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2005年12月1日(木)   厳しい現実
牛肉問題が勃発してから随分になるが、圧力がかかってもなかなか米国産牛肉輸入解禁とはならず、
米国産に頼って商売してきた店は次々と閉店し続けている。

会社の側でも牛タン専門店が店を畳み、馬車道近くの歴史有るステーキ店も
やっぱり閉店となっていた。

そう言えば、死ぬほど食べさせてくれる反町の、あの「侍」もとっくに閉店して、
その事実に気付いた時は、かなり悲しかった。

久々にスタッフと行った「ハングリータイガー」では、
6人中4人がポークステーキを食べるという事態もあって・・・

あぁ・・
たっぷり牛肉食いたい!
という気分が、なんとなく削がれていく。

安全な食べ物なんて、ほとんど存在しそうにない現代に、
今さら細かく文句言っても仕方ないだろう・・・と思うのだが・・ね(/--)/
2005年12月2日(金)   コンニャク柱
ちょっとバーに顔出そうかな・・と思ってドアの前に立った瞬間、
ドアがガバッと開いて、背の高い男がだぁっ・・・と倒れながら出てきた。

何事?
と思っていると、その後にはその男の連れが二人、そしてバーテンダーも二人、
ダダッと出てくる。

倒れた男は何だか喚いているのだが、半端じゃない酔い方で言葉になってない。

4人はとにかくその男を立たせるのだが、意思を持って倒れようとするから始末が悪い。
例えて言うなら自立できない重さと形を持ったコンニャクの柱を大の男が4人がかりで立たせようとする感じか。

で、それを呆気にとられながら見ていてふっと気づいたのは、
店の前に転がっている時計。

ダイバー系の黒いフェイスが高級そうに見えるが、倒れた拍子にブレスレットの根元が折れたらしく
主を失ってだらっと長い肢体を路上にさらしていた。


「時計落ちたよ〜!」

「あ〜すいません・・・」


コンニャク柱の友人が一応反応するが、とにかくその中途半端な軟体動物を扱うので、精一杯の様子。


「申し訳ありません、お店に入っててください。
 寒いですから。」

「あ・・・はい」


実は夜遅い時間だったので、入るのを躊躇しているところだったのだが、
毒気を抜かれて、言われるままに店内に。


「なんか凄いですねぇ」

「申し訳ございませんでした」


コンニャク柱は友人とともにタクシーで帰ったらしい。


「あそこまでどうやって酔ったんだろ・・・」

「30分位でテキーラストレートを8杯お空けになって」


30分で8ショットのテキーラストレートだぁ?
ショットガンとかで飲むと、飲んで少ししないと酔いが来ないから、
一気に3杯とか勢いで飲んで後で倒れる馬鹿がよくいるが、
ストレートで8杯、回る前に一気に飲んじゃったら・・・・・


「なんか、面白くない事でもあったのかねぇ」

「初めてのお客様でしたので、こちらも強い方だな、としか思ってなくて。」

「そりゃ、そうだ」

「テキーラとか飲まれます?」

「ショットガンとかストレートで飲む事はあるけど3杯も飲めば十分だよ」

「で、今日はいかがいたしましょう?」

「ギネスと、ラフロイグ&タンカレーのロック。それにそこのモレンジをストレートで一気に出して」

「え?」

「大丈夫だよ、すぐ飲んですぐ帰って、すぐ寝るから」


端から見たら、似たような飲み方・・・かなぁ?(/--)/
2005年12月3日(土)   歪み
なんだか、子供が殺害されるニュースが多い。

どうして前途ある子供に手をかけるのか・・・
私には到底理解できない。

だが、その一方で、やっぱり報道の無神経さにも
注意がいく。

殺されてしまった被害児の写真やビデオを、
これでもか・・と報道するのは如何なものだろう?

