが、
いつもと違うのは台風が来ている事。

関東、それも神奈川県に上陸する予測が立っているため、
社内もその対応にイレギュラーな動きが出ていて、なかなか熱い。

最悪の場合はお手伝いもある状況ではあるが、
仕事を粛々と進めていく。

そして明け方・・・

小田原に上陸した台風は、
河川敷にある物を破壊し、
橋を落とし、西湘バイパスまで傷だらけにした。

だが、どんな状況にあっても腹は減る。

そして食べないと動けなくなる事もまた、
自然の摂理であるから・・・

いつものようにコンビニに出かけた。


うわ・・・
なんじゃこりゃ・・・

という位強い風が吹き荒れている。

傘なんて絶対使えない状態であるから、
とにかくコンビニまで走った。

で・・
その帰りに事件は起こった。

とにかくずぶ濡れになるけど
早く社に戻りたい・・と、
往きよりも力一杯走った・・・・つもりだった。

しかし、身体が宙に浮くと進行方向とは逆に飛ばされる・・・

え?
前へ走ると何故か後ろに進む?


そう・・・
もの凄い風圧が、
足が地面から離れた瞬間に身体を運んでしまうのだ・・・







ずぶ濡れでした。

でも・・・
コンビニのサンドイッチは・・・

美味かった。



しかし、ここ数年
台風が多過ぎる。

これって、地球温暖化に関係ある?
・・・のかなぁ・・・(/--)/
2007年9月8日(土)   咳止め薬
目が覚めたら、声が出なかった。

おまけに身体が怠くて、喉が痛い・・・


やっぱ、ちょっと無理しちゃったな・・・(^_^;)

と思いつつ、仕事をこなそうと、起きあがる。


けほけほけほ・・・
と空咳が出て、さらに喉が痛む。

しかたない・・・
飲むか・・(^_^;)

そう・・
飲めば止まる咳止めの王道。

ブロンの登場です(爆)

こいつの液体は様々な問題を引き起こした有名な薬だが、
私が使うのは錠剤。

こいつが容量用法を守って飲むと、
半端じゃない位強くて・・別の意味で焦ったりするのだが、
最低限飲むだけ緩やかに効いてくれるので丁度よいわけだ。

だが・・・
そのブロンが切れていた(・_・、)


で薬屋に行ったら、
新商品を勧められた。

タンのキレが増した・・という「ブロンエース」

この手の薬は、新製品というと
逆に効かなくなる可能性が高いのだが、
ここはとにかく従って買ってみた。

一回量が・・・4錠?
という事は、まずは1錠飲んで効きを試せば良いわけで・・・(^_^;)







効きました(爆)

切れると途端に咳が出るけど、
とにかく効いている間は、楽になる。

そしてこの、咳を鎮める事が、
じつは喉の腫れを退かせる大事な治療なので、
今回はこのエースにかける事にしました。




あ・・・
気持ち良く・・・はならないですからm(__)m
2007年9月9日(日)   前夜
いよいよ内示の前日。

社内情報を集めてみても、
管理職らしい仕事をしろ・・という気配が濃厚で、
今の制作業務、専属ではいられない感じがヒシヒシと・・・・

まぁ、
ほぼ理想的な環境に仕上がった今、
私の人生においては、常に、スクラップ&ビルドのタイミングがやってくる・・
という経験が、「腹をくくれ」と叫んでいる。

ただ・・・
作り上げてきた物は自分の望む物だから、
また最初からかよ・・・という気分にさせられるわけで・・・


ま、蓋を開けなくてはわからないので、
今日はとっとと寝る事にしよう(/--)/
2007年9月10日(月)   やっぱり・・・
予感は正しかった。

何時からとはまだ決められないが、
管理職としての仕事がメインになる。

制作はどこまで担うか(いや、全然担当しないかも)わからないが、
自分が作りたい物を自分のペースで手掛けよう。
(movie第2弾・・とかね)


さて、
気持ちを入れ替えて、
頑張るか・・・(^_^)
2007年9月11日(火)   ちょっと贅沢
先週体調を崩してから、
今一身体がピリッとしない。

朝から少し気持ち悪い状態で、
とにかく東海道に飛び乗った。

今日の集合は朝8時小田原だ。

普通の出勤時間に比べれば少し早い感じでいたが、
東海道は甘くなかった。

列車はみっちりと混んでいて、
カメラバッグを持つ私としては、
列車に乗り込む事をちょっと遠慮する位だった。

そうだ・・・
グリーン車に乗ってしまおう(^_^;)

湿度が高くて、既に汗だくであった事も、
その決定を肯定する力になる(爆)

事前にグリーン券データをパスモに入れて、
2階建ての車両に乗り込む。

よかった・・・(^_^)

空いてる
エアコン効いてる


鈍行列車と言っても、グリーン車は静かで快適だ。

そしてゆっくり走る事が逆に楽しくなるほど、
穏やかに過ごせる時間がもらえる。

これなら、ちょっとした出費なんて、
全然惜しくない。

何より、汗だくでカメラバッグを他人にぶつけないように気を遣って
立ち続ける苦行が無い事が、幸せだ。


もうこれからあと数回で、
こういう仕事をする事は無くなる。

本来、管理職がこんな最前線で働く事自体がおかしい事なのだが、
どっぷりと現場に漬かれた事は、恵まれている・・としか言いようがない。

テレビがアナログからデジタルに移行する時期に、
今までの古いやり方を切り替える事を自ら試行錯誤しながら行えた事は、
これからの管理職本来の仕事にどれだけ役に立つだろうか。


