[ 先月 ] [ 来月 ] [最新版] [トップ] [Guestbook]

2006年5月1日(月)   プチ・・切れ(^_^;)な月曜
結局、原稿をメールで送れたのは11時を過ぎた頃だった。

担当にメールを送った事を連絡し、ざっと確認してもらうのだが、
担当者は4月に異動で来たばかりで要領を飲み込んでいない。

こちらは「月・火は休み」というスタンスを守っているから、
(実際は仕事してるんだけど)
今はもう休日出勤状態なんだ・・と暗にアピールしてみたりする。

が、担当者は睡眠不足で実際にフラフラになっている状況を今一理解していないから、
マイペースに仕事を進めているように感じた。

とにかく、早いとこざっと見てもらって、
細かく直すのは休みであっても明日みるから・・という事で、
今、すぐ、まさに、ほんとに、この瞬間、か・え・り・た・い・・・・(^_^;)

しかしそうは言っても、向こうは様々な確認をする関係で
そうそう早く答えは出せない・・・わけで。

そこを見越して、今できる仕事をこなしながら、
電話がかかるのをず〜っと待っていた。

しかし・・・2時を回っても、客先の中での調整はすまないらしい。

そう・・・彼らは明日まで出社すれば、連休なのだ。
だから今日明日で仕事をやっつけようと、しているのだろう。

結果的に大体のOKが出たのは3時ちょっと前だった。


蕎麦が・・・食べたい。
もり蕎麦でいいから・・・・

ビールと一緒にできれば板わさも・・・・


実は、電話を待っている時、
無性に蕎麦が食べたくなって、しかたなかった(^_^;)


やっと確認が取れたのをキッカケに街に飛び出し、
片っ端から蕎麦屋を回ってみたのだが、
立ち食い蕎麦屋しか開いてない・・・・(・_・、)

3時まで待たされるなら、メシ食いにでかければよかったな・・・
と思っても、後の祭り。

結局・・・・・
この日はコンビニのおにぎり&巻き寿司で食欲を満たしつつ、
酒屋で缶ビールを買って帰宅する事にした。

今日、有る程度確認取れちゃったので、
明日は多分ゆっくり出ても大丈夫のはずだ。

寝る・・・ぞ・・・と(^_^)
2006年5月2日(火)   竹凛
昨日は、家について軽く寝るつもりで寝床に入った・・・・ら、
夜中まで熟睡だった。(6時に寝て12時に起きた)

で、空きっ腹をレトルトのカレーとビールで満たすと、
また睡眠・・・・

で、目がさめたら10時を余裕で回っていた。

実に15時間・・・寝てしまったらしい(爆)


のほほんと準備をしつつ、
来週の連休明けに取材する先に電話をかける。

GWのおかげで今日調整しなくちゃいけないのだが、
来週の月曜の天気なんて確実に予測できるもんじゃない。

どう転んでいいように調整の電話をする事が今日の仕事で、
2週間ぶりに休みモードな気分だが、やっぱり会社には顔を出している。

休まないのが当たり前な仕事ではあるが、
休まないのが当たり前と思われる事は、とても疲れる事。

そして今日こそは、美味い蕎麦を食べるのだ(爆)


夜に仲間達と会う約束があったので、
早めに会社を飛び出して、適当な蕎麦屋はないか・・・と探し回る。

すると、ちょっとお洒落過ぎる一軒の蕎麦屋を見つけた。


「竹凛」
 045−228−3075
 横浜市中区南仲通3-35
 [月〜金]11:30〜14:30,17:30〜22:00
 土日祝曜日不定休

石臼で挽いた会津産の蕎麦粉を使った手打ち蕎麦が売りらしい。

店の中は蕎麦屋と言うよりは飲み屋に見えて、
厨房は細い窓から働いている人がいる事位しかわからない状態で
どんな料理をしているかは見る術もない。

勿論早めに入った・・・という事もあるのだろうけど、
店に入っても店員の姿は見えず、客も誰もいない状態で、
やってないのか?・・・と勘違いした位だった。


「いらっしゃいませ、ご予約ですか?」

「いえ、予約はしていませんけど、予約が無いとダメですか?」

「大丈夫です。
 どちらでもお好きな所にお座りください」


ちょっと間があって出てきた女性店員が応対してくれて、
自分が入っちゃいけない時間に来たのでは無い事は理解できた。

店の真ん中に大きな木のテーブルがあり、その廻りにざっとみて10人は座れそうなイスが
整然とならんでいるのは見えたのだが、1人で来た人間としてはそんな席の隅には座りたくない。

で、小さいテーブル席に座ったのだが、
なんとなく落ち着かない感じがつきまとって、離れない。


「何か飲まれますか?」

「ではビールを」

「生で?」

「はい。
 後、板ワサとせいろを」


メニューには魅力的な物が揃っていた。

そばがき
揚げ出し湯葉
合鴨ロース煮
生桜エビのかき揚げ


コイツは、飲む人間にはたまらんメニューだ・・・

日本酒もそこそこ置いてあるので、
つまみと日本酒でゆるゆるしたいところだが、今日は先約がある。


「お待たせしました。
 ビールとお通しです。」


やっぱり飲む店なんじゃん(^_^;)

お通しって事は、有料なのね(^_^;)

蕎麦一枚だけぺろっと食べにくる客には
向かない店なのかもしれない・・・

出されたお通しは子持ち昆布。

このアテは、生ビールとは相性が悪いんだけどなぁ・・・(^_^;)
(生ビール飲みながらつまむと、生臭くなる)


「板ワサです」

「ありがとう」

「せいろは、もうお出ししてよろしいですか?」

「お願いします」


良い勢いでビールを飲んでいるのを見て、
蕎麦一枚の客と理解したらしい。

ここら辺の見極めは嬉しいところだが、
ちょうどその頃に客が2組入ってきた。

どっちもカップルで4人掛けのテーブルを占領する。
(部屋の隅に位置し、ちょっと個室っぽく区切られている)

店員は、今日のオススメ料理を丁寧に説明し(私には何も説明してくれなかった)
客は酒と肴をオーダーする。

やっぱり、飲み屋だ(爆)
蕎麦頼んでないじゃん・・・・(^_^;)


「お待たせしました、せいろです」


出てきた「せいろ」は、ザルに山盛りでサーブされた。

驚いたのはその香り。
テーブルに店員が置く前に、蕎麦の香りがふわっと漂うのだ。

こいつは期待できる・・・(^_^;)


蕎麦は、普通の蕎麦より平べったい感じに切られ、
一口汁をつけずに食べてみると、しっかりとした腰と香りの良さが際だった。

汁の味は、ちょっと塩辛いタイプだが、藪のような辛すぎる汁ではない。
蕎麦猪口に注がれた状態で出てくるのだが、若干量が少ない感じがした。

ザルに盛られた蕎麦をたぐるが、上手くちょうど良い量がすくえないのは、
ザルの形によるものか、盛り方の問題なのか・・・

汁につけて食べてみると、かなり上質な味わいである事がよくわかる・・・が、
なにかひとつ物足りない感じがした。

で、ちゃんと汁をくぐらせて啜ると、山葵の上質さや薬味の爽やかさが楽しいのだが、
同時に不安な気持ちが起きてきた。

蕎麦粉の多い打ち立ての蕎麦は、吸い取り紙にように汁を吸う。

出されたザルは中央が盛り上がっている小ザルだがかなりの量が盛られていて、
上品な蕎麦屋にしては量が多いのだ。

しかもたぐりにくい・・・

その結果、汁はどんどん少なくなり、
多すぎる蕎麦は最初頑固なまであった腰を失い、
最後はとうとう汁が蕎麦猪口から消えてしまった。

そんな時、そば湯が出る。

あの・・・
汁足りないんですけど・・・・(▼▼メ)

私の食べ方が下手なんでしょうか・・・ねぇ?

そば湯がどんな物か興味があったので蕎麦猪口に注いでみると、
どろっとした蕎麦が香る嬉しい物。

だったらさぁ・・・・
汁、ケチらないでよ!

・・・と言いたくなった(爆)

今度行った時は、汁を多めに注いでもらうか、
徳利でもらう事にしよう。
(対応してくれなかったら、文句言おう(^_^;))


ただ・・・
残念なのは、私の後にはいった二組の客。

どっちも席に座るなり、煙草に火を点け、
店員をがんがん呼びつけてワガママなオーダーを繰り返す。

片方は予約客だったので常連だろうから、
この店の客層を想像するにはちょうど良いのだが、
どうにも好きになれそうにない感じなのだ。

若いって事もあるのだろうけど、
この香りの良い蕎麦を楽しむって基本的な姿勢が感じられないから、
客が多い時間に来ると、滅茶苦茶腹立ててしまう可能性も否めない。

もう一回、今度は混んでそうな時間に来てみるかなぁ・・・・(/--)/
2006年5月3日(水)   GW
え〜、世間では大型連休に突入したようで、
いきなり会社の廻りは滅茶苦茶観光客が溢れています。

今日は、恒例のみなとまつりのパレードの特番があるため、会社の中は静か。
そして私のチームは淡々と・・・・仕事をして・・・(=_=)

世間の浮かれようとは、あまりに対象的です。


昔、何故、混むとわかっていて、
それでも皆観光にでかけるのだろう・・・と
調べてみた事があった。

答えは、簡単だった。

その日しか休めない人が、
あまりに多かった・・・だけ・・・と(^_^;)

なんだ?
そんな事なの??

