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2006年9月6日(水)   わいわい市
寒川にある農作物のショップに行ってきた。

300平米の売り場には朝採れの野菜が並び、
その内の2割はちょっと他では見ない珍しい物が置いてある。

花オクラ、空心菜、湘南パープル(にんにく)・・・
名前も食べ方も知らないような野菜や、珍しいクセに安くて新鮮な野菜、
とにかく自炊しない人間が見ていても、面白い物ばかり。

その中で、藤稔(フジミノリ)という名の大粒の葡萄を発見した時は、
思わず笑みがこぼれてしまった。

藤沢の農家で教えてもらったこの葡萄は、すっきりとした甘さと食べ応えある大きさが魅力で
しかも神奈川県の一部でしか作られていないらしく、ある意味幻の葡萄と言っていい。

で、葡萄好きな私は、そっち方面に行く人間に「気付いたら買ってきて」とワガママを言うのだが、
買ってきてもらえた事はほとんど無い。
(ほとんど売ってない・重い・高価・・・の3拍子では当然か(^_^;))


「時期的にもう・・終わりですよね?」

「そうですね、ここ2週間位で無くなりますね」


車を出して買いに来ようと思った私に
「今買わないと無いかもよ?」という眼差しを向ける店長。


この後も別の取材が有る・・と言うのに購入したのは・・・

食い意地張った私ですm(__)m


「農家は今まで作ったら市場に出して、それで終わりの生き方をしてきたけど、
 客に喜んでもらえる野菜作りからショーケースでの並べ方まで指導したら、
 少量でも珍しい物や新鮮で美味しい物がどんどん売れるようになりました」

「市場より安く感じますけど?」

「そりゃそうですよ、うちは市場の半分以下の儲けしか取ってないんです。」

「え?」

「農協って事もあるんだけど、露地物を主に置いて、お客さんの反応は即座に伝わる
 システムも作り上げて、作物を売る楽しみを農家に覚えてもらって、
 その上お客様には安くて新鮮で安全な商品を提供する事で、
 お客様にも農家にも喜んでもらえるショップになったと思っています。」


農家が少ない事や農地が狭い事から、少量多品目の生産に活路を見出している神奈川の農業だが、
その特性を生かし消費者を引き寄せる技をあみ出した店長は営農指導を手がけていた農業の専門家で、
野菜の事が好きで好きでたまらない・・・といった表情を見せてくれた。


「農家ってたくさん売りたいから野菜を山積みにしちゃったり、
 売れ残った野菜を翌日にまた売り場に持ってきちゃったりするんだけど、
 それはぜんぶダメを出すんですよ」

「何故ですか?」

「商品って、皆全部見たい物なので、
 山積みにしたらお客様は全部引っくり返すでしょ?
 下の方に良い物があるって思いませんか?」

「そう言われれば・・・」

「たくさん積んだら下の方は潰れちゃうし、何度も触ったら全部がダメになっちゃう。
 だから見たら全部見えるように並べて、多く持ち込んだ物はスタッフが補充する・・って言うと、
 農家の人も納得できるんです。」

「なるほど。」

「市場に野菜を出す時、そんなノウハウはいらないから知らないんですね。
 で、同時に同じ商品が並んだりするから、前日の野菜を並べても誰も買わないから、
 こうやって古いのはどんどん売り場から外しちゃうし、持ってくる農家には突っ返すんですよ。」


素人が見ても新鮮で美味しそうな野菜や果物の姿は、
自炊しようかな・・・と思わせる魔力さえまとっている。

そんな野菜や果物を売り場全部に揃えるのは、店長の品質管理の腕が優れている事の証明だ。

どんな商品でも、良い物やコストパフォーマンスに優れた物は廃れない。

見た目だけ整えようとする志の低い商売が目につく昨今、
こんなショップが存在する事は、やがて訪れるだろう淘汰を予感させる。

結局「本物」の持つ魅力は、褪せる事が無い・・・という事だろうか。
2006年9月11日(月)   おつかれさま
シューマッハが今期限りでの引退を表明した。

モンツァで優勝し、ワールドチャンピオンにも手が届くポイントを取って、
発表する・・・という潔さ。

時は決して止まらない事を感じながら、
頂点で戦う人間の厳しさも感じてしまう。

自分は、いつまでこの仕事をするのだろうか?
いつまでバイクに乗っているだろうか?

様々な事を考えながら、今日も徹夜2日目に突入している(/--)/
2006年9月13日(水)   忘れた頃に訪れる危機
一昨日あたりからヤバくなってきたのだが、
とうとう今日、危篤状態となったハードディスク。

しかも連装して使っていたもう一つのディスクまで不調を訴えだした。

映像の基データが入っているディスクが壊れると、
ここ数日の努力が消え去ってしまう・・・・(・_・、)

そう言えばここ一年以上、そういったトラブルに見舞われていなかったので、
確かに油断をしていた・・・と言えばそうなのだが、
バックアップを一切取っていなかった。

つまり、完全に使用不能となると、
1から記憶を頼りに全ての作業がやり直しになるわけで・・・・(/--)/


外部ハードディスクもシステムの中に組み込まれてしまっている関係で、
ソフトが立ち上がらなくなり、空しく時間が過ぎていく中でどうにかソフトだけでも
リカバリーしようと頑張って・・・随分フテクサレ状態になっている。

日頃滅多に要求をしない私でも、今すぐ新しいマトモなディスクが必要となると、
決裁書だろうが直談判だろうができる事は全て行うわけで、
昨日の深夜に発注をかけたハードディスクは明日か明後日には到着する事になった。

でも・・・・
明日の番組素材は今日作らないと間に合わない・・・

リカバリーできなかったら・・・
また徹夜ですなぁ・・・・(/--)/
2006年9月20日(水)   ハードディスクが植物状態
認識されているが、マウントできない。