技術が進歩して、クリエーターにとっては、
企業レベルでなければできなかった作業まで、自力でこなせる環境が手に入る時代になった。

それは、企業力や財力ではアドバンテージが作れない、
ある意味厳しい時代になった・・と言ってもいい。

しかし、だからこそ、
クリエイティブに生きる人達は、その力だけが武器となり、
企業力や財力にあぐらをかいていた無能力者を蹴落とすチャンスが生まれるのだろう。

その事を、身を持って経験できたから、
作りたい物は、自分で作ろう・・と思えるし、
気持ちも楽でいられるのだろう。

贅沢な時間を味わいながら、
そんな事を考えられるほど、
グリーンシートにはゆとりが満ちあふれていた。
2007年9月12日(水)   引き際
人間の本性は、
意外と引き際に出るのかも知れない。

どんなに日頃取り繕っていても、
最後に下卑てしまったり、根性無しになってしまったりすると、
それまでの歴史は一切消えてしまう。

だからこそ、名を重んじる人は、
引き際こそ肝心・・と知って、振る舞うのだ。

今回の異動は、
私の、制作という場においての引き際が露わになる。

だから・・というワケではないが、
淡々と粛々と徐々に根回しを始めていて、
決して今の本当の気持ちを表に出す事はせずに、
穏やかな気持ちでその日を迎える準備をしている。

いつもは、どこかに、まだやり残した事がある・・と
どうしても後ろ髪を引かれる思いに負け勝ちだったが、
今回は、不思議とそのような気分にはならない。

それはきっと、
毎回、自分を出し切る作り方をしていて、
そして実際に出し切っていた・・・からだろう。


責任を取る・・という事は、
なかなか難しい。

非難を浴びても、矢面に立って、
するべき事を為し遂げてから身を退く事は美学にも繋がろうが、
そういう形を行うと宣言しながら、道半ばにして力尽きる事はあまりに悲しい。

己の器の大きさを客観視できないと、
そういう事も起きてしまうのだが、
それとて、引き際の素性バレの一例に過ぎない。

そんな感想を持ちながら、今回の首相退陣劇を眺めていたが、
戦後生まれの持つどこか楽天的な一面が、こういう時には
より厳しく叩かれるんだな・・・と少しだけ恐くなる。

今の人は、批評は上手い。
なるほど・・と思わせるほど細かく分析までしてくれる。

だが、それは、
情報過多故にできる無責任な言動でしかないように感じる。


我がクラブには、

走りたいとき走り、
止まりたい時止まり、
食いたい時食って、
寝たい時、寝る。

という基本的なスタイルが存在する。

それは、
現代社会において、実現不可能なスタイルではあるが、
それでも、個としての生き方を貫くという意志を持てば、
自分で納得できるレベルにまでは実現化できる。

そしてそれは、次の瞬間に死を迎えるかも知れない、という覚悟があって、
だから日々を大切に悔いなく生きる、という毎日を重ねる事になり、
その結果、何が起きても、容認できるようになれるのだ。


で・・・

異動の話があって、
心穏やかで居られる事が、嬉しく思える。

そうか・・・
毎日、必死に生きていたんだな・・・と
確認できたからだろう。
2007年9月13日(木)   波紋
困る・・・と言われる事は、初めての事。

徐々に、異動の話をリークしているのだが、
「どうにかならないんですか?」と返される事もあって、
自分が頑張ってきた事が伝わっていたんだ・・・とあらためて知る。


今日を含めて、
あと3回しか座らないだろう、ディレクターシート。

最初はTDが言うことを聞いてくれなかったり、
他のテクニカルから小言をもらったり・・・と大変だった。

それが今は、
仕事の区切りの場所として、
かなりリラックスして座る場所になっている。


「マジ、困るんですけど。」

「次のヤツはベテランだから問題ないよ」

「能力の問題じゃなくて、人間性の問題。」

「あぁ。じゃ、大丈夫。
 俺より明るいし、決断力もあるし」

「そうじゃなくて・・・」


昔は、怒鳴り声が聞こえる職場だったココは、
少なくとも私のチームになってからは、
余程の事が無い限り大きな声すら出ないようになった。

仕事に必死になって、つい大きい声が出るのはよくわかるが、
それは、大声を出す人間が追い込まれている証拠。

余裕のない職場では遊びもできず、
瞬間的に閃いた変更もすんなり通るはずもない。

ミスに頭を下げる人を叱責するなんて愚の骨頂だし(相手がプロの場合)
共同作業をする以上は、楽しくやる方が出来上がりが優しくなる物なのだ。

きっと、そんなスタイルが、
辞めないで欲しい・・という声になってくれるんだろう。

ありがい事。
嬉しい事。

少なくとも、この職場に、
私の居場所があった・・という事

そして、そんなリークが徐々に波紋を広げていくのは、
それなりに大事な立場に居たんだな・・・と思える事。


でも、
所詮は1ディレクターの異動話。

私の役を担う人間はいくらでもいる。
そして、きっと私以上に頑張ってくれる事だろう。


お前しかできないからやってくれ・・と言われるような異動話は、
長いサラリーマン生活で、そうあるわけじゃない。

今回はそういう形の説得に似た言葉で、
しかも社長直々に伝えられた異動話だった。

サラリーマンとして生きてもあと10年。

やりたい事を模索し、
実際に形にするのにも、充分な時間だ。

その10年を全て使い切るかどうかはわからないが、
まずは、夜ぐらい寝られる生活に戻って、
自分の為の準備を始めようと思う。

漠然と思っていた事を、
実行に移す時期が近づいたって事・・・らしい(^_^)
2007年9月14日(金)   ブライトリング
外仕事が多い時は、
頑丈で水に強いダイバーを使っていた。

スチールフィッシュという名の付いたダイバーウォッチは、
規格変更があって1年間しか販売されなかった小振りな物。

新型に比べて性能が落ちる・・と販売店は言ったが、
1500m防水も2000m防水(新型)も私にとっては大差ない事で、
それより細い手首に合う小さいボディが欲しかった。