・・と、我ながら呆れていると、
サラリーマンの友達は口を揃えて「当たり前じゃん」と言う。

自分は、あまりに休みが不定期で(と言うか、今は殆ど無い(・_・、))
特に休日には仕事があるシフトにのっていたので、
ウィークデイに休むのが当たり前で、それに慣れきっていた結果、
常識が世間様とズレまくっていたわけで(爆)

パレードのせいで、道は大渋滞。

あちこちで苛ついた小バトルがあったりして、それも連休の風景だ・・・とは思うけど、
サービスで家族を観光地に連れてきた人々に、愛する家族を持っている幸せを忘れないように・・・と
言いたくなる。

渋滞も人出も仕方の無い事で、承知で来ているのだから
大らかに連休を味わって欲しい。

それにしても・・・横浜、
人、多すぎです。
2006年5月4日(木)   分煙
最近、煙草を吸える場所が減ってきて、愛煙家にとってはつらい状況が増えている。
私も若い頃はヘビーがつくスモーカーだったが、最近はシガーを楽しむだけで、煙草を吸う事はない。

だから普通の人より煙草の煙に関しては寛大でいられるはずだが、
食べ物のシーンにおいては逆に神経質になる傾向はある。

何故なら、美味しい食べ物は香りもご馳走のひとつ。

その大切な香りを煙草は容赦なく奪ってしまうからで、
食べようとするもが上質であればあるほど、許し難い邪魔者になるのだ。(^_^;)

常々思うのだけど、食事をする直前に煙草を吸う人が多いように感じるのだが、
それって私だけが感じる事なのだろうか?


実は「竹凛」(蕎麦屋)に行った時、そんなシーンを見た。

私の後に店に入って来た二組の客は、
どちらも席に座った瞬間に煙草に火を点けた。

メニューを見る前にまず煙草・・・
当たり前のように煙は漂い、煙草臭さが広がり始める。

全席に灰皿が有るから、この店には分煙の概念は無いらしい。

落ち着く空間に入って、まずは一服・・・という事はわからないでもないが、
これから打ち立ての手打ち蕎麦という繊細な香りや食感を楽しむ食事前の行為としては、
私には理解不能であると同時、傲慢ささえ感じる行為に感じる。

蕎麦はすすり上げる食べ方を良しとするものだから、
廻りに煙草の匂いが漂っていたら、食べ物として認めたくないほど不味くなる。

で、そんな時は諦めて啜らずに食べるしかなくなるのだが、
彼らには蕎麦を啜っている私の存在など一切気にする様子は微塵もなかった。


そう言えばいつかこんな事もあった。

鉄板焼きの店で食事をしていたら、横に座っていた紳士2名が焼いてもらった肉や野菜を皿に置き去りにしつつ、
煙草をぶかぶかふかしては酒を飲み、大声で話ながら煙草をふかし、
ほんのちょっと料理をつまんではまたもや煙草をふかす・・・・・という食事をなさっていた。

そこそこの値段を取る店だったから、きっと接待なのだろう・・・

たまたま喫煙が許されている場所だった事と、
鉄板の上には強力なファンがあるため匂いはそんなに暴力的ではなかったが、
焼いてもらった料理が魅力を失っていく事とそれでも流れてくる匂いに、
悲しい気持ちになりつつあったのは事実だ。

で、素朴な疑問が浮かび上がる。

煙草フリークは、食事前や食事中に煙草を吸っても、
美味しく食べる事ができるのだろうか・・・?


まぁ、煙草は中毒になるもの。
自分でも嫌だ・・と思っていても、吸わずにはいられなくなるもの。

だからこそ分煙が必要だし、中毒だと認識している人ほど
せめて廻りに気を遣って欲しいのだが、現実は甘くない。

暴利とも言える率で税金をかけている煙草なのだから、
その税金で分煙化のための費用を出してもらえませんかねぇ・・・

と、政府に言いたくなるんですけど、
おかしいですか・・・?
私の考え??
2006年5月5日(金)   利久庵
中途半端な時間に動いたせいか、3時頃に小腹が空いてしまう。

そんな時は・・・蕎麦でしょ(^_^;)

でも、連休のさなかに開いてる蕎麦屋はあるんだろうか・・・
と思いつつ探してみると、関内地区では老舗と言われる店が開いていた。


「利久庵」
045−641−3035
横浜市中区真砂町2−17
11:00〜20:30(LO)
日曜休


蕎麦を愛するあまり、食べ方の順についてご指導頂いたり、
夜は基本的に飲むだろ?・・・というスタンスがあったり、
煙草の煙が派手に店内に充満していたり・・・・

というイメージがあって、あまり足を向けていなかった店だ。

でも、こんな連休のさなかの、しかも気怠い午後の時間帯。

藪真などの手打ち系の店は支度中になってしまうような時間でも、
開いている事自体が素晴らしい(嬉しい)のだ。

そう言えばこの店で、飲みながら蕎麦を手繰るなんて事はなかったな・・・と
ベーシックなオーダーを試みる事にした。


「すいません、ビールと板わさ、さいごに重ねせいろを」

「はい。
 ビールは大瓶ですけど、よろしいですか?」

「もちろん」


サッポロの大瓶と、海苔の佃煮に白ゴマを振った突き出しが出て、
やがて板わさが登場した。

え?
板わさなのに・・・卵焼きものってる(^_^;)

しかも・・・・
板わさなのに、山葵じゃなくて山葵漬けが・・・・


蒲鉾は小田原の丸う製で、その美味しさは取材済み。
それだけでも嬉しいのだが、ど〜しても山葵漬けで食べる意味が、わからなかったりする。


「お蕎麦、良い時に声かけてください」

「はい」


こういう気遣いは嬉しい。

ここの蕎麦は細麺の繊細はタイプ。
同時に出されたら、酒を楽しむヒマが無くなってしまうのだ。


「お蕎麦、お願いしま〜す」

「は〜い」


重ねせいろはもり2枚のセット。

汁も薬味も多めに出してくれて、
そこにある山葵を最後の蒲鉾につけて食べたら、
やっと板わさの気分に浸れた(爆)


「一枚目です」


ちゃんと2枚目は時間差で出してくれるようだ(^_^)


え・・・っと
こんなにここの蕎麦って細かったっけ??

と思うほど、細い麺は十勝産の蕎麦粉を使用し、
茶色い蕎麦っぽい色をしながらも、どこか更級を思わせる気品がある。

ずるずる・・・と啜ってみると、
香りと甘さが口の中に広がり、噛みしめればその細さから信じられない腰を見せた。


あれ・・・?
美味いじゃん(^_^;)

街の蕎麦屋にありがちな、ちょっと甘さを持つ汁は、
しっかりダシが効いていてかなり美味しい。

手打ち蕎麦の店が出す、塩辛いタイプよりも落ち着ける味で、
こいつがまた、気取らずに食べる・・・という感覚に合うんだなぁ・・(^_^)

塩辛い汁を出す店にあたると、それを調整するために蕎麦に日本酒をかけてしまう私には、
蕎麦と汁が作り出すハーモニーが、妙にヒットしてしまったのは言うまでも無い。


「2枚目です」


お客は確かに少なかった。

しかし、ちょうど食べ終わった頃に、
ちゃんと出てくる2枚目の蕎麦。

そんな読みが鮮やかで的確なのは、
日頃からそういう出し方を心がけている証拠だ。


最後に出してくれた蕎麦湯は、
しっかり蕎麦粉を溶いて作ったドロッとした系統の物。

コレがまた美味しくて、
しばし時間を忘れてしまった。


う・・・・ん、
何故、板わさが山葵漬けなんだろう?