親の立場に立って考えたら、
その二次的な精神的暴力の罪深さに気付けると思うのだが・・・

二度と、こういった事件が起きなければ良い。
だが、不幸にして起こってしまった時、一緒に冥福を祈れるような
報道になって欲しい・・と思う私は、どっかでズレてるのかねぇ・・・(/--)/
2005年12月4日(日)   年末進行
毎年の事ながら、師走に入ると、仕事が詰まってくる。

そう・・・クリスマスも正月も関係ない、
地獄のロードが幕開けになったのだ。

でもって、撮りきっていないムービーのパーツも撮影しようというのだから、
かなりの無理があるのは解っていて・・・・楽しい(^_^;)

そう、ギリギリの状況になればなるほど、それを楽しむ回路が太くなるらしい。

で、クソ寒く、12月らしくなった今日も、
黙々と仕事だけは続けている。


う・・・ん、これが当たり前の生活をしていると、
こんな仕事から解放された瞬間、ボケるような気がするのは気のせいだろうか(爆)
2005年12月5日(月)   お粥
新春の話題でお粥の取材?をした。

秦野の「じばさんず」という店で朝採れの野菜を購入し、「山進商会」でやまゆりポークを手に入れ、
「関東209号」という米で焚いたお粥に合わせて食べてみる。

神奈川県は水田が少なく、都市型農業を行う農家にとっては、単一品種を大量に作る稲作は向かない事もあって、
コシヒカリのような早生種とその後に刈り取り時期を迎える品種を併せて栽培する事で、
連続して出荷できる効率良い営農が多いのだと聞いた。

で、神奈川県で採れているお米はその85%が「キヌヒカリ」という早生種だが、
その後に採れる米に美味しい物を・・・という事で選ばれた米が「関東209号」という米だったわけで・・・


朝採れた大根を大きめの拍子木に切って米と一緒に炊き込み、
完成間近に大根の葉を刻んで入れて、塩で味を整えるだけのお粥は、
地元農家が採ったばかりの大根を使ったせいか、はたまた「関東209号」のせいあってか
とにかく、今まで食べた「お粥(雑炊?)」の中ではかなり美味い部類に入った。

仕事ではこんな事をするのに、自宅ではそんな余裕もなく・・・
でも、今日はしっかり食べられて、かなり幸せだったりする。

いつもこんな美味しい取材だと・・・いいんだけどね(/--)/
2005年12月6日(火)   嫌な予感
ずっと危険の匂いがしていた。
バイクに乗ろうと考えてから、ずっと。

そして、カメラマンに連絡を取ろうと携帯を探すと、
自宅に置いて来た事に気付く・・・

こんな日、無理をすると、本当に危ない。
だから、バイクの走行シーンの撮影は急遽中止した。


「ゴメン、スタンバイしてもらったんだけど、
 バイク乗るの中止するよ。
 風景だけ撮ろう。」

「うん、わかった」

「ごめんね〜」


その時、ふっと後ろの気配に気付いた。

誰かいる・・・・


撮影は順調に進んだが、気になる気配はずっとつきまとう。

そう・・・
今回の道楽プロジェクトに蔓延る魔物が、
どうやら今日は観客として来ているらしい・・のだ。


「なんで、急にバイクやめたの?」

「うん、嫌な予感がした。」

「そうなんだ」

「うん、ゴメン。
 でもさ・・・
 こんな予感がした時は、どんな約束があってもバイクに乗らないできて、
 で、今、死なないでバイクに乗っていられるって現実があるからさ。」

「別に良いけど・・・」


寒さのために透き通るような空気がある風景は、
なんとも言えず、綺麗に輝いて見える。

その風景に暫し見惚れながら、背後に佇む何かの事を考えていた。

俺より少し大きくて、髪は短く丸顔の男・・・・
何か悪さをするワケではなく、手伝うわけでもなく・・・・

そうか、アイツか・・・


背後の男は、俺より遙かにバイクの運転が上手かった年下の友人らしい。

いつも物静かで・・と言うか口下手で、
何か苛つく事があるとすぐバイクで何処かに行ってしまう男で、
一緒に走ると余裕で腕の差を解りやすく見せてくれる、ちょっと憎たらしいヤツだった。