自動巻のくせに1日1秒しか狂わない性能や、
見やすいブラックフェース、無反射コーティングされたサファイアの風防グラスなど、
必要充分な性能は購入してから殆ど毎日使うクセをつけてしまったが、
今日は久々にクロノマット(クロノグラフ)を使っている。

派手だな・・・と自分でも思う外観は、
スーツでもギリギリ使えるサイズで、
実際ジャケットよく着ていた時期には好んで使っていた。

ただ、ポリッシュされたブレスレットが傷つきやすい事と、
ダイバーに比べれば繊細な作りが、外仕事に使うにはどうしても不安だった。
(だから自宅待機が多くなってしまったのだが)

久々に使ってみると、やっぱり良い。
フェイスの何とも表現しにくいブルーが気持ち良く、
パーツの輝きが美しくて、つい見惚れてしまう。

コツコツとただひたすらデスクワークをしていた時、
気持ちが萎えてくるとこのフェイスを見て、目を喜ばせていた・・と
思い出した。


ビジネス用としては派手過ぎる2本のブライトリングは、
端的に私のスタイルを表現している。

誰にでも知られているブランドではなく、
マニアックで派手で性能も高い。

だから、知っている人だけがその価値を理解できるわけで、
そこら辺が自分の生き方にかぶる・・と感じて、オーナーとなったのだが、
それも、1人で頑張っている自分に対するご褒美として買った事も思い出す。


身に付ける物は、
その人のスタイルを表現する。

だから、派手な物ほど、
それに見合う自分がいなくては、似合わない。

一点豪華主義で高い装飾品や時計等を持つ事は、
バランスを崩しているだけに、余計にその人間が問われる・・という怖さがある。

自分は、このクロノマットに見合っているのか?・・と
しばし眺めながら自問してみるが・・・

以前よりも、小さく軽く見えたのは、
歳を重ねただけの事じゃないようだ。
2007年9月15日(土)   連鎖反応?
突然・・
1Tのハードディスクが、デスクトップから消える。

あ?
何??

慌ててソフトを使って調べるが、
レイドの片チャンがちゃんと動いてない感じで、
マウントすれば、ディレクトリなどには問題が出ない。

まだ一ヶ月は保ってもらわないと厳しいんですけど?
という悲痛な叫びはあまり機械には届かなくて、
マウントしているうちに別のストレージにデータを移す必要性を強く感じる。

自宅では500ギガのデータをレスキューするために、
2台のハードディスクが動きっぱなしで、
そのハードディスクを使ってバックアップは難しい。

マックは、
他のマックを買おう・・と悩んだ瞬間にクラッシュする・・という
変な動きがある・・とよく言われるが、
このハードディスクにも、もうコイツは使わないかも・・という思いで接した途端に、
こんな連鎖反応を起こされてしまうと・・・・(/--)/

既に1Tのハードディスクは5万円台と安くなり、
自分用に買ってもいいレベルにはなってきているのだが、
今後映像の仕事をあまりやらない私にとっては、
あまりに大きすぎるストレージは意味が無い。
(他にも500ギガ×2を持っているのだし)

でも、まだ一ヶ月はこの仕事を続けなくちゃいけないわけで、
しかも火急的速やかに対処しなくてはならない・・・のだから悩む。

あ・・・
マウントしたはずのハードディスクが、
また落ちた(・_・、)
2007年9月16日(日)   役目
人は必ず役目を持って生きている。

本人が自覚しようとしまいと、
必ず持っているものなのだ。

そしてそれは、必ずしも良い役割ばかりではなく、
時には災厄の元であったりするが、
それもまた、大切な役目であったりする。

齢50にしてやっと気付く事だが、
その与えられた役割という物は、
おおよそ8〜12年周期で、私の場合は替わっている。

だが、一貫として同じ役目もあるようで、
明確にあるのは「誰かのために」という物らしい。


1つの役割が終わると、
それまで築いた物は、見事に消えていく。

そしてそういう事態になった時、
この役割は終了した・・と気付かされる。

今回は、物理的に今までしていた事が離れていくようで、
笑ってしまう位に準備が進んでいるらしい。


時には盾になって
時には手を引いて
時には悪者になって
時には家族になって

誰かのために生きる事が、自分の幸せだとわかってからは、
一方的な想いでも、
知り合う人には全て、同じ気持ちで接してきた。
(程度問題ではあるが)

そして今、
その役割が1つ終わった事を感じている。

そしてそれは、個人的には凄く寂しい事なのだが、
どこかで、役割がシフトする事を理解しているので、
恐ろしい孤独感の中に、ほのかな明日へ期待が、
まるで灯火のように輝いている事に気付いている。


自分の事だけを考えると、
いつも自分の事を後回しにして生きてきた反動が、
大きくのしかかって潰れそうになるのが、常だ。

だからやがて、自分の事を第一に考える事を避けるようになっている。

それでもこうやって、
1つの役割を終えて1人になった時には、
どうしても自分に気持ちが戻ってしまう。


どうせ大した人生じゃない。
どうせろくな人間ではない。
どうせわかってもらえない。
どうせ・・・

そう
孤独な人間は、
誰かの人生を勝手に背負い込む事で、
孤独から逃れようとしているワケで・・・

だからこそ、役目があるのだ・・と気付かされる。


「今日、このまま寝たら、
 そのまま起きなくてもいい」

そう言えるようになれる人は、
精一杯、悔いの残らない生き方をしている人。

心のどこかに悔いを残して生きている人は、
明日はもっと・・・・という気持ちでしか生きられない。


明日が来なくても良い、と思えるようになったのは、
いつの頃だろう。

自分にとっての本物をみつけ、
その存在は形がどう変化しても、やっぱり本物として大切なんだ・・・
と気付いてからか。

そして、
本物に対する愛情は、
決して失せない物なんだ・・と知っているからか。


さっきまで当たり前に動いていた機械が壊れたり、
さっきまでそこにあると思っていたものが無くなってしまったり・・・

そんな事が重なりすぎる今、
新しいスタートの為の準備を始めなければいけないようだ。

そしてもちろん、
その準備を始めている。
2007年9月17日(月)   道具
機能停止したハードディスクの代わりに、
モバイル用の小型ハードディスク(250ギガ)を購入する。