それさえ無ければ、
週末の昼はココで食う事が多くなりそうな位、
お気に入りになりそうなのに・・・・。


もちろん、山葵漬けで食べる蒲鉾も美味しいんだけど・・・・ねぇ・・

板わさって言うんだから、
山葵にして欲しいんだよねぇ・・・(/--)/
2006年5月6日(土)   天気予報
天気予報が民間会社でもできるようになって随分になるが、
今年のGW用に民間会社の天気予報が向こう9日分の予報を出して、
気象庁が事情徴収をする・・・という事態が起きていた。

実は月曜に山間で取材をするため、
2日辺りから8日・9日の天気を知りたくて色々探していたのだが、
気象庁によれば、精度の関係から7日先までしか予報できない・・という事。

それなのに何故?
・・・という疑問には、GWの計画に少しでも役立てば・・・という思いからだった
という会社からのコメントがニュースにのった。

天気予報も許可制だったとは知らなかったが、
お客のニーズに合わせた情報提供をするのがサービスと言う物。

ニーズと精度の狭間で、天気予報ではなく天気傾向の情報提供を行った民間予報会社は、
ある意味、当然の情報提供を行ったに過ぎない。

私にしてみれば、取材に関わる大問題だから早く精度の高い情報が欲しいのだが、
一週間以上の予報は精度が6割程度でもあり、結局現場を良く知る人の指示に従う事になった。

今回の取材はお茶。

お茶の葉は、濡れていると刈り取りができないため、
どうしても月曜か火曜には晴れてもらわなくちゃいけないのだ。

でも、月曜か火曜のどちらかに取材をする・・という決定は、
結局明日まで持ち越す事になってしまった。

結果、どっちでも対処できるように、
二日間とも取材スケジュールを組む。


まぁ・・・、取材時間に余裕が生まれたので、
寝ないでそのまま取材に向かう・・という最悪の事態は回避できたが、
天気ばかりは現地に行ってみないとわからない。

こんな時だけは、自分でも予測が立てられる知識があったらなぁ・・・と思うのだが、
今から勉強する意欲も記憶力も時間も無い(爆)

さて・・・どうなる事やら・・・・(/--)/
2006年5月7日(日)   ジャックス効果?
今日、日テレでジャックスの事が取り上げられた。
その関係で、アクセスが1000ヒットオーバー・・・・(^_^;)

NYカットステーキの美味さがどれだけ伝わったのかはわからないけど、
当分は混む事が予想され、そのためにジャックが疲れてしまわないか・・と心配している。


NYカットのハーフシェアスタイルを覚えてから、
行くときはいつもソレしか頼まなくなった。

毎度美味しい・・と書いていてもつまらないが、
NYカットの肉はいつも素晴らしい肉で期待を裏切らない。

だから食べた後はつい書きたくなるのだが、
それは読者が実際に訪れて感じてもらえば良い・・・と遠慮していたりする(^_^;)


だが、ある時、


「サーロインの端っこの肉があるけど食べないか?」


とジャックに誘われた。


「これは形が良くないので、味の解る常連にしか出さない」


とジャックは意味ありげに笑ったので、
何かある・・・とは思ったのだが・・・・


「ね?
 形は悪いでしょ?」

「焼いてもらっちゃうと、よくわかりませんけど、
 でも、確かに大きな肉の塊・・と言うよりは、
 いびつな形のステーキに見えますね。」

「とにかく、食べてみてください」


では・・・と口に入れてみると・・・・

え・・・・
溶けた・・・

口の中に入れると、ジューシーな味わい広がるとともに
肉を噛み切る前にその存在を失ってしまうようなその歯応えが、
不思議な感触として残るのみ。

一気に旨味だけが身体に直に染み込んでいくような美味しさ・・・と言えば、
その時の感動を少しは伝わるだろうか・・・・


とにかく、初めてそれを食べた時は
マジにその美味しさに絶句した。

上質なサーロインは、口の中で溶けて無くなる・・・という判定基準を私は持っているが、
過去にそういった体験をした事は、まだ10回も無い。


想像して欲しい。

炭焼きスタイルのステーキが、口の中で溶けてしまう凄さを。

ジックリと網の上で焼かれるステーキは、どんどん脂を落として固くなっていく。

レアに焼いた物ならまだしも、ミディアムに近い焼き方をしたステーキが、
口の中に入ると最初の一噛みの感触を残したまま、全部肉のジュースのように溶けていくのだ。


また・・・・
あんな肉に出会えると嬉しい。

ジャックが楽しそうに焼いてくれるその逸品を
ガシガシ・・・と食べ尽くしたい・・・・

しかし・・・・
肉食だよなぁ・・・>自分(/--)/
2006年5月8日(月)   新茶
お茶は、摘んでから製品にするまでが早い。

蒲鉾状に作ったお茶の木に、一斉に開いた新芽が風にそよぐ長さになると、
刈り取っても茎が入らずに上質な茶葉になりやすい・・・らしい。

神奈川県の山北町に取材に行ったが、
そこには目にも鮮やかな新茶の葉が茶畑を染める綺麗な風景に迎えられた。

静岡の川根に似ている風土や地形が、上質な茶葉を少量だが生産する。

その実力は、静岡のお茶に負けないほどで、
どうせ大した事が無いだろう・・・と思っていた私のイメージを払拭した。


昔、好きな女に会いにバイクで走った時、たまたま通過した山道に茶畑があって、
爽やかなお茶の香りの中を走り抜ける気持ちよさがあった事、ふっと思い出す。

バイクは気温も匂いも湿度も全部感じる乗り物だから、
茶畑の中でそんな風に出会うと、記憶は突然蘇るのだろう。


茶を作る工場の中では、人の手で出来上がり具合を確認している風景に出会う。

どうしても人間の手でやった方が良い・・・という作業が存在している事は、
出来上がる製品にどこか暖かさが加わっているようで、愛着が涌いた。

「お茶なんてがぶがぶ飲むものなんだ・・・」と言いながら、
販売センターにいたオジサンがちゃんとお湯の温度管理をして淹れてくれたお茶は、
甘さと柔らかい口当たりが、美味しさに厚みを与えていた。


そういえば最近、
美味しいお茶を飲んでないなぁ・・・・(/--)/
2006年5月9日(火)   キャラウェイ
「おい、カレー食おうぜ」

「いいっすねー」

「今日は奢ってやる。
 ただし、残さず食べたら・・・な」

「平気ですよ。
 もりそば+カツ丼位は当たり前ですから」

「じゃ、大盛食うな?」

「なんでそんなに確認するんですか?」

「安くて量がある、庶民的な店なんだよ。」

「量があるって言っても、そんなに凄いんですか?」

「まぁ、普通だよ。
 ただし残すと、店の奥からオバアチャンが出てきて怒られるんだ。
 『アナタはお母様に食べる物を残したらいけませんっておそわりませんでしたか?』
 って、静かにね」


若い頃は、かなりの量を食べる事は苦ではなかった。

1ポンドステーキや400グラムロースカツ定食、
普通のカレーなら3人前なんて平気で食えた。

だから、そんな時に意味ありげな先輩の言葉に動じるワケはない。
どっちかと言えば、チャレンジしてやろう・・・とほくそ笑んだりしていたのだが・・・


え?
何ですか??・・・
この富士山盛りのご飯は???

・・・という、凄いカレーを食わされる事になる(爆)

そのお店は、鎌倉の小町通からメインストリートに向かう横道にあった。


「キャラウェイ」
 0467ー25ー0927
 鎌倉市小町2−12−20
 11:30〜19:30 月曜定休


何年ぶりだろう・・・

久々に鎌倉付近で仕事があったので、
スタッフとカレーを食いにいった。

店の前には列ができ、相変わらず人気店である事がわかる。

でもさ・・・・
そんなに素晴らしいカレーじゃないよ?

どっちかと言えば、懐かしいタイプの家庭的なカレーで、
具は長時間煮込んだ結果、ほとんど溶けちゃってるドロッとしたヤツだよ??

入口の脇に張られた注意書きには、
最近小ライスを始めた説明が書いてある。

データを取ったら残す人が多いので、
環境を考えて小ライス(300g)を用意した・・・という事なのだが、
ちょっと待ってくれ・・・

小ライスで300gって??


その日の餌食は、技術の若手アシスタントだ。
親方のようなカメラマンに、昔私が言われたような事を吹き込まれている。

彼もかなりの大食らいらしく、横を向いてニヤッと笑っているから、
親方は躊躇なく大盛りをオーダーした。


「え・・・無理っす」

「なに〜?」

「マジ、無理っす」

「お前が食うって言ったんだろ?」

「あの・・・中盛りにできますけど?」

「すいません、お願いします」


久々に見る大盛りは、イメージより盛りが少ない感じがしたが、
それでも大食らいの若者が尻込みするサイズはある。

味はもちろん家庭的な味わいで、私は付け合わせのマンゴチャツネを多めに入れて
どうにかバランスを取って食べていたが、小ライスでも充分な量が楽しめてしかも700円
(ノーマルも大盛りも730円で、お代わり自由を謳っている)


量が有る事がご馳走だった時代を懐かしみながら、
現在でも行列のできる人気店として存続しているこの店の空気を味わって、
気分は20代のソレへ・・・とシフトした。

で・・・・

このまま湘南の海を眺めながら・・・・

といきたいところだが、
無情にも(っつーか当たり前にも)仕事が待っている。


やっぱり、思い出のある飲食店に、
仕事中に行くものではない・・・のかもね(/--)/
2006年5月10日(水)   カウンター
「何になさいますか?」

「モレンジの10年を・・・ストレートで」


バーテンダーは、黙ってテイスティンググラスを出す。
以前この店に来た時の事を、彼は覚えていたのだろうか?