強引にアクセスすると反応するが、
ちょっと動いてはすぐ再起動・・・・

そして・・・
データだけは残っているらしい・・・

一番信頼していたストレージが突然死ぬと、
失う物もその大きさに比例して大きくなり・・・

再起不能のプロジェクトが数点・・・


ま、
ちょっと休んで、
アタマ切り替えて、
前だけ見て、
できる事からやっていくしかないようです(・_・、)
2006年9月22日(金)   常識
仕事柄、通勤時間以外の電車をよく使う。

だからあまり気にしないではいられるのだが、
ちょっと通勤・帰宅時間に引っかかると途端に気になるのが、
シートの使い方。

なるべくちゃんと座ってもらうべく、
シートは形状を工夫されて、変な場所に座ると座りにくいようになっている。

しかしそれでも、2人分を1人で座っちゃう人や、
立ってる人が随分居ても平気で座席に荷物を置いている人が・・・。

で、そういうのを見つけると、ワザとそこへ行って
「すみません」と声をかけて座るようにしたりする(^_^;)


「すいません」

「は?」

「あの・・・」

「何ですか?」

「座っていいですか?」

「あぁ・・・」


ちょっと洒落た白いジャケットを着た彼女はシートの一番端に座り、
その横には大きな紙の手提げ袋を2つ置いていた。

車内は適度に混んでいて、立っている人も結構居るが、
シートも一部空いているようにも見える微妙な密度だった。

一生懸命メールを打っていたから、突然声をかけられても
何を言われたか解らなかったのだろう。

凄く不機嫌そうな顔を上げ私を見据えた後、
紙袋を自分の膝の上に移した。


勿論、こっちも確信犯だ。

何故だかわからないが、パブリックスペースを独占しようとする輩には、
トラブル必至でもちょっかいを出したくなる。

ふっと前のシートを見ると、
1.5人分のスペースを占領している野郎がいる。

それを見たら何だか可笑しくなった。

皆で座るシートを我が物顔で座るのが、
この電車内の常識・・・って事らしい。

それなら嫌な顔されても仕方ない・・・・

常識とは大多数の非常識かも知れないので、
この車両においては私が非常識だった・・という事か(爆)

でも、だからと言って、
長距離を座らずに我慢できる私でもないので、
嫌がられても、非常識と言われても、
座席の荷物にはどいていただきますけどね・・(/--)/




2006年9月26日(火)   看護師不足
最近は高齢社会もあって、施設でも看護師のニーズが高いようだが、
労働条件の問題などから看護師を辞める人も多くて、現場は常に人手不足になっているようだ。

今回の取材はそんな現場を見る事になるのだが、
有資格者が現場復帰できない理由の中に、
看護師への加重な負担がある事がわかってきた。

医療事故が起きにくい管理体制がなされていない・・とか、
人間関係が良くない・・・といった職場環境は、
最前線で働く看護師達を結果的に追いつめてしまう・・・という事らしい。

その結果、有資格者の再就職のキッカケとなるのは、
知人・先輩などから口コミ情報によるものがトップとなっていた。

怪我や病気になって図らずも入院するハメになった時、
患者から見れば医療従事者の全てが神様に見える事もあるだろう。

看護師が気持ち良く働ける職場は、患者にとってもありがたい職場だという事を
医療施設を管理運営する人達がよく理解して欲しいと単純に願う。

勿論、経営という目で見れば、
設備投資や医療技術の高さを全面に出す事も必要だろう。

凄い性能を誇る機械や、高い技術を持つ医師の存在は、
患者にとっては心強いだけでなく、自分の寿命にも関わる大きな意味を持つ。

しかし、どんなに優れた機材や人材が居たとしても、
最前線で働く看護師達が加重労働や劣悪な労働条件によってミスを犯せば、
患者にとっては取り返しのつかない事態に追い込まれてしまうのだから。

今回の取材は、現場の正直な気持ちをどこまで紹介できるかわからないが、
何故多くの有資格者が職場復帰できないか・・・という事も含めて
しっかりと確認してきたいと思う。

2006年9月30日(土)   久々の休日
朝,寝坊して,
とりあえず洗濯。

うたた寝の後,干して・・・

腹が減ったから蕎麦屋に行く。


「久しぶり。
 ここんとこ来ないから,今日あたり来ると思ってました。
 おビール?」


なじみのおばちゃんが愛想良く声をかけてくれるが,
次の瞬間にはもう栓の抜かれたビールがでてくる。

今日は・・・
久々に天麩羅を食べよう。


「海老と野菜の天せいろを一つね」

「あ〜い」


海老となす,カボチャ,ピーマンに何故か蒲鉾の天麩羅と,
いつも通りのもり蕎麦が出てくるが,のびないうちに蕎麦をつるつると頂いていく。

電動石臼で挽いた蕎麦粉を機械打ちで出すからか,
とにかくここの蕎麦は町中の蕎麦屋としてはレベルが高いのだ。

半分も蕎麦を啜った頃に,今度は天麩羅に手をつける。

ごま油の香りが心地よく,ビールもまた美味い・・と感じる瞬間だ。


店の中にあるテレビがちょっとうるさいが,
それもまた風情の一つ。

蕎麦が無くなる頃にはビールも無くなって,
久々にお銚子を一本オーダーした。


「今日は仕事ないの?」

「うん,たまにはゆっくりしたいしね」

「〆張でよかったかしら?」

「お願いします」


冷やと天麩羅を楽しんだ後,
なんとなく家に帰ると睡魔が襲ってきた。

ふっと目を瞑ると・・・夜。


たまにはこんな休日も良い(^_^)

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