なのに彼は、強引に車線変更をしたトレーラーに巻き込まれて、短い生涯を終えた。


そうか・・・
お前も見たいのか・・・

と、ふっと気付く。


やっぱり、今回のmovie、
魔物が棲んでいる・・ようだねぇ(/--)/
2005年12月7日(水)   バランス
仕事上のトラブルを色々と聞かされていて思うのは、
言いたくはないけど、「最近の若い者はなってない」という事。

チームで仕事する場合、まとめ役はどうしても傲慢になりがちだが、
関わる老練なスタッフ達にすれば、仕事上の意味がないワガママは聞く耳を持たないのは常識だ。

ところが、自分の立場や肩書きを振りかざしながら間抜けな仕事を推し進める輩が若手に多くて、
その「恥」とも言える所行を嘆くスタッフから色々と愚痴とも相談ともつなかい話を聞かされるワケだ。


聞いていて思うのは、
とにかく管理監督の地位にある人間(若手の場合だが)の常識のレベルが低すぎる・・・
という事。

それだけでなく、自分の担当する仕事だけを見ていて、
仕事全体から見たバランスの悪さに気付けない、視界の狭さも嘆かわしく思うのだ。


いつの時代も、「今時の若い者は・・・」と叱られてしまう若者だが、
それは単なる経験不足と抜けきらない子供っぽさを指摘されているだけの事。

だがそれも、時代の変化によって常識の質が変化しているのだから、
どうしたってそう見えるのは、仕方がないのだろう。

でも・・・

どんどん質が悪くなっていく社会だと、
そのうち凄いしっぺ返しが訪れる・・と思うんだけどねぇ(/--)/
2005年12月8日(木)   時間捻出
睡眠時間を削って、時間を捻出する。

通常の週のリズムを完璧に無視して、
何周か先の仕事に手を入れる。

時間は作る物。
と解っていても、残念ながら24時間以上に1日は増えないし、
寝ないで頑張れる体力にも限りがある。

明け方、とにかく今日できるだけの事終わり、外に出ると、
徐々に明るくなりつつある空が迎えてくれた。

疲れていても、この時間の色は好きだなぁ・・・(/--)/
2005年12月9日(金)   明日は自分だけの時間に・・・
ほとんど会社に出ない日がない生活に慣れると、
会社に居ない事に対して不安な気持ちになる。

間違いなく病気だとわかっているのだが、
居ない時にトラブルが起きるのでは・・・と不安になってしかたない。

だが、今週はそんな事を考える余裕も体力もなく、
とにかく仕事をひたすら前倒ししていくしかない。

明け方、松屋で食事する事に飽きてきたので、ロイヤルホストへ飛び込むと
「6時で閉店です」と告げられた。

まぁ、ちょっと飯食わしてよ・・・と思ったら、
いきなり「ラストオーダーです」と言われる。

あれ・・もうそんな時間かい??
と言うか、ロイホって24時間営業じゃなかったんだ・・・(・_・、)

俺はほぼ24時間営業でがんばってんだけどなぁ・・・と思いながらも、
どうにか明日は自由な時間が捻出できた。
(というか今日だけど)

さぁ、撮るぞ・・・
というか、目、覚めるのかなぁ・・・(/--)/
2005年12月10日(土)   ジッポー・ハンドウォーマー
「冬には重宝するんだ、これ」

「何?」

「まぁ、見てみなよ」


友人がプレゼントだ・・と持ってきてくれたのは、
ジッポー製のカイロだった。


「え?
 かっこいいじゃん(^_^;)」

「こいつが優れ物でさ。
 俺もよく使うんだけど、シーズン前に押さえとかないと
 すぐ売り切れちゃうんだよ」

「へ〜
 こんなのあるって知らなかったよ。
 ありがとう」


そんな会話を交わしたのは、まだまだ寒さのさの字も無い頃の事。
ただ、そのメカニズムが面白くて、使ってみたい欲望だけは大いに涌いたのだが、
なかなかそのチャンスは訪れなかった。