そして、かねてから計画していた、広角ズームレンズも購入した。

仕事が変わらないなら、F4の安価で性能が良いと評判のレンズを買うつもりだったが、
これからは自分の為の撮影に没頭するため、倍の価格の新型を買う事にした。
(16mmー35mm f2.8は新型になって周辺の解像度が上がった・・と聞く)

何故、高価なレンズを買うか・・と言えば、
とにかく明るいから。

そう・・
仕事で毎週、昼間の写真ばかり撮っていたから、
本来好きで撮り続けていた夜の空気を切り取っていなかった。

そして、先日手にいれた標準ズームはf4と暗く、
そのレンズで夜の空気を切り取っても、なんかしっくりいかない事に気付いていたのだ。

で、とにかくこれからの10年の為に・・と考えれば、
ここで金をケチるよりも、道具として長く使う事を見据えて納得できる物を手に入れるしかない。

だからかなり無理をして購入したわけ・・だが、
まずは明日の仕事で使ってみるしかない。

その上がりを見て、高い買い物だったか安い買い物だったか・・を判断するが、
早速夜景を撮ってみて・・の手応えは、もの凄く良い。


勿論、これからの仕事には、必要の無い道具だが、
自分が自分らしく表現する手段の中に、この道具は必要不可欠なのだ。

しかし・・・
物入りだなぁ・・・・(/--)/
2007年9月18日(火)   16-35mm 1:2.8 LU USM
驚いた。

正直、ここまで良いとは思っていなかった。

同じLマークをつけた14mmが周辺では状況によって難があり、
24-105mmもなんとなく撮った時に首を傾げる事が多かった。

70-200mm 1:2.8 L IS USMを初めて使った時のような感動は、
キャノンの広角には求めていけないんだ・・と思いこんでいたのだが、
今日、撮りまくったカットを確認するにつけ、昨日の手応えは想像以上の事だと理解した。

夜景撮影のために無理して買ったレンズは、
24ー105の使用を忘れさせるほどの気持ちよさを伴い、
久々に、撮影する事が楽しくて、時を忘れる気持ちになれる。

そしてもう一つ、
thinkTANKのLENS CHANGER25というベルトにつける、
レンズケースもレンズと共に購入した(ポイント還元)のだが、
コイツが想像以上に使い勝手がよくて、撮影に役立った事も嬉しかった。


もう、こうやってテレビ用にスチールを撮る事は殆ど無いだろうが、
だからこそ余計に道具を揃えきりたい欲望が大きくて、
物欲に拍車がかかっているようだ。

そして当分、買い足さないだろう事も想像できるから、
感じた時、撮りたい物を、すぐ撮れるという観点でシステムを組んだ。

12-24(SIGMA) 14 16-35 24-105IS 70-200IS

この並びで足りないレンズがあるとしたら、
100-400IS か 28-300IS もしくは 70-300DO IS
という望遠レンズだろうが、そんな望遠は・・・・ねえ(^_^;)

いずれにしても、そんなレンズや特殊レンズは、
仕事が舞い込んだ時に考えるとして、
超広角から望遠まで満遍なく揃った今、
何を切り取っていくか・・・の方が大事だな・・と思っている。

閃いた時、その閃き通りの撮影ができない苛立ちは、
これでかなり解消できているはずなので、
自分の感覚を研ぎ澄ます事だけを考えられるはずだ。


とにかく、
シャッターを押す楽しみを、思い出す取材だったから、
その気持ちを忘れないうちに、どんどん切り取ってみよう・・・(^_^)

しかし、
それにしても・・・
馬鹿だよねぇ・・(/--)/
2007年9月19日(水)   ガス欠
急がなくちゃいけない仕事なので、
昨日は朝から外仕事した後、そのまま徹夜状況で仕事だった。

で、今日もその続きを頑張っているのだが、
異動に合わせて、現場を混乱させないように交通整理が忙しくて、
どうにも仕事が進んでいかない。

オマケに体質改善のために飲んでいる薬物の副作用もあって、
とにかく身体が怠くて効率が悪かった。

で・・・
こんな時はビールが丁度良い元気のモトになってくれるのだが、
金曜日は人間ドック。

だから、たった一杯のビールを我慢してみる・・・・・










だめだ・・

ガス欠だ・・・(・_・、)


気付いたらデスクで落ちていたので、
早めに(と言っても深夜に2時過ぎだが)上がる事にする。


歳ですなぁ・・・(/--)/
2007年9月20日(木)   ヤケクソ
出演者達にも、
異動の話を伝えていく。

次に担当する人間は制作叩き上げのベテランだから、
私より面白い物を作れるはず・・・と告げるのだが、
あと1ヶ月の制作業務と考えると、少しだけ寂しい顔が出てしまうらしい。

少し不安げな顔を返されてしまう事は、
嬉しくもあり、悲しくもあり・・・だ。

本人としては、
勿論、現場を離れる事は、かなり寂しいが、
同時に任される仕事の重さが、そんな暇を与えてくれないようにも思う。

そして、その仕事の為には、
一刻も早く、環境整備をして、仕事に取りかかりたい・・のだが、
既に10月の制作は動いているワケで、なかなか感情を切り替えるのが難しい。


今週の収録が終わって、打ち上げを兼ねた食事に出た時、
ビールを頼んだ。

明日は人間ドックだけど・・?
やっぱり打ち上げには一杯のビールだ(^_^;)

これ一杯でそんなにデータが変わってたまるもんか(爆)