オーセンティックなバーに、カラーを背負ってとバンダナの鉢巻き姿は目立つらしく、
賑やかに喋っていたカウンターの客が、なんとなくコッチを気にする気配が漂ってくる。

まぁ、いつもの事だ。
目立つ姿は、必然的にこういう空気を生む。

こっちは美味しく酒が飲めればそれでいいから、
そんな空気をどこかで楽しんでしまう自分を押さえつつ、
ゆっくりとモルトを干していく。


「女性のバーテンダーって珍しいね。
 どっかで修行したの?」

「NBA(日本バーテンダー協会)のスクールで学んで、
 学校の紹介でコチラへ参りました」

「へぇ・・・
 スクールに女の先生いたでしょ?」

「・・・・、私は男性の先生に教わりましたので。」


ちょっと耳につく大きな声で、女性バーテンダーに話しかける客が居る。

何やら何杯かを飲んだ後のようで、陽気にバーテンダーと会話を楽しんでいるのだが、
その内容がちょっとずつひっかかるので、ついつい会話を盗み聞きしてしまう。


「ボトルを投げるヤツってあるじゃない?」

「フレア・・ですか?」

「そうそう、そのフレア。
 横浜の東口にやってる店があるんだけどさ。
 やってって言わないと、何もしてくれないんだよ」

「そうなんですか?」

「あぁ、意味ないよな〜」


あの・・・
私は横浜の住人で、その店にも行った事は何度かありますが、
派手な事はしなくとも、さりげなくボトルを肩にのせたり・・とか、
グラスを背中に転がしたり・・とか、色々やっている店ですよ・・・???

「この店、結構安いね、嬉しいね」

「ありがとうございます。」

「モルト好きなんだ。
 お、嬉しいね、この値段」

「色々取りそろえておりますが。」

「何にしようかなぁ・・」


モルト好きかぁ・・・
うれしいね。

確かにこの店は品揃えがよくてリーズナブル。
ストレートを頼めば、黙ってテイスティングで出してくれる、さばけた店だ。

彼がモルトを所望した事で、同好の士としてさらに興味が涌いてしまう・・・


「あのさ、臭い系のクセあるヤツってあるじゃん」

「ございますね。」

「どんなのがある?」


おいおい、メニューに書いてあるじゃん。
モルト好きって言ったんだから、わかるでしょ?


「アイラですと、ラフロイグ、ラガブリン、カリラ・・・」

「あのさ、テンって酒さ、あるじゃん」

「?」


テン??
って、アイラモルトにありましたっけ???

そのオヤジが発した「テン」という単語が木霊するように、
カウンターの中&外は静かになっていく。

きっと誰もがその「テン」という酒が何かを想像していに違いない(^_^;)


私にとって「テン」と言われたら、
タンカレーのNo.10(プレミアムジン)か
シーグラムの「テン・ディスティラリー」しか思い浮かばない。

バーテンダーも「テン」と言われる酒が何を差しているのかを考えあぐねているようで、
しばしその客と何やらやりとりをしていた。


「・・・後は、アドベッグくらいしかアイラは置いてないのですが、
 どういたしましょうか?」

「アードベッグ・・・?
 ちょっと、瓶を見せてくれない?」

「こちらですが?」

「!
 これだ、これ!!」

「え?」


え〜・・・・・!?

バーの中に「なんだよぉ・・・」という無言のつぶやきが溢れる。

「テン」と呼ばれたそのアドベッグは所謂スタンダードの10年物で、
ラベルの真ん中に「TEN」と印刷されてはいるが・・・


「ほら、ラベルの真ん中にTENって書いてあるでしょ?」

「はい、そうですね。
 こちらでよろしいでしょうか?」

「うん、これがあればおっけ〜。
 コイツが美味くってさぁ・・病みつきで、いっつも飲んでるのよ。
 香りが良いし、匂いがたまらないんだよ。」


いつもの・・と頼める行きつけの店だったら、
TENと言った方が通りも良いだろう。
(アドベッグは17年物やビンテージ物、ウーゲデールやベリーヤングなどがあって
 アドベッグの・・・○○とオーダーした方がわかりやすい)

しかし、基本的な銘柄が解らずにTENと言ったら、
そうそう簡単には答えは出ないと思う(^_^;)

ま、酒の名前を覚えるのには、ちょっとばかりコツがいるし、
通ぶってカッコ付けたい気持ちも、良くわかる。

女性バーテンダーに対して、何かをアピールしたかったのもわかるけど、
結果的には基本的な名前すら出てこない・・という素人ぶりを披露する事になった。

が・・・・
彼は、まだまだそんな失態にも気付けないようだ。


「飲み方はいかがいたしますか?」

「ロックで・・・」


ま・・・・、そんなものです(爆)
2006年5月11日(木)   カツ丼
蕎麦屋で食べたくなる物のひとつ、カツ丼。

出汁に揚げたてのカツとタマネギをのせて煮て、
最後に玉子でとじた物を丼ご飯の上にのせるだけの料理だが、
玉子と肉の旨味が移った出汁の組合せが美味しくて、たまに無性に食べたくなる。

そんな時、「利久庵」のカツ丼は美味い・・と書かれたら、ねぇ・・・

晩飯を食いに外に出たら、足は無意識に利久庵を目指して歩いていた(爆)


先日も行ったばかりの店だが、カツ丼は食べてない。

頭の中にはカツ丼が人工衛星のようにクルクルと回り、
とにかく食べたくて食べたくて仕方が無いのだ。

で、店に入ったらビールと同時に「上カツ丼」をオーダーしてしまう・・・・


「利久庵」
045−641−3035
横浜市中区真砂町2−17
11:00〜20:30(LO)


上と並の違いと言えば、肉の質や大きさが違うパターンが一般的だが、
「利久庵」の「上カツ丼」はとじたカツ丼の上にさらに黄身だけをもう一つ追加してのせる贅沢さが演出されている。

丼なのに重なのは何故?
・・・と、細かく追求なんてせずに、
まだ衣にカリカリな部分が残っている事を期待してかぶりつく。


あちっ・・・

でも、美味・・・・固・・(^_^;)


タマネギの甘みとしつこくない出汁の味が、玉子の黄身の円やかさを得て
あっさりとした味わいとコクを与えてくれる。

そしてカツの衣はしっかりとしていて、噛むとジュッと出てくる出汁の旨味がもう・・・(^_^)

ただ、肉が固い。
多分カツを煮すぎている・・・・(^_^;)

そして固い肉を噛み切ろうとするとスジが歯と歯の間にはさまりそうに存在をアピールし、
一気にガブッといくのを躊躇させた。


しかし何故、蕎麦屋のカツには「スジ」が存在する確立が高く感じるのだろう・・・

トンカツ屋のカツには「スジ」の存在を感じないから、
きっと肉質か料理法の違いによるものだと思うが・・・

蕎麦屋のカツ丼は決して安くない。

そこでつい、もうちょっとどうにかしようよ・・・という気分になるのだが、
実際のところはどうなのだろう?

・・・とくだらない事を考えながら食すカツ丼も、
大好きな料理の1つとして揺るぎない地位を私の中で確立しているのは言うまでもない。

でも・・・・
オーバーカロリーだよ、ねぇ・・・(/--)/
2006年5月12日(金)   振り返る
いつも思う事だけど、
何かに振りまわされて疲れる時、意識して立ち止まって自分の姿を振り返ってみる。

何がしたかったのか・・・とか
今、何ができているのか・・・とか。

欲や感情に支配されそうになる時も、
今の自分を客観的に見つめてみる。

ちゃんと力が発揮できているか・・・とか、
怠けてだらしなくなっていないか・・・とか。

すると不思議な事に、
恵まれた自分の姿を発見できる。

やりたい事に、全力疾走できている自分を見つける事ができる。

明日、自分が生きているかもわからない毎日。

ちょっと先に転がっている死を見つめる毎日を
選んで楽しんでいる自分なのだから、
それがバイクに乗る・・・という意志だから、
毎日を悔いなく生きよう・・・と。


つまらない事が降ってくる時、同じレベルで物事を考えると面白くないと感じるが、
やりたい事をやって日々が過ごせる毎日こそ最大の贅沢なのと知っていると、
ちょっと退いたらすぐぐだらない事だ・・・気付く事ができる。

そんな事を感じながら、時の移ろいを感じたのは、
いつも使っていた駐車場が、信仰のシンボルに替わってしまったのを見た時。

自分の生きていた時間を、何かがすり替えてしまったような錯覚さえ覚えたが、
今の自分はソレを笑ってみていられる事に・・・・・どこか安心感を持った。

そう・・・・

ちゃんと日々、生きているらしい・・・って事も。
2006年5月13日(土)   前倒し
明日、どうしても外せない用事があるため、
今日は無理して徹夜業務。

前倒しでどんどん仕事をすればいいのに・・・と思う人も多いかもしれないけど、
それができれば苦労しない。

作っている物は生もので、情報はギリギリまで粘って作らないと
どうしても上手く収まらないのだ(^_^;)

事前に作り置いておくと、
どんどん不味くなる蕎麦みたいなもの・・・と言えば伝わるか。

で、毎回のたうち回るワケだが・・・(爆)


書いたり、撮ったりする事は、
自分の中にスイッチが入らないとできない物。

だからそのスイッチが入るまで待ったりする。

今日はスイッチ入れのために別の編集作業をしながら原稿を書いていたが・・・
朝になってしまった(・_・、)

明日も徹夜決定〜♪

脳天気な自分・・・である(爆)
2006年5月14日(日)   粉もの元次
昼間に集会があって、時間を使ってしまった・・・・から、
しっかり食って徹夜に備えたい。

しかし・・・今日は日曜日。
オフィス街で夜に飯を食える店は極端に減るのだ。

頼みの飲み屋も殆ど閉めていて、
まさに外食難民となる。

松屋もマックもコンビニも嫌じゃぁぁぁぁ
と叫びつつ、関内駅まで歩くと、気になる看板を見つけた。


「粉もの元次」
 045−651−6227
 横浜市中区真砂町3-30-2 竹内ビル2F
 17:00〜0:00(L.O.23:00) 無休


そう、この店は無休なのだ。
日曜と言えど、普通に営業していて・・・・

しかも私にとっては抗えない魅力を持つ「粉物」


「こんばんは〜
 まだいいですか〜?」

「いらっしゃいませ。
 どうぞどうぞ」

「とりあえず生!」(平気で飲みます(^_^;))


この店は、店が全部焼いてくれる大阪スタイルのお好み焼き屋。

店内は20名入ればいっぱいな感じで、店員の対応は気持ち良く、
それだけでも味に期待が持てるもの。

メニューを見れば、近江牛のサイコロステーキ(1900円)とか
すじイカ焼そば(1800円)なんて物もあって高い感じがするが、
味が良ければ許せるか・・・という感じ。

え・・・?
この「そばめし」ってもしかして??