で、今日はまた夜中に撮影があり、しかもかなり寒くなる予測が立っている。
ならば、コイツを使ってみるには丁度良いかも知れない・・・と
ちょっとだけ嬉しくなりながら、準備をしてみた。

昔からあった白金カイロのような出で立ちだが、燃料はジッポーのオイルをそのまま使え、
バーナー部分も火がつくわけじゃなく、3秒ほどライターで炙って熱を与えれば、
後は蒸発するオイルと反応して適度な温もりを保つ・・という優れもの。

計量カップで12時間分を給油しようとバーナーを外すと、ジッポーのオイルタンクと同じように
綿が入ったタンクになっている。

で、その姿を見た時、思わず笑ってしまった。
何故なら、そのカイロの姿がとてつもなく大きなジッポーに見えたからだ。


説明書の通りに注油し、ライターでバーナーを炙って点火すると、
使い捨てカイロと同じ様な感じでジンワリと暖かくなってくる。

コレを腹の辺りにぶち込んでおけば、夜中の冷風にも耐えられるか・・・(^_^)
と嬉しくなる。

外仕事が多い友人にとって、こういった便利な物は大事なのだろう。
燃料もジッポーオイルで良いから、給油に困る事は少なそうだ。

で、結局どうしたか・・・と言えば、撮影する女優がその恩恵を受けてしまい、
私はやっぱり寒空の下で鼻水を垂らしてしまった・・・と(/--)/
2005年12月11日(日)   無理を承知・・でも
やっぱり年末進行は厳しいようで、
やっと仕事のメドが立ったのは明け方の5時半。

う・・・ん、これからちょっと寝て、またもや徹夜だ。

師走は、嫌いだ(▼▼メ)
2005年12月12日(月)   どうにか
順調に年末進行、進んでおります。
・・・眠い(=_=)
2005年12月13日(火)   猫らしくない
1人者は猫を飼え・・という話を聞く。
ちゃんと餌を多めにやっておけば問題無いらしい。


「で、ね・・・
 ここのところ忙しくて、家に帰ってなかったら、
 3匹がドア開けた瞬間吹っ飛んできてさ」

「かわいいね」

「そ、たまんない。」

「でね、いつもは寄り添ってこない奴らなのに、
 何故かみんな寝てる私にピットリ貼り付いて離れない」


そりゃ、猫だって淋しくなるだろ・・・


「猫ってさ、本とか読んでるとその上にわざと乗ってきたりしない?」

「するする〜」

「それがかわいいと思うか、鬱陶しいか・・が猫を飼える境目じゃないかなぁ」

「猫飼った事あるの?」

「子供の頃ね。
 犬も猫も拾ってきて飼った事がある。」

「意外〜」

「そうかなぁ」


そう言えば、子供の頃は雑種だが犬や猫を飼っていた。

道ばたに捨てられていた子犬や子猫を拾ってきては叱られ、
親も捨てる事が出来ずに飼う・・・という形で。

猫達ははいつの間にか脱走し、
犬も夜に家を離れてどっかへ行ってしまった事を覚えているが、
ペットの飼い方も大らかな時代だったとしばし苦笑い(^_^;)


「そう言えば、最後に家で飼ってた猫は、犬みたいなやつだった。」

「どんな?」

「家から出なくて、帰ってくるとぶっ飛んできて、
 まるで尻尾振ってるように喜び、頭撫でられるが好きで、
 人見知りもしない・・・」

「うちの猫にも一匹そういうのがいる」

「ほんと?」

「うん。
 かわいいよ」

「猫って、自分勝手なところがいいんじゃないの?」

「その子はまた別格にかわいいの。
 昨日なんか、携帯でメール打ってたら、
 携帯囓ったのよ〜」


淋しかったから、携帯にまで嫉妬した・・・猫?