ヤケクソ・・です。

自分の人生、
自分でしか責任取れません。

と出演者達と杯を交わす。




すいません・・・
アルコール無いと、ダメなんです(/--)/
2007年9月21日(金)   LaCie Harddisc
ぶっ飛んだラシーの1Tを、
保証期間内なので修理依頼してみた。

で、放送用の取材データが入っているので、
ハードディスク交換だったら返却して欲しい・・と申し添えた。

すると、修理はするけど、交換の場合は返却できない・・との答え。
データが大事なら修理しないで返却します、ともあったので、
こちらとしても、1年経っていないハードディスクが飛ぶ事を責めないで、
返せないならば、物理的に壊してその証拠写真を・・・
もしくは、責任を持って廃棄した、と言う証明書を出して、と依頼してみた。

また、併せて、以前購入して同じくすっ飛んだ400ギガと500ギガについて、
修理した場合は幾らかかるのか?・・と尋ねてみる。

たかがハードディスクであっても、
その中に入っている映像資料等の作成費用を計算すると
とてつもない金額になるワケで、そこら辺の資産価値について、
ラシー社は誠意ある対応をできるのか、今までの交渉経過を見ると、
若干不安になっている。

高速アクセスが可能なラシー社のハードディスクは、
この業界では使用している人が多く、同様な状態に陥って、
修理できないでいる人も居るようだ。

また、先日自分用に購入したラシー社の500ギガハードディスクも、
3ヶ月でデータが読めない症状を引き起こし、現在レスキューソフトによる
復活を試みている状態だ。

その復活用に手に入れた500ギガハードディスクも、
2台連続してファンの異音発生で交換してもらい、
3台目がやっと使える状態になっている・・・・

ラシー社のハードディスク、
どうやら、かなりのクオリティダウンが、あるようだ。

いずれにしろ、この交渉内容は、
酷い展開をするようなら、公開していくつもり・・・だったりする(/--)/
2007年9月22日(土)   再見
今年も、仕事の合間を縫って、
渚園に顔を出せた。

少しずつ会話が体調の話にシフトするあたり、
お互い歳を取ったね・・・と思うわけだが、
新しく出会う人にも、懐かしい顔にも、
独特のホンワカとした感じがあって、
丁度良い息抜きとなった。

いつもは押さえ気味の酒量も、
今日は、ドックのデータが良かった事と、
ハンドルキーパーが居るという幸せな環境にちょっと増える。

もちろん泥酔禁止令が出ているのだから、
ビールとブランデーを適量頂いただけなのだが、
かなり良い気持ちになっていた。

で・・・
帰って仕事をしたい・・という事もあって、
早々に引き上げようとしたら・・・

暗闇もあって、通路に張ってあった鎖が見えなくて、
思いっきり両足取られて転倒した(^_^;)

右手に持っていたカメラを極力かばうように手を上げたのだが、
レンズフードが接地して飛び跳ねた。

あぁ・・っと、やっちまったかな・・(・_・、)

と、起きあがって、一枚撮ってみる。



・・・無事だ(^_^)
モニターでズームしてざっと見ても、
画素抜けもないように見える。

どうやら、
レンズフードが衝撃を吸収してくれたようだ。

ざっとカメラを見てみるとバッテリーグリップの底に若干の傷と
グリップ部に2ミリ程度の傷がついただけ。


あ・・・
痛て・・・

と、左手を見ると・・
中指から小指までの付け根から手首にかけて、
思いっきり擦過傷で、しっかり出血している(T-T)

カメラの事ばかり考えていて、
自分の身体の事を考えていなかった(^_^;)


とにかく痛いので、腰に付けてあったウォーターボトルを取り、
その水で洗ってから、手っ取り早く舐める。

痛たた・・・


仲間が傷口を消毒し乾燥させてくれるスプレーをかけてくれて、
どうにか治療は終了したが、それにしても情けない。

まるで子供のような怪我をするなんて・・・(^_^;)




という事で、
来年は・・・・

倒れないように気を付ける事にしよう(/--)/
2007年9月23日(日)   そして泥沼
今回の仕事は、非常に効率が悪い。

何故か・・と言えば、
いつもとは違う部分で問題が多すぎるのだ。

ハード的にもソフト的にも
普通ではあり得ないトラブルが多発して、
その対処に時間がかかる。

そして、テンションが下がる。

しかし時間が無いから、
とにかく地道に積み上げていくしかない。

だが、
仕事を進めるたびに、
問題にぶち当たる。

久々に泥沼だ・・・(^_^;)

それでも時間が止まる事は無くて・・・


頑張ってますm(__)m
2007年9月24日(月)   あまりにも多すぎ
首から下げるタイプのIDカードを持たされているのだが、
ふっと気付いたら、カードフォルダが無かった。

え?
また、無くなったんですか??

自分でも驚く。
自分でも呆れる。

よく見たら、新品のジョイントが切れていて、
どこかで落ちたらしい。

で、まずはも最寄りの交番に行った。


「会社のIDカード落としたんですけど。」

「どんな?」

「こんなヒモについてるヤツで・・・。
 あ、申し遅れました、私、こういう者です。」


交番に居た警官は、私より年配に見える頑固そうなオヤジで、
コイツは何者なんだ?・という目線を思いっきりくれていた。

だから、会社の名刺を出しちゃう方が早いと思ったし、
IDカードに記載されているデータは名刺に殆ど載っているから楽でもある。

・・と、いきなり、警官はニヤッと笑って、
奥からビニール袋に入ったIDカードを持って出てきた。


「あ・・・コレです。」

「そうだよね。」

「助かりました。ありがとうございます。」

「昔だとさ、こういう物って電話番号載ってるから
 直接電話して取りに来てもらっちゃうんだけど、
 今は、全部遺失物処理をしなくちゃいけないんで、書類作るね」

「あ・・はい」


何でも観光客が拾って届けてくれた・・という事で、
鍵の時のように出てこない状態に陥らなくて、まずはホッとしたのだが、
遺失物届けと受領書にサインをするまでに結構時間がかかる。