そう、神戸市長田区名物のあの「そばめし」がメニューに載っているのだ。

で、ハーフ(680円)とお好み焼き(ミックス1200円)をオーダーしてしまった。


初めてのお好み焼き屋では、ミックスを頼む事にしていて、
そのルールに従っただけの事なのだが、この店の量がわからない・・・

しかも、ちょっと良いお値段・・・・

不安だ・・・(^_^;)


「おまたせしました〜」


え?
これだけ??

ハーフで出てきた「そばめし」は想像よりも随分少ない量で、
大きな皿に盛られた結果、余計に淋しい感じに溢れている。

これで美味しくなかったら・・・怒る(▼▼メ)


で、まずは食べてみた。

え?

美味しい・・・・

けど、味が上品と言うか穏やかと言うか・・・


ビールをグビッ・・・
そばめしをパクッ・・・・

ちょっとパンチが欲しいな・・・?
あ?
ドロソース発見(^_^)

ちょっとかけると・・・・美味い(^_^)


「お待たせしました〜、ミックスです。」


え・・・と、お好み焼きって平べったい物ですよね?

このお好み焼きって?


そう、かなりの高さを持つ直径の小さいお好み焼きが、
例えて言えば、小さめのバームクーヘンのような形のお好み焼きが、
小洒落た皿にのって出てきたのだ。

キャベツがしっかりと入って、具もバランス良く入って、
こいつがまた上品かつ美味しい・・・という魅力に溢れている。


「ぼてじゅう」のようなハードさが一切無いこの店、
私にとってはかなり魅力的だが・・・・ちょっと高い。

いや・・・かなり高いかも(^_^;)

でも、また行ってしまうだろう・・・

粉物・・・
大好きだし(爆)
2006年5月15日(月)   確認
健康的な食生活を望んで
ししゃもとビールで1日の疲れを癒していた。

そんな疲れ切っている月曜に、
よくないニュースが届く。

その内容はともかく今さら驚かないよ・・・と呟きながら、
ひょっとしたら生き方の方向を見直さなきゃいけないのかも・・と漠然と思う。

年男の今年、一通りの事ができたという実感もあって、
残された一回りに何をしよう・・と考えていたところだ。

で、あらためて自分を振り返ってみる。
今の自分は自分らしく生きているのか・・・と。

バイクも車も大して乗る時間は無く、
やりたい仕事とは言え、拘束時間が長すぎて、
美味い物もしこたま食えるほどの財力も余裕もない・・・

でも
やっぱり、幸せな生き方をしている・・と思う。

望んでも与えられないと思いこんでいた状態に
今はちゃんと落ち着いているのだから。

やりたい事があって
味わいたい物があって
会いたい人がいて
表現できる場がある。

それ以上に必要な事は・・・
無いのかもしれない。

それにしても今日のビールは・・・
何故か美味いなぁ(^_^)
2006年5月16日(火)   焼き海苔
蕎麦屋でつまむ物で、一番贅沢に感じるのは「焼き海苔」かも知れない。

木箱の中に小さな炭を入れ、和紙を張った中蓋に炙り立ての焼き海苔をのせ
蓋をした入れ物が出てくると毎度、そう感じずにはいられない。

もちろん店によっては箱に入れてくれても炭を仕込んでなかったり、
皿にのせるだけのところもある。

で、いつまでも炙り立ての美味しさを楽しめないソレらを出せる店には、
最初から大きな期待を持たないようになるわけで・・・(^_^;)


生海苔を炙るのは難しく、炙りすぎると焦げるし香りも飛び、
炙りがたりないとパリパリ感が弱く香りも今一・・・。

ただ昔の家庭では、海苔は食べる前に炙るのが当たり前だったし、
誰もが当たり前に炙る技を持っていたように思う。

海苔の色が変わり出したら焼けてきた証拠。

香りが立ってパリパリ感が好みになったらできあがり・・・だが、
コイツが難しくて焼いた人で味に差が出るのが面白い。


利休庵では年代物に見える箱に、上質な焼き海苔を入れて出してくれる。

その香りとパリパリした感触の楽しさはビールのあてに最高で、
蕎麦屋で飲む楽しさの一端を担っているとさえ思う。

夕食時に集う飲んべえの皆様が作り出す独特の空気も、
焼き海苔をパリッと囓ってグビッ・・・で自分の世界に浸れるわけで。


え・・・と、もちろんこれは食事のワンシーンですよ。
食べ終わったら仕事をするワケで・・・(^_^;)

2006年5月17日(水)   配慮できない人達
「宴もたけなわではございますがぁ、先生に一言いただきまして〜・・・」

「先生〜ここで一発!」


相談事があって、仲間と近くの店でお茶をしようとしていた。

その店は料理が割と美味しいため、殆どの客が予約をしているのだが、
運良く我々は予約無しで座る事ができていた。

店内の半分位を占領していた一団は、だいぶ前から飲んでいたらしい。

年の頃から見ると大学生か社会人にしても若い感じで、
スーツ姿の人もいればカジュアルな人もいる。

男女はちょうど半々位の構成で、先生と呼ばれた人だけが年配に見える感じだ。

テーブルにはワインのカラフェが並び、料理の皿もギッチリ並んでいたから、
楽しい宴だったのだろう。

ただ・・・
その声が大き過ぎた。

仲間と話をしようとしても顔を近づけないと声が聞こえないほどで、
相談しようという気分も段々薄れていくほど・・・・。


「ちょっとこっちの話、きけよ!」
「うるせぇんだよ〜」
「先生がこまってんでしょ!」


特に女性のキンキン声が耳につき、段々切れそうになってくる。

一応、中ジメと言ってるので、もうちょっとの我慢だ・・・と耐えているのだが、
ちっとも宴会は終わらない。

酔うと声が大きくなるのは有る程度仕方が無いが、
ここは居酒屋ではなく、れっきとしたレストランなのだ。

貸し切りではなく、たかだか10数名がテーブル予約しただけの状態だ。

勿論廻りには他の客もびっしり入っているのに、
我が物顔の酔っ払い集団の目には映らないようだ。

1人でも冷静そうな顔をしている人間が居たら意見しようか・・・と悩んだが、
見回しても・・・ダメだ(^_^;)


「それでもは一本ジメをやりたいと思いま〜す」


オイオイ・・・
いい加減にしろよ・・・


「いよ〜」

パァン!


店内に響き渡る拍手の音。
と同時に、赤ん坊の泣き声が起きた。

その大きな破裂音に、驚いてしまったのだろう・・・・


「おい、店の外に集合!
 記念写真撮るぞ!!」

「いいじゃんそんなの撮らなくてぇ〜」

「撮ろうぜぇ〜」


勝手にしてください。
早く店から出てってください。

廻りに迷惑をかけ、子供を泣かし、
この上店内で大声で会話する位なら、
店前で写真でも何でも撮って、早く消えてください。


しかし、ここまでうるさいと、普通は店員が注意するんだけどね・・・

あれ?
店員が連れ出されて・・・・??