そんな行動されたら、飼い主は嬉しくなっちゃうんだろうな・・・と
ちょっとだけ羨ましく思う。

最近のアイボは、エネルギーが少なくなったら自力で充電すると聞いて、
買おうかな・・・と思ったりして(爆)
2005年12月14日(水)   刺激
自分の仕事が一番だと思いこんでいる事は、浅はかな事。

基本的に自信を持つ事はプロとして当たり前だが、
そのやり方が必ずしも最善であるとは言い切れず、
日々精進と研究がある事もプロとしての大事な要素だと思っている。

先日、若手の仕事を見る事があって、
どうせ大した事はないだろ・・・と見ていたら、
その感性の鋭さに、少しばかり驚く事があった。

もちろん荒削りで仕上げも雑だったのだが、
斬新で現代的な仕事ぶりに、今の自分には無い力を感じてしまったのだ。

こなす事にのみ力を注いでいた・・・と、自分の仕事の仕方を反省し、
自分だったらこうする・・・という形を作ってみる。

と、また新たな仕事の仕方が見えてきて、
久々に力のこもった仕事をする事ができた。


古い物の良さを否定せず、新しい物を意味無く拒否せず、
今の自分ができる最高の仕事をしたい。

そう思うだけで、こなす為の仕事をしても、
出来上がりが根本的に変わってくる。

いつもいつも、自分を上に持っていこうという意志を持てなくなった時、
どんなに頑張っても、自分の納得できるクオリティを保てなくなった時、
はじめて「引退」という二文字が浮かび上がるもの。

私にとってそれは、まだまだ先の話である・・・と思っているから、
自分の後ろ向きな仕事の仕方に気付けて、幸せだ・・・と思った。
2005年12月15日(木)   世間は狭い
その店は、ちょっと見つけにくい古いビルの3階にあった。

錆びた鉄のような扉に店のロゴが付いていて、
一見客を暗黙の内に拒否する。

勿論、私がその店の常連ではない。

ただ・・・美味い酒を飲みたいという欲望と、深夜2時を回っても開いているという条件と、
「わりとマトモだよ・・という」情報が有ったから、探してみただけだ。


「こんばんは」

「いらっしゃいませ」


重い扉を開けるといきなり壁があり、
その左手にカウンターがあるだけのこじんまりとした店内だが、
木の温もりを全面に出した落ち着きのあるトーンが心地よく見える。


「こちらは初めてなのですが、まだよろしいですか?」

「大丈夫ですよ。
 こちらへどうぞ」


落ち着いた空気を持つバーテンダーが媚びない微笑を浮かべながら、席を勧める。


「何になさいますか?」

「モルトは何がありますか?」

「普段はどんな物を飲まれますか?」

「何でも飲むんだけど・・・、今日の気分はアイラかな」


最初に店に入る時、店側も客側も品定めをする。
そして私は、店から見たら間違いなく曲者に見えるはずだ。

年齢不詳、金遣いは不明、仕事は堅気に見えなくて、
でもヤバい筋にも見えそうにない。

これで、とびっきりの美女をはべらかせば面白いのだろうが、
質の悪い事に一人だったりする。

で、大概は店の方から探りが入るのだ(爆)


「どなたかのご紹介ですか?」(身元確認ね)

「紹介というほどではないんだけど、
 ちょっと好みだよ・・と教えてもらったので」

「モルトがお好きで?」(嗜好調査ね)

「何でも飲むんだけど、モルトだと70年代以前が好きですね」(そういう酒はあるの?)

「やっぱり、その時代の物は高いですけど、美味しいですね」(あるけど高いよ?)

「この前、行きつけの店に入れたのが『グレン・アラヒ』で・・・」(こんなん飲んでるのさ)

「へぇ、珍しいですね。 どこのメーカーですか」(凄い珍しいけど、はったり?)