「会社のIDじゃ、無くなると面倒でしょ?」

「そうですね。」

「我々でも、警察手帳や手錠なんて物を無くしたら、
 もう署員全員で探す大事になっちゃうんだよ。」

「はぁ・・
 悪用されたらたまらないですよね」

「オタクの会社だって、マズイでしょ?」

「えぇ・・
 だから真っ直ぐ交番に来たんですよ。
 照会してもらって、届いてなければ、即会社に報告です。」


地方局とはいえ報道機関のIDカードだから、
悪用されたら大変な事になる。

警察手帳と比べるのは間違いだが、
テレビ局の人間の顔をしてコンサート会場に忍び込んだ
アマチュアカメラマンも居た事だし・・・(^_^;)


消えたり、壊れたりする事が多過ぎるここのところ、
それでもこうやって戻ってくる・・という形が見えてきた事は
歓迎すべき事だろう。

やっと落ち着く・・・のかなぁ・・(/--)/
2007年9月25日(火)   送別会
先輩が会社を辞める事になった。
55をメドに辞めようと考えていたらしい。

その理由を語ろうとはしないが、
彼の為のの送別会は、もの凄く盛況だった。

社長以下、重役から若造まで、
殆ど会社に居た人間が出たようにも思うほど、
立場も年令も関係なく人が集まるのは、端から見ていても気持ちが良い。

誰に対しても乱暴な口をきかず、
話はよく聞いてくれるのがだ、
一度決めた事は決して曲げない頑固者。

そんな人間がここまで好かれるのは、
行いに間違った事が無いからだろう。

自分が職場を去る時は、
気付いたら居なくなってた・・という抜け方をしたい。

仕事はずっと続いていくもので、
それぞれの役割は、適任者が後を継ぐ。

だからそれを理解して、
気持ちを何処かで整理して仕事にあたらないと、
職場を離れる=社会的な死、という気分にさえ陥るだろう。

会社の仕事だけが人生のような生き方をしたくないから、
先輩は辞める決心をしたのだろう。

私は・・・
と振り返る。

やりたい事の為に、
マイナスしかない仕事だったら、
同じ道を選ぶだろう。


・・・と、
ちょっとビールを飲み過ぎたみたいだ(^_^;)
2007年9月26日(水)   瞬間、暇
凄く時間がかかっていた仕事に
突然区切りがついた。

後は、自宅でも仕事ができる状態になったので、
ちょっと休もう・・と時計を見る。

あら・・
まだ19時じゃん。


こんな日は、どっかでビール・・とかが嬉しいのだが、
何故か今日に限ってお呼びがかからない。

それでは・・・と
飲みそうなヤツに声をかけるが、皆仕事が詰まっている。


はいはい・・
大人しく帰ります。

家で仕事します・・・と、
ノンビリ帰宅する。

いつの間にか風が涼しくなって、
歩くのも気持ち良いが、
早い時間は町に溢れる人達が皆楽しそうで、
ちょっとだけ孤独を感じたりする。

一番搾りのスタウトを見つけて買い、
家でプシッといきながら、マックの前に陣取るが・・・

やっぱり黒ビールはイギリス物が美味い・・という事を思い知り、
普通の一番搾りを開けて、ハーフ&ハーフを作ってしまう(これは美味い(^_^;))

だけど・・・

こうやってポッと暇になると、
つまらない。

振りまわされ続けた日々が終焉し、
デスクで数字相手に奮闘する毎日が待っているのだが、
それもやっぱりこういう孤独な仕事が多い事がわかっている。

でも、そういう時期は人生には何度もある。

わかっているから、
今さら怯えもしない(^_^;)


という事で、今日は睡眠不足を解消する事にしよう・・・( ^.^)( -.-)( _ _)
2007年9月27日(木)   LaCieその後
どうあっても、ドライブの廃棄証明は出せないと言い続けたLaCieから
修理品が返ってきた。

え?
早いじゃん??

と開けてみると・・・・




ACアダプタの不具合でした。

と素っ気ないレポートが(^_^;)


そんなんで、突然ドライブが死んだような症状を見せるなんて、
想像もできなかった・・・(爆)

で、新品のACアダプタを繋いでみると、
データはしっかり生きている。


あぁ・・良かった(^_^)

と安心したところで、
仕事は残っているんだけどね・・・(/--)/
2007年9月28日(金)   やめられない
痒い・・・

けど、懐かしい感覚。


そう、子供のような怪我をした左手の瘡蓋が、
ポロポロと剥け出しているのだ。

半分ぐらい剥がれて、
半分ぐらいが貼り付いている状態で、
その辺りが痒くてたまらない。

で、少しずつ瘡蓋を剥がすのだが、
これが痛痒くて楽しい。


ぴりぴり・・・ぐ・・ぐい・・
ビリッ、痛て(・_・、)


コイツは、
ついぞ無かった感覚だ。


腫れが退いて瘡蓋が剥けるのに一週間って、
治りが遅い?・・のかどうかも忘れてしまったから、
子供の頃、生傷が絶えなかった事を思い出す事も楽しかったりする。

子供の頃は21世紀という時代がどんな顔をしているかも想像できなかったけど、
意外に変わってない感じがしているのは何故だろう。

便利な機械や環境が整備されても、
そこに生きる人間に大きな違いは無い・・という事だろうか?