そうですか。
写真を撮ってあげるんですね・・・・


今度この店で集団酔っ払いを見かけた時は、
絶対入らない事にします。

しかし、こんな若者達がやがて日本を背負っていくのだろうか・・と思うと、
少しだけ背筋が寒くなったのだが・・・考えすぎだろうか?
2006年5月18日(木)   空虚
少し湿った空気がまとわりつく夜道、
なんとなく空を見上げて感じるのは孤独。

大きな夜空の下で、一人きりで立ちつくしてしまうのは
不吉な予感と手応えのない足掻きのせいか・・・


そんな時は、まずは足下を見てみる。

大丈夫だ・・・
ちゃんと自分の足で立ってる。


次に振り返ってみる。

どうやら・・・
道を間違えずに来たらしい。


そして手を見てみる。

持ちきれない物を持っている・・・のかなぁ・・・


続いて前を見てみる。

あぁ・・・
ちゃんと行く先を見据えてないかも知れない。


実は、不安な事を抱えている。

それは、私自身にも大きな変化をもたらす可能性のある何か・・だ。

そしてそれは、私自身がどう頑張ろうとも、
どうにもならない力を持って迫り来るものだ。

その絶大な力の前には、自分自身の無力を感じずにはいられない。

だが・・・

それも「流れ」というものなら、
抗う意味もないので、自然体で全てを受け止めるしかない。

そんな事を考えながら帰る道は、
それでも自分は生きている・・・・と、感じさせてくれるモノだった。

2006年5月19日(金)   酔っ払い
久々に友人と飲む。

プルトニー1967
グレンアラヒ1971
マッカラン1978ラムウッドフィニッシュ
アドベッグ1975
マッカラン1977

・・・・という感じで、そろそろと舐めながらも気持ち良く・・・(^_^;)


今日の加速剤はハーベイ・ブリストルクリーム(シェリー)

モルトとシェリーの相性は良くて、
甘いモルトの好きな人には特にオススメな飲み方の1つ。

もちろんシェリーは、チェイサーとして飲むワケで・・・
確実に気持ち良く酔います(爆)

久々に会った友人との会話も楽しいが、
共に酌み交わすモルトの美味さがあまりに楽しすぎて、
はっきり言って記憶が薄れるほど・・・飲んでしまう。

風邪気味な体調にはキツイはずなのだが、
とにかく人にあって話をする事が、私にとってはとても大切な行為。

社会の中に、自分の存在を見つける手だてとして、
とても有効でかつ楽しいのだから・・・風邪なんて言ってられない。

ストックボトルのモルト達は、それぞれの個性を余すことなく発揮し、
じわじわっと気持ち良く酔っぱらっていける。

それにしても・・・・
極端に飲むよなぁ・・・(/--)/
2006年5月20日(土)   自宅で仕事
ここのところ嫌な咳がでて、喉もずっと痛い。

立ち上がればちょっとふらつく。
(酒の飲み過ぎ?)


天気予報は大雨の警報を告げているし、
何故か自宅にマックを持って帰っている・・・

つまり最初から、今日は原稿関係だけやる・・という気が
どっかにあったに違いない。

会社では余計な雑音が多くて進まない仕事も、
自宅でやると今度は集中しにくくて効率が悪いから、
なるべく会社でやるようにしているのだが。

今日は誰の顔も見たくない・・・・
から、自宅で仕事をする事にする(爆)

しかしこれは・・・休んでるって事に、なるのかなぁ・・・(/--)/
2006年5月21日(日)   切りすぎ
いきなり暑くなったので、鬱陶しい髪を切った。

・・・・切り過ぎた(^_^;)

そんな自分の顔を見ると、
やっぱり童顔だな・・・と感じるし、
やっぱりオヤジになったな・・・とも感じる(爆)

白髪が殆ど出ないのも良し悪し。

いつまでもどこか子供っぽく生きてしまう自分を
どこかで肯定してしまうらしい。

でもまぁ・・・
それも贅沢な悩みだ。

テレビでは男性向けの白髪染めやカツラのコマーシャルがガンガン流れる時代。

若々しく見える事を商売とする産業が強くなっている社会において、
そんな産業のお世話にならない事を喜ぶべきだろう・・・(/--)/

しかし・・・
もう10年もすると、
随分社会構造が変わるように思う。

高齢者が当たり前に現役でいないと成り立たない
本当の意味での高齢社会が始まっているような・・・・(^_^;)
2006年5月22日(月)   無駄な作業?
番組を編集していて思う事だが、どうしてもサイズを合わせるために
使いたい物に順位をつけて、低いものからぶった切っていく作業が必要になる。

取材している時は、どれも大切に思う物ばかりなのに、
編集する時は、呆れるほど冷たく切り捨てる。

しかし今回は・・・
その切る作業に苦労した。

日曜の放送に対する視聴率調査があるため、
どうしても目をひく楽しい物にしたい・・という気持ちと、
真面目にキッチリと作りたい気持ちが交錯し、
ひとつひとつのシーンを切る事に躊躇する気持ちが湧きだして・・・・


ネタは「足柄茶」

静岡から技術を導入した神奈川県産のお茶なのだが、
コイツがバカにできないほど美味しかった。

お茶好きの自分としては、どうにかしてその美味しさを伝えたいのだが、
番組としての方向は、どうやって作られているか・・・なのだ。

だから、作り手の気持ちを伝え、その溢れる愛情によって育まれたお茶が、
不味いワケがない・・・という仕掛けをしてみるのだが・・・(^_^;)

編集はある意味、無駄な作業の積み重ね。

しかしそれは、必要な物を磨き出す行為とも言えるので、
無駄に思える作業にも無駄はない。

問題は・・・・
編集が間に合うか・・・だが(/--)/
2006年5月23日(火)   そして寝不足
結局殆ど寝ないまま朝を迎え(毎週の事だが)、
どうにかそぎ落とし作業は終了した。

これからは出来上がった素材に化粧を加える作業。

で・・・
こいつもまた、時間がかかる。

でも、気分はだいぶ軽い。

大体のサイズも骨子も決まって、
後はそれを整える作業に移っているからだ。

ふわっ・・・と揺れるような目眩も、
ずっと痛みを訴える喉も、
この安心感を得るまでは、あまり認識さえできていなかったようで、
いきなり体調が不良な感じを覚える。

けど・・・
要は寝不足。

なるべく早めに仕事を切り上げて、
今日こそゆっくり寝よう・・・・・・・・・

無理か(爆)
2006年5月24日(水)   悲し過ぎる・・・
日本最古のラーメン・・と言い切る店「会芳」は、
横浜中華街のはずれにあるからか、苦戦を強いられていた。

中華街の強者が、ラーメンのルーツを再現したそれは、
ふざけんな・・・と言いたくなるほどでかいメンマが特徴で、
スープは「家系」ラーメンのそれとは正反対のあっさり穏やかな塩スープ。

だが、その美味さは、私にとっては凄く魅力を感じるもので、
たまに・・だが夜中にこそっと食べに行っていた。

しかも・・・
ここの店の自慢メニューは、二つの味噌を使った味噌ラーメンで、
今まで食べた味噌ラーメンの中では一番味が穏やかで美味しい・・とさえ感じさせる
逸品だったりする。

と、ここまで持ち上げるのには、ワケがある。

実は・・・・

この店、今週金曜までの営業をもって
店を閉める・・・のだ(・_・、)

ぷらっと会芳ラーメン(ハーフ)を食いに行って、
その現実を知らされた今、すっごく悲しくなってしまったのは言うまでもない。

あの味噌ラーメンはもう二度と食べられない・・・
穏やかで味わいある塩ラーメンも・・・

でも、遅かれ早かれ、
こうなるんじゃないか・・とは思っていた。

中華街に訪れる観光客がわざわざラーメンを食べるわけはなく、
結果として地元のラーメン好きが細々と訪れるだけの状態では、経営不振は当然の事。

でも・・・
本当に美味いと思うんだけど・・・(/--)/

さて、ここで問題だ。
今週金曜までに、もう一回食べに行くかどうか・・・

その時、まだ食べていない「こだわりのカレーラーメン」という変化球を
食べるべきどうするべきか・・・・

こうやって煩悩はたまっていくのだろうねぇ・・・(/--)/
2006年5月25日(木)  
「ねぇ、不思議ね?」

「何が?」

「私達、ずっとずっと一緒に居たみたい」

「たぶん、そうだよ。
 記憶が無いだけかも」

「え?」

「あ・・・わからなくていい」

「な〜に?」

「いや・・・きっとさ、
 言葉の使い方が同じだから、違和感が無いんだよ」

「う・・・ん、そうかな。
 そうか・・も。」


彼女のグラスで氷がカラン・・と音を立てる。

そろそろ飲めよ・・・と酒が意思表示して見せたようだが、
彼女は気にもとめずに煙草に火をつけた。


「どうして会おう・・・と思ったの?」

「何となく・・・」

「そんなもんなんだ」

「あはは
 興味はあったのよ。
 でも、この違和感の無さは想像できなかったよ」

「あぁ、違和感が無いと感じていたから、
 私も会おう・・・と思ったよ」

「ふ・・・ん」


ふっと吐き出す煙草の煙が、綺麗な流れを作ってみせる。

その姿に嫌味は無く、吸い慣れた人間だけが作れるソレを目で追いながら、
その時だけ淋しい眼差しを虚空に投げてしまう彼女の横顔が、妙に綺麗に見える事に気付いた。

ちょっと手を動かしても決して触れそうにない距離感は、
2人の関係が浅い事をバーテンダーに伝えるらしい。

いつもの饒舌な彼らが、今日は妙に寡黙だ。


「そうね・・・不思議ね。
 会う必要なんて全然無いのに、会いたくなったの。」

「うん」

「会ってみたらわかるかな・・と思ったんだけど
 わからない。
 でも、一緒にいる事が自然すぎる・・・」


きっと昔、もっともっと近い関係にあったんじゃない?
・・と言いかけてやめた。

縁とは不思議なモノ。

いつか再会したい・・・と強く望んだ2人が、
まったく違う人間に生まれ変わって再会を果たしたかのように、
2人の間には目に見えない絆が見える。

偶然は必然であり、全ては意味があって起こる事。

その意味を生む出会いは縁によって導かれ、
役目が有る場合は関係は強くなるものらしい。


「最悪12時に電車に乗ればだいじょうぶ・・・」

「え・・っと、もう11時45分ですけど?」

「う・・ん、帰るの面倒くさい」

「んじゃ、部屋に投げ捨てましょうか?」

「大丈夫〜
 その時はその時よ〜」


左手の薬指にあるリングをチラッと見た彼女は、
とびきりの笑顔でおどけて見せた。

確かに不思議だ・・・

出会う必要もない2人なのに、
何の違和感もなくこうして冗談さえ言い合える出会いをしている。

長く生きていると、
色々な事が起きる・・・って事らしい(/--)/

2006年5月26日(金)   気配
少しだけ、目眩の症状が出てきた。

地面が揺れる・・というレベルではなく、
立っていられないほどの平衡感覚の喪失が、瞬間的に訪れる。

わかってる・・・・
ストレス&過労だ。

身体が「要注意」とサインを出しているのだ。

ふわっと身体浮き、
その後世界がくるっと回りだす。

何かにつかまって立ち続けられるのなら・・・まだ大丈夫。
だが今日は、その姿のまま動くことができない状態が、訪れていた。


早く寝よう。
酒を飲んでリラックスして。

明日は早朝から取材に出なくちゃいけない。
(4時起き)