「ダグラス・レインのオールド&レア」(本当よ)


端で聞いていたら意味不明の会話だろうが、
単なる酒好きを超えた酒馬鹿だよ・・・という共通認識を作るために儀式。

で、こんな会話が成り立つ店以外ではこちらとしても飲む気にならないし、
そんな店で無駄な時間を過ごす気もさらさら無いのだ。
 

「わりとよく行く店で飲んだのが『ロイヤルマイル』の『マッカラン』で、
 その味わいが私にとっては『マッカラン』が美味しいと認識できた初めての酒ですね。」

「めずらしいですね、『ロイヤルマイル』ってあまり多くないんですよ。
 うちにも『マッカラン』はあるんですが・・・」


と、目の前に出してくれたのは、まさにそんな会話の元になった幻の一本。

『マッカラン1974ー1996』ロイヤルマイル製

え?
何故ここにあるの??

って言うか、よく残ってたねぇ・・・・

話をしてみてわかったのは、私がそれを飲ませてもらった店のオーナーと彼は、
そのモルトを買いに一緒にエジンバラまで行っていた事。

その店もレアなモルトがバックバーの奥からするすると出てくる小粋な店でモルト馬鹿が集い
勿論、その秀逸なモルトはそんな馬鹿共がこぞって飲み尽くしてしまうのだ。

だから当然、そのモルトはとっくに売り切れてしまい、
私としても、幻の・・・と言うか、憧れの・・・1本として記憶の中にしまっていたワケで(/--)/


「ここに、この酒が残っていたなんて・・・
 やっぱり今日は、此処に来る日だったんだなぁ」

「そんなに喜んでもらえると、嬉しいです」


気がついたら気分はすっかり常連で、
居心地の良さにも酔っていた。

Bar Moonlitclub
045-663-2833
横浜市中区相生町1-2-1パレカンナイビル3F
月〜土 6:00PM 〜 4:00AM(3:00ラストオーダ)
祭日6:00PM 〜 0:00AM
日曜定休(月曜が祭日の場合は日曜営業、祭日休)
2005年12月16日(金)   失礼な客
「その中トロの美味いところ、刺身にしてよ」

「はい、一人前でいいですか?」

「う・・・んと、2人前」


寿司屋のカウンターで、
焼酎をロックであおるオヤジが板前に注文する。

連れは男性1人と女性2人。
皆楽しそうにお酒を飲んでいるのだが、声が少し大きいから酔いも回っているらしい。

こちらは友人達と飲む前の腹ごしらえでカウンターに陣取っていたのだが、
勿論、食い気全開で、脂の乗った旨そうな中トロを何時食べようか・・・と悩んでいるところだった。


「あ・・・」
「え・・・」

仲間も私も同時に小さい声をあげた。

何故なら板前は、美味そうなサクの殆どをばっさりと切り取って
お造りにしだしたからだ。


「2人前って、随分な量だねぇ」

「あぁ、あれだけ脂乗ってると、飽きないかねぇ」


この日カウンターにあった中トロは、口に入れるとバターのような味わいがある脂が、
これでもか・・・と旨さを演出してくれる逸品だった。

だから、シメに1カンもらうかどうしようか・・・と悩んでいたのに(▼▼メ)

だが、仕方ない。
良い品物は数が少ないのは、寿司屋の掟。

食べたい物は、独り占めしないようにあるうちに食べるのが、決まりのようなものだ。


「すいません、穴子に山葵塗ってください」

「つまみで?」

「握りで」


そのオヤジの連れが、珍しい食べ方で注文する。
だが、彼らのカウンターを見ると、前にオーダーした物が色々と残っているのだ。


「ここの寿司屋も客質が落ちたな」
「そうなんだ」
「年の瀬だから、忘年会なんだろ?」
「寿司屋で忘年会って・・・」
「贅沢だねぇ」
「ここ、安いんだっけ?」
「普通だと思うけど、ネタの割には安いと思うよ」
「すいません、今日ボタンある?」
「え、ボタン海老あるの?」
「運が良ければ」


店に誘ってくれた奴が、常連ぽく板前に探りを入れると


「今日は、車海老になっちゃいますが」


と板前は笑顔で答えてくれた。


「車海老、ください」(合唱!)

「頭、焼きますか?」

「勿論!」(合唱!!)