ただ、厳然として存在するはずの常識は、
随分変化したようにも思う。

ある年代にとっては、常識そのものが存在しないようにも感じるほど、
違和感を感じる事もある。

世の中が、個人主義にシフトしすぎた結果がそういう状態を生み、
その反動が世代ごとに揺り返しているような感じがあるのは、
私が既に古い人間だから?・・・だろうか。

しかし・・・

若い頃は非常識なヤツ、と言われ続けた私が、
常識を語るようになったとは・・・驚きだ(^_^;)
2007年9月29日(土)   外面に騙された
「たまには飯食おうよ」

「いいね。
 実は、ちっと話があったんだ」

「うん?どうしたの?」

「会ったら、話すよ」


久々に話をするチャンスがあって、
食い道楽仲間と時間を持った。


「あのさ、どうせ行くなら、
 行ってみたい店があるんだ。」

「へぇ・・どこ?」

「君の会社のすぐそばだよ」

「お、じゃ、会社の下で待ち合わせしよう。
 どんな店?」

「軍鶏を食べさせる店で、東京のある店の姉妹店。」

「じゃ、東京の方が良かったんじゃないの?」

「時間無いくせに」


見透かされていました(^_^;)


「あ・・・ここだ、ここ」

「へぇ・・・ 
 会社のすぐそばだねぇ」

「でしょ?
 入れそうだね、入ろう!」


店は今時の小洒落た造りで、
入口から見えるのは2人掛けのシートが並ぶカウンター、
そしてその奥には階段を少し上がった中2階のようなテーブルスペースがあった。


「え・・と、すいません?」

「あぁ・・店員気付いてくれないねぇ」

「面倒だから、あの空いてるテーブルに座っちゃおよ」

「そうだね」


一番奥のテーブルでサーブをしている店員は、
私達に一向に気付かない。

仕方がないので、そのままテーブルに向かうと、
やっと店員が気付いてくれた。


「失礼いたしました。」

「いぇいぇ、ここ、いいですよね?」

「はい、どうぞ。
 今、メニューをお持ちします。」


普段の私だと、
その待たされ方だけで、店を替えてしまうところだが、
まずはビールと話が大事だった。


「こちらが、ワインリストです。
 それと、こちらがメニューですが食事は後ろの方に載っています」


この店は、軍鶏や鴨、そしてテロワールワインが売りらしい。

店内も上品に設えてあって、客層がカップル、もしくは4〜6人のグループが入っていたが、
その年齢層が若めなところが若干気になっていた。

各テーブルにはワイングラスが並び、一部のグループは既にかなりワインが回っているらしく、
店内にはかなり大きな喋り声が反響している。


「まずは、生を下さい。
 その間に料理を決めます。」

「はい、わかりました。」


店員は飛びっきりの笑顔で応える。

東京・神楽坂の軍鶏専門店の姉妹店という事で、
横浜にはない洗練された雰囲気て積極態度が見て取れた。


10種類の有機野菜サラダ    800円
四大軍鶏串の炭火焼盛り合わせ 1800円
長葱の塩レモン焼        350円
鴨とハーブのつくね串      400円
ぼんじり串           240円

とオーダーする。


「お待たせしました、生ビールです」


え?
生ビールって・・・580円だよね??

驚いたのはその量だ。
小さいグラスに注がれた生ビールは、サントリーのプレミア・モルツという高いビールであったからか、
どうみても180cc〜200ccといった量しかないのだ。


「あのさ・・・、この店失敗かもよ?」

「やっぱり・・? そんな感じがするわね。
 それより話したい事って・・・、異動?」

「あらぁ・・」

「あそこまでしっかり書いてりゃ、わかるわよ」

「お待たせしました、10種類の有機野菜サラダです。」


・・・・えっと、この量ですか?

出てきたサラダは、ドレッシングにちゃんとオリーブオイルと上質な塩を使ってはいたものの、
高級スーパーにあるサラダミックスのような葉物がかなり少ないボリュームで盛られていて、
800円というコストからみて、そのパフォーマンスの悪さが既に予想できてしまった。


「すいません、義侠(純米吟醸850円)とえびす梅酒(600円)をください」


あっという間に、というかほとんど二口位で飲めてしまったビールの次に頼むのは、
やっぱり日本酒系の物だった。

・・と言うか、私自身の偏見かもしれないが、
塩や醤油系の焼き鳥にワインという組合せが美味しいとは、あまり考えられないのだ。

鶏料理だから合わないわけではないと思うけど、
料理の傾向は思いっきり焼鳥屋。

串については塩かタレを選べるわけで、
ワインリストを先に出す店の料理には向かないと思うのだ。

テロワールを楽しむ・・という触れ込みで紹介されているワインリストを見ても、
そこそこ高い価格設定(コート・デュ・ローヌ・ルージュで5500円設定)が見て取れ、
知らないビオワインとのマリアージュなんて想像すらできない上に、
ワインとはあまり相性の良くない料理傾向は、既に冒険をする気力をも奪っていた。


「こちらが四大軍鶏串の炭火焼盛り合わせでございます。
 東京軍鶏と青森、鳥取の大山軍鶏に薩摩軍鶏となります。」

「これが食べたかったの」

「へぇ、軍鶏も色々あるんだねぇ・・・」


やっとマトモな物が出た(^_^;)

表面の皮はカリカリに焼いてあり、
肉はジューシーな感じに焼いた・・・?
いや、ちょっと火の入りが弱いかも??