そう思ったら、
目眩はすぅっと消えていった・・・(/--)/
2006年5月27日(土)   教育ビジョン
神奈川県では、未来の大人達を教育するために、
独自の教育ビジョンを設定しようとしている。

で、今日はそのためのイベントや、委員の人達に会って話を聞く・・という取材をした。

佐藤弘道さんと横内謙介さんは委員としてこの動きに参加していて、
非常に忙しい2人から話をきけたのが最大の収穫だが、
「人づくり」というテーマでのインタビューは放送に華を添えてくれるだろう。

その内容はさておき、2人を見て強く感じたのは、
凄く自然体でいながら人を惹きつける魅力に溢れている事。

身体を使う人と存在を使う人との差はあっても、
気持ちよさと再発見と、違う視点を与えてくれるその魅力が、
とにかく2人から強く感じられた。

そこで思うのは、
自分はどうなのだろう・・・という事。

メディアを扱う人間として、
何かそういった誰かにとっての魅力を演出できているのだろうか?
・・・・と。


しかし・・・
つくづく、人間は面白い。

その存在だけで何かを感じられる力を、
きっと誰もが持っている。

それを強く感じられた事が、
今回の取材で得た一番のお土産だった。
2006年5月28日(日)   3033運動
1日30分、週3回、3ヶ月間継続して運動やスポーツを行い、
運動やスポーツをくらしの一部として習慣化すること、
それが神奈川県が提唱する3033運動。

そんな話題をまとめているのだが・・・
行政が、この日々運動をする事を提唱するのにはワケがある。

団塊の世代が一斉に定年を迎え、社会構造が大きく変化を迎え始める来年、
成人病予備軍が一斉に気力を失って発病したら、健康保険や介護保険は破綻しかねない。

それには、健康的な毎日を暮らせるよう、日々の運動を行って欲しい・・・
という事でどこの自治体でも運動を推奨する取り組みを行うわけだ。

そんな思惑は知らなくても、神奈川県民の90%は調査によると体力の衰えを感じていて、
なんとか運動をしようとはしていても果たせないのが現状のようだ。

自分も腹に煩悩が貯まるほど、需要と供給のバランスが崩れてきているから、
運動すればいいのだが、ホント、時間が無い・・・(^_^;)

で、今日の仕事は、そんな人達に向けて、
こんな運動ならできるだろーよ・・というカタログを作るようなもので、
自分で作業していて、自分の意志の弱さに気付いて狼狽えたりもしている(爆)

1日合計で30分の運動さえすればいいのだから、
ちょっと長めに歩いたり、疲れた時にストレッチしたり、
ちょっと心拍数を上げる位の何かをして・・・・

でもねぇ・・・
寝ないで仕事やってる身としては、
運動より睡眠の方を優先する身体の欲求が厳しくて・・・(^_^;)

矛盾を感じる作業・・では、あるなぁ・・・(/--)/
2006年5月29日(月)   終の棲家は?
高齢者にとって、住宅を新規に借りる事は難しい。

収入の問題や、本人の健康問題など、
貸し主から見ると不安の事が多く、老人世帯が求めるサイズの物件や
価格帯の物件が少ない・・という事もあるからだ。

そんな問題を払拭するために、
貸し主と高齢者ユーザーの間に存在する溝を埋める役をする人達がいるらしい。

2007年問題もあって、これからそういった人達の活躍が必要となる事は想像に難くないが、
自分がそんな年齢になった頃を考えると、ちょっとだけゾッとしたりする。

一人きりで居る事はまだ良いとしても、
今より遙かに動けなくなってしまう事は確実で、精神的にやられてしまう事も多々あるだろう。

取材をしていてそんな事を想像するようになったのは
それなりの歳を取っているから・・・で、誰もが通る道でしかない。

だから、自分がリタイヤした時には、
バイクに乗ったり写真を撮れるように、準備をしておかないとな・・・と
しみじみ、思った。


今回の取材、そういった意味で面白い。

元気な先輩達を見にいける事は、
自分の将来に対して、きっとヒントになるだろう。

しかし・・・
時の流れは、早いよねぇ・・・(/--)/

2006年5月30日(火)   抜けてた・・・
「今日は余裕あるのね」

「うん、今日は休み」

「だからこうやってゆっくり食事できる・・・と」

「幸せです」


日差しがいつの間にか夏っぽい色になり、
テラス席でビールを煽りながら食事したい・・という欲望が湧いてくる。


「私これから忙しくなっちゃので、
 アシスタント雇うかな・・・・って思うんだけど、どうかしら?」

「事務所の?」

「うん。
 客さばきができる娘を紹介されてんだけど・・」

「?」

「お金預けるのが・・ねぇ」

「事務所にそんなに現金置いてる?」

「有るわけないでしょ!」

「じゃ、い〜じゃん」


別に会話に意味なんてない。

ただ、気の合う友達と日々の愚痴にもならない報告を投げ合いながら、
楽しく食事ができる事が、嬉しいだけだ。


「もう一杯飲む?」

「今日はこれからちょっとやる事あるから、
 ビールはこれで打ち止めにする。
 仕事無いんだから、貴方だけ飲めば?」

「どうしよっかなぁ・・・」


睡眠不足でふらついているのか、目眩でふらついているのかわからないが、
地面がスポンジのように感じるほど足下の感覚が気持ち悪い。

ぐるぐる世界が回ったらヤバイけど、まだそこまでの症状は出てないから、
今の状態のまま動いた方が良さそうだ・・・(^_^;)


「ま、デスクに電話して何も入ってなかったら、もう一杯飲むよ」

「つきあえなくてごめんね〜」

「一緒にいてくれればい〜んだよ〜」


と、馬鹿話をしているところに電話が入った。


「3時から打合せですけど、直行しますか?」

「え?」


スーっと背筋が寒くなった。


「会社にいらっしゃいます?」

「え・・・・と、いらっしゃいます。
 後は特に連絡ない?」

「ありません」

「じゃ、15分後に行くよ」


打合せって・・・・何だっけ??


「あれ、仕事?」

「うん、打合せが・・・あったみたい」

「ジョッキ頼まなくて良かったね〜」

「飲めない人の祟りか・・(^_^;)」

「そんなノンビリしてていいの〜?」

「いい〜ワケはありませんでした」


何の打合せがあったかわからないまま出社し、
自分のスケジュール表を開いてみると・・・・・

あった・・・(^_^;)
企画打合せの書き込みがちゃんと。


やばい・・・
完璧に抜けてた・・・


必ず前日にスケジュールを確認するクセがついているのに、
寝てない事もあって確認しなかったらしい(爆)

出社してデスクに聞いてみた。


「でもさ、今日、打合せあるって、俺言ったっけ?」

「えぇ、ちゃんと私もノートに書き込んでいますから・・・」


そうですか・・・
私自身が、スケジュールを入れておいたんですか・・・

これってもしかして・・・・
モウロクしてる??
2006年5月31日(水)  
私はコンクリートのような道を歩いていた。

いや、道と言うよりは湿った砂の海に置かれた防波堤のようで、
道の脇には黒く固まった波にもにたうねりを見せる土とも砂ともつかない平地が、あった。

空は暗く曇り、風は冷たく、何故自分がここを歩いているかもわからないまま、
だまって行き先もわからない道を歩いていると、
前に肩まで髪を伸ばした女性が同じ様に歩いているのが見えた。

よかった・・・
1人きりじゃないらしい・・・

と突然、人々の気配が回りから立ち上る。

よく見てみると、海に見える平地の向こうには、同じ様な道が何本も並び
そには間隔を空けて歩く複数の人達が見えた。


「もう、疲れた」


と前の女性が呟く。
と同時に彼女は、突然平地に向かって歩き出した。

一歩、二歩、と歩みを進めるうちに、
彼女の足は徐々にめり込んでいく。


「あ・・・
 やっぱり歩けない。」


と彼女がさっきより大きな声で呟き立ち止まると同時に、
彼女の足の回りには水たまりが出現した。


「すいません、助けてください。
 動けないんです。」

「ちょっと待って。
 今、そばまで行きますから」


私は、彼女に声に引き寄せられるように平地に降りて走った。

え・・?
固い土じゃん、これ。

何故、彼女は歩けないんだろう・・?