私たちは、つまみなどもらわずに最初から握り&酒で飛ばしていたからか、
はたまた常連っぽい友人の顔があってか、
板前も冷蔵ケースに無いとっておきのネタをさらっと出してくれる。


「ぎゃはは〜」
「や〜ね〜」

先ほどの4人組が大声を上げ、店内のざわつきが少し収まった。
が・・・
彼らはそんな空気に気づかずに、さらに会話のテンションを上げていく。

うるせぇな・・と彼らの方を見ると、さっきオーダーした2人前の中トロはまったく手付かずで放置され、
女性が頼んだ湯気の上がっていた穴子もすっかり冷えた感じで、皿の上に置いてあった。


「中トロ、食いたかったなぁ・・・」


と嫌みを込めつつ、板前の方を見ながらぼやくと、


「中トロいきますか?」


と板前は、ニコッと笑いながら新しいサクを出してくる。

やるな・・・板前(^^)
流石は客商売。



「でもさ、寿司屋でだらだらと飲んで動かないのは、
 どうも格好悪いよな」

「最近は、そういう客も多いよ。
 子供が走り回ってないだけましだよ」

「回転寿司じゃないんだから、それは無いだろ」

「甘い、ちゃんとした寿司屋に見えても、
 子供は走り回るは、タバコはバンバン吸うわ・・・の店って多いぜ」

「この店は、タバコ吸ってる客がいないから、嬉しいな」

「タバコ吸いたいのなら、居酒屋行けって」


ちょっと嫌みが過ぎたかな・・・と、居酒屋モードな4人の方を見ると、
まだ、さっきオーダーした中トロ&穴子が放置されている。


「お客さん、山葵足りませんでした?」


板前が突然、穴子をオーダーした客に、喧嘩を売った。


「え、あ・・、いえ、いただきます」


慌てて箸を動かす女性と、中トロに手を出すオヤジ達。
と、店の中がすこしだけ和み、板前はこちらに微笑んだ。

寿司屋では、他の客にも気を遣うもの。

数の少ない上等なネタは、
常連や店にとっての上客のためにあまり店に来ない客は遠慮するもので、
そういった気遣いをしている事を板前が理解して初めて、そういったネタを勧めてもらえるのだ。

だからこそ寿司屋の常連になるのは面白いのだし、
そういう客として扱ってもらえると、同じネタでも美味しさが変わってくる。

いい大人が(少なくとも私から見ても、かなり先輩な人達が)そんな事もわからずに、
普通の寿司屋でワガママな振る舞いをするのを見ると、
「自分さえ良ければそれでいい」と考える若者達はこういう親から生まれるんだな、と感じる。

さて・・・飲み直すか(^^)
(じゃなくて、これから飲むんだけどね(爆))
2005年12月17日(土)   システムブロー
パワーブックのシステムが突然壊れてしまった。

次のマシンを買おうかな・・・と思っただけなのに、
マックは時としてこういった反応を見せる。

メンテを怠ったり、たくさんデータを入れすぎたりする事が
多分その原因なのだろうけど、どこか人間のような反応に見えて面白い。

まぁ、そのせいでまた、寝る時間が削れてしまったのは言うまでもないが(^_^;)
2005年12月18日(日)   修復中
色々と手を尽くしたのだが、結局ブート用のボリュームを綺麗さっぱり初期化して、
一からOS入れる羽目になった。

だが、どうにかして仕事で使っていたデータを起こしたい。

だから一日ひたすらリカバリー・・・・

これで今週もひたすら寝る時間が減るのだなぁ(^_^;
2005年12月19日(月)   どうにか
システムを入れ直し、初期設定やらソフトやらを移設し、
どうにかパワーブックは使えるまでにはなったが・・・・
ノートンだけはうまく動かない。