幻と言われる東京軍鶏は、その部分がささみ?と言いたくなるような白っぽい肉で、
軍鶏の肉なのか地鶏なのかわからない・・と言うか、軍鶏らしい弾力ある肉質が感じられないだけでなく、
脂の美味さが正直わからない。

大山軍鶏も取り立てて特徴が無い感じに思えるし、一番マトモに感じた薩摩軍鶏も、
正直言って軍鶏なのかどうなのかわからない気分にさせられた。


「ごめん・・・・」

「いや、これだから初めての店って面白いじゃん」

「そうね。」

「でも、この後のぼんじりやつくね、あまり期待しない方がいいかもね」

「うん。これなら、天下鶏の方が良かったね。」

「それだったら、比内地鶏を食べさせてくれる店に案内するよ」


料理屋で、ほかの料理店の話が出る時点でお終いだ。

拘りの焼鳥屋の方が美味しいと思わせるだけで、
この手の店の狙いがどこにあるのか想像できた。

続いて出てきた長葱の塩焼きも、ちっとも美味しくない。

2人は料理より会話を楽しむ事に専念するのだが、
周りがうるさいのと、料理と料理の間が妙に間延びしていて、
その事にも苛つかされていた。


「ぼんじり串とつくね串です」

「はい。
 あ、親子丼も作っちゃってください」


これはもう、出ます・・と合図を送ったような物だ。
話はゆっくりと酒でも飲みながらすればいいわけで・・・


「ねぇ、ぼんじり食べてみて?」

「何? うわ・・・」

「生臭いよね?」

「うん、これは食べない方がいいよ。
 脂が不味い。」



ぼんじりは、一匹から少ししか取れない、
脂の多い美味しい部分だ。

脂を落とさずに上手く焼くところが職人の腕の見せ所で、
焼き過ぎちゃう店が少なからずあったりするのだが、
この店の物は、明らかに火の通りが少なく、
しかも脂の質が良くない。


「お待たせしました、石焼軍鶏親子丼です。
 混ぜてしまいますね。」


店員は、焼けた石鍋の中にある軍鶏親子丼を手際よく混ぜ合わせる。

石鍋の親子丼はおじやのような状態になり、
お焦げを作るべく石鍋に対して土手のような状態に寄せられていく・・・

親子丼って言っちゃいけないんじゃない?
・・と突っ込みを入れたくもなるが、既に気分は「二度と行かない」になりつつある。


「少しこのままで、お焦げを作ってから
 召し上がってください」

「すいません、この串は下げてください。
 生臭くて食べられません」

「申し訳ございません。
 では、こ分のお代は頂きません」


言うつもりはなかったんだけど、
つい言葉が出た。

・・と言うか、正直、コストパフォーマンスが悪いから、
かなり私も腹を立てていたらしい。

店員は思わぬ申し出に、反射的にそう応えたようだ。


で・・・
その店員が作ってくれた親子丼がまた酷かった。

今までは、塩振りすぎでしょ?・・・というくらい辛めの味付けだったのに、
こいつに限っては味が無い・・のだ(^_^;)


「これって、出汁の味が無いよね?」

「あぁ、そうね、確かに何だかわからない味ね」

「鶏スープとかも有るんだろうから、せめてそれで出汁とってほしいよね」

「そんなに塩振っちゃ、身体に毒でしょ?」

「食えないんだからしょうがないじゃん」


この親子丼なる料理がトドメだった。

久々に「二度と行かないリスト」入りのこの店。
店の設えも、全般的な見栄えも食器もメニューに載る食材も
全部素晴らしい外面を持っている。

だけど料理が美味しくないから、
コストパフォーマンスが悪いと思わせる。

久々に怒りがこみ上げる食事になってしまった。


「すいません、お勘定を」・・と店員を呼んで、
銀色のカードを投げつける。

こういう形ばっかり気にしている店のスタッフなら、
こういう形には敏感になるだろう・・・と。

ビルにサインをして、店を出ようとすると、
スタッフがドアを開けて待っていてくれた。


「本日は申し訳ございません・・・・
 ところで、軍鶏はいかがでした?」

「・・・・う・・ん、普通」


相当、怒っているらしい>自分

2007年9月30日(日)   今こそ
小雨交じりの町を歩いていたら、
デジカメを構えている男に目がいった。

小さい体ではあるが、
その立ち方から、無駄の無い動きが見て取れる。

で、ちょっと気になってよく見てみると、
小振りのカメラバッグの横には、もう一台レンズ付きカメラのケースがあり、
素人にしてはなかなかの重装備である事がわかった。

デジタル一眼カメラを2台、暮れなずむ街角を撮るために持ち出している彼に興味がわく。

あ・・・

え・・?

ファインダーから目を外した彼の顔を見て、
少なからず驚いた。

かなりの高齢者・・・だったのだ。



構えから見て、かなりの経験者である事はわかるが、
使っている機材は決して高価な物ではない・・・
という事は、趣味で撮っている人と見て間違いない。

で、ふっと思い出す。

そうか・・・
カメラって、昔は高級な機械であり、
それを駆使する趣味は、かなりの贅沢な物だったな・・・・と。


暗闇の中に、特殊なフィルターをかけた暗い灯りをつけただけの部屋で、
現像液を入れたバットの中に浮き上がる自分の切り取った世界は、
自分だけしか知らない思いを載せて、自分だけの写真として生を受ける。

そんな写真を世界をもっとイージーに変えたのは、
デジカメと画像ソフトだ。

デジカメとPCで、自分好みに画像調整ができる事は、
現像液を調整したり露光や現像時間を調整したりしながら導き出すかなりマニアックな世界を、
身近で手軽に楽しむ方法論として、実に有効だ。

そして、若い頃は高値の花であったカメラも、
リタイヤする頃の大人であれば、デジタルという形ではあっても、
撮影から現像までを楽しむツールとして、安価に手に入る。

今こそ、自分のやりたい事をするんだ・・・という気持ちが、
その彼からは明確に見えた。


やり残している事を、ちゃんとやっておきたい・・・
と考える事は、誰にでもある。

そして、常にやり残さないように、とことん頑張るようにすれば、
日々、悔いなく生きる事ができるようになるだろう。

それでも・・・
贅沢を言えば、やり残した事は、ある。

その贅沢が、身の丈に合うようになったら、
きっと高嶺の花が、やり残した事に変わるのだろう。

自分は・・・

もっともっと頑張らないといけないね(^_^)

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