もっと柔らかい感触をイメージしていた平地は、
そのたおやかな曲線から感じさせる柔らかさなどは微塵も無いほど固くて、
足跡すらつかないのだ。


「大丈夫ですか?」

「えぇ、なんとか動けそうなんですけど、
 足を上げようとすると沈むんです。
 引っ張り上げてみてくれませんか?」

「じゃぁ、私の手を掴んで」

「あの・・・、貴方は沈まないんですか?」

「えぇ、足下は凄く固いですよ」

「どうして私だけ・・・あぁ、ダメ・・沈む」

「とにかく掴まって」


彼女の手は冷たく、少し固い感触があったが、
掌だけは柔らかく暖かかった。


「ひっぱりますよ」

「はい、お願いします」

「あ、痛い」


え・・・?

力を込めて握った腕に、
細かいヒビが入ったように見える。

まるで、砂を固めた人形の手を掴んだように、表面がサラサラと崩れだし、
このまま力を入れるとボキリ・・・と折れてしまいそうな恐怖を感じた。


「きゃぁ・・・」


思わず力を緩めた途端、彼女はズブズブと砂に埋まっていく。


「いかん・・・」


思わず腕を握りつぶさないように気遣いながら引っ張ると、
不思議と彼女はそれ以上沈まなかった。


「ごめんなさい・・
 変な事に巻き込んじゃって」

「いえいえ、お互いさまですから」

「貴方も道を降りちゃったんですね?」

「え? あぁ、あの道ね」


え?・・・・
振り返ったら、さっき歩いていた道はどこにも無い。

回りを見回すと、この変な大地に私と彼女しかいない事に気付いた。


「ここは、自分で歩こうと思わないと、
 こうやって沈む土地なんです。」

「え?」

「私は何度も自分の道を変えるために、ここを渡ってきたのですが、
 疲れて歩くのが嫌になった・・・と思った途端、足が埋まってしまって・・・」

「とにかく、貴女を引き上げましょう。
 どうやら私は沈まないようですから・・・」

「お願いがあります。
 全身の力で私を抱きしめないでください。」

「え・・えぇ。」

「何度か私を助けようとしてくれた人達がいたのですが、
 その方が力を込めて私を引き上げようと抱きしめると・・・」

「?」

「その方の腕が粉々に崩れるか、私の身体が崩れて上手くいかないのです」


崩れた後は、どうやって再生したんだよ・・・・?


「一度崩れてしまった身体は、元に戻るのに時間がかかります。」


どういう事?


「貴方は、どなたかと一緒に歩いていたのではないのですか?」

「いいえ、1人でした。」

「そうですか。」


彼女は少し悲しそうな顔をしてから、ため息をひとつ、ついた。


「その・・・崩れてしまった貴女と助けようとした人は、どうなったんですか?」

「身体が元に戻るまで、その場で待つしかないんです。」

「でも、直ればまた、貴女を引き上げる事ができますよね?」

「えぇ。
 でも、同じ時に2人が元に戻るのではないので・・・」

「え・・・と、わからないんですけど。
 貴女の身体が元に戻っても、まだそうやって埋まっているんですよね?」

「長い時間の間に、この水たまりが乾いてしまうと、私は自分で出られます。
 その時、助けようとして下さった方がまだ崩れている時は、
 私もその方が戻るまで一緒にいようとするのですが・・・・」

「?」

「崩れてしまった方は、私を恨んだり嫌ったりされて、
 傍に居る事を嫌われるんです。」

「はぁ・・・」

「私が崩れているウチに戻れた方は、皆さん私から一刻も早く離れていくので・・・」

「寂しい・・・ですね」

「えぇ・・・
 でも、仕方ないんです。」

「貴女の他に埋まっている人は見えなかったんですが・・」

「あの・・・
 たくさんいらっしゃるんですよ。
 ただ、道から降りちゃうと、見えなくなるんです」

「はぁ・・・」


どういう事かよくわからないのだが、
何度かこういう事態に陥ってる彼女の言う事を、まずは信じるしかない。


「力一杯抱きしめなければ、貴女を引っ張り出す事ができるのでしょうか?」

「たぶん・・・」

「確かに今、私は貴女の腕を握っていますが、
 力を入れないと沈みそうで怖いです。」

「引っ張ってもらわないと沈みます。
 でも、力を入れると崩れてしまいます。」

「沈んでしまったら、どうなるんでしょう?
 沈み切った事はありますか?」

「胸まで沈んだ事がありますが、その時はお婆さんが引きずり上げてくれました」

「お婆さん・・・」

「その方が、力を入れずに引き上げる方法を教えてくれたのです」

「そのお婆さんとは?」

「一緒に歩こうと思ったのですが、私を引きずり上げた後、
 『もう一人助けると、ゆっくり寝られるようになるの』と仰って、
 私のような人を捜しに出かけてしまいました。」


彼女と話している間、私は彼女の手を握っていた。
勿論、握りつぶさないように加減をしながら、でもしっかり引っ張りながら・・・


「あの・・、どうして私を?」

「貴女が助けを求めたので。」

「ごめんなさい。
 巻き込んじゃいましたね」

「まぁ、いいですよ。
 私も何故、その道を歩いていたのかわからないので。」

「私の声が聞こえたんですね」

「えぇ」

「嬉しいです」

「・・・そうですか」


何と表現したらいいのだろう・・

砂を固めて作った卵を握っているようで、
その殻を握りつぶした瞬間、殻が砂となって飛び散りそうな・・・不安がある。

しかもそれは、彼女だけでなく、私自身の身体にも起きる現象じゃないのか?
・・・と、思えるような彼女の説明だから、その不安はどんどん大きくなるばかりだった。


「あの・・・
 貴女は何をしている人なんですか?」

「私は、私の存在を示す事が生業です。」

「・・・と言うと?」

「貴方は?」

「私は・・・え・・・と」


あれ?
自分は何をしている人間だったっけ?


「たぶん・・・同じ道を歩いていたので、
 同じ生業を持っているのだと思います。」

「道?」

「固い道を歩いていませんでしたか?」

「確かに・・・」

「その道は生業の路なんです。」

「じゃ、今居る場所は?」

「黄泉の国への玄関です」

「え・・・・?」

「だから、このまま沈んじゃうと死ぬんです。」

「じゃ、私が手を離すと?」

「死にます。」

「じゃ、どうして、ここへ降りたのですか?」

「体力があるウチは沈まないんです。
 自分の生業を変えたり、一緒に歩ける人を捜すために、
 道を変える人はたくさんいらっしゃいます。」

「貴女は『疲れた』と言っていませんでしたか?」

「聞こえましたか・・・ソレも。
 えぇ、一人きりで歩くのが嫌になってしまったのです。
 何度も一緒に歩こうとしてくれた人達はいたのですが、
 さっきも言ったように、一緒に歩けなかったんです。」

「同じ道を歩く人を捜せばよかったじゃないですか?」

「同じ道を歩いていると、その距離を縮めるのが難しいのです。
 だから、一緒に歩けそうな人を見つけた場合は、どなたもこの地に降りて
 先回りして待ち受けるんです」

「私は、貴女を助けるために降りちゃいましたが、
 自分が歩いていた道を見つける事ができません・・・・」

「では、貴方が本当に求めている道では、無いのかもしれません。」

「そんな・・・」

「貴方はしっかり歩けますから、絶対次に歩く道を見つけられますよ」

「なるほど・・・」


ふっと気付いた。
私の手と彼女の手が一体化している・・・?


「うわ!」

「お願い! 驚かないで!!
 動かないで!」

「でも・・・手が繋がって・・・」

「ありがとう、私を見つけてくれて」

「え?」

「私達、一緒に歩く者同士です。」

「どういう事ですか?」

「私は、何時も、力一杯私を引き上げてくれる人を求めていました。
 でもそれは、いつも私達が触れ合う部分だけを残して崩れる・・という
 かなしい結果しか生んでくれませんでした」

「あの・・・?」

「私を助けてくれたお婆さんが教えてくれたのですが、
 本当に一緒に歩く者同士は、同じ砂で身体ができているのです。」

「え・・と」

「私の崩れた身体と貴方の崩れた身体が1つになるのが、その証拠です。」

「貴女のような素敵な女性にそう言われると嬉しいですが、
 1つに繋がってしまった手では不便ですね」

「優しくお互いを壊さないように抱き上げてくれれば、出られます。
 そして2人が歩く道を見つけた時、その手は自然に元に戻ります。」

「その話が本当なら・・・
 手が離れてしまう事が逆に不思議ですけど?」

「大丈夫です。
 手は離れても、心が繋がっていますから」

「あはは。
 なるほど。
 でも、そうじゃなかったら?」

「そこまでは私も知りません。
 こうやって手が繋がる人に会えた事自体が、奇跡みたいなモノですから」


でも、お互いの右手が繋がったままだと、生活に色々と支障があるよなぁ・・・
と思ったら、目が覚めた。

手にはたっぷりと汗を握っていたが・・・(^_^;)

[ 先月 ] [ 来月 ] [最新版] [トップ] [Guestbook]

bowjack@wakao.info

Akiary v.0.42