インストール用のディスクを探さなくてはいけなくて、
かなり困っているが・・・どうにかならなきゃ、
システムアップしちゃおうか・・と考えていたりする。

しかし、どうしてこう、忙しい時にマックってすねるのかねぇ(▼▼メ)
2005年12月20日(火)   魔物
東京の友人が突然訪れた。

個人的な相談という名の愚痴を聞きつつ、
こっちもやるせない仕事の愚痴を吐きつつ、
久々にマトモなランチを楽しむ。

で、ふっと気付いたら・・・
ヤツは背中に凄い黒雲を背負っている・・・

げ、
やば・・・


「最近、ギックリ腰やっちゃってさ。
 今日も痛いんだよ」


それ、ギックリじゃありません。


「こうやって動いていればいいんだけどさ」

「まぁ、無理しないように」


やだな・・・
この黒いヤツ

この手のはスキを見せると、こっちに憑くからなぁ・・・


話を聞けば、かなり大変な時間を過ごしてきた事がうかがえたが、
こっちはその憑き物が気になって仕方ない。

で、仕事もあって、さらっと別れたのだが・・・
妙に調子が悪くなった。

腎臓の辺りから痛みが出て、頭痛も酷く、
身体が何かに押しつぶされそうになる。

仕事が進まん・・・(・_・、)

と嘆きつつ頑張っていたが、
あまりに辛いので、切り上げる事にした。

夜道を歩いて家に帰る間、昼間の事を思い出す。

あ・・・
もしかすると憑いちゃった??

とすれば、この不調はよく解る。

で、仕方なく我流のお祓いを自らに施し、
消えてしまえ!と心の中で叫んだ。



どうやら・・・
効いたらし(^_^)

身体が軽くなり、気持ちも楽になった。

だが・・・・
朝、ぞっとする事になる。

いつも外さない・・というか外れない銀の鎖をブレスにしているのだが、
そいつが消えている。
(滅多な事では落ちない構造になっていて、自分1人で付け外しするのは困難)

それだけじゃなく、携帯につけていた根付け(犬のマスコット)も消えている。


お・・・い
何か土産が欲しかったのか?

友人は何だかゴタゴタで、3桁万に及ぶ金を動かした・・とか言ってたっけ。

もしかして貧乏神だったのかなぁ・・・・(/--)/
2005年12月21日(水)   1日に2回
明け方まで仕事して、腹が減って「松屋」に行き、
豚丼豚汁セットを食べていた。

なのに、仮眠のあと職場復帰し、気が付けば夜中。

空きっ腹に耐えかねて、簡単に食べられる店を探せば
既に「さくら水産」は閉まっており、結局またもや「松屋」

1日2食の食事がどっちも「松屋」とは・・・・(・_・、)

さすがに同じ物を食べる気力もなく、
「ビビン丼」を食べてみる。

キムチと豚丼用の豚肉と目玉焼きの取り合わせ。
これが意外に美味しかった。

すっげーチープだけど、幸せだったりする(^_^;)
2005年12月22日(木)   打ち上げ
レギュラーで仕事をしているチームの打ち上げを行った。

クライアントが「毎年やらないのか?」とプレッシャーを与えるのをかわすため、
会議室で日頃お世話になっている様々なスタッフとともに簡単に乾杯するだけの会にしてしまったのが去年。

で、今年も一次会は、そのスタイルを取った。

キヌヒカリを使ったお粥や総菜、おつまみのセットなどを並べ、
お歳暮などで集まったビールをかき集めて積み上げ、
隠し球でブルゴーニュのワインとモルトを一本ずつ用意する。

楽しく賑やかに宴は盛り上がったのは、うるさ型のクライアントが来なかった為(爆)


「今年1年お世話になりましたm(__)m」
と挨拶ができ、一応のケジメがつく。


さぁ、明日からは来年の仕事だぁ・・・・・(・_・、)
2005年12月23日(金)   今欲しい物
街に人が溢れている。
しかもカップル。

当たり前か。
ここは横浜。

クリスマス連休に横浜で・・・と考える人達や、
プレゼント物色のために出かける人達や・・・・

そんな中、こっちはまったくそんな事も考えずに仕事。
当たり前の毎日に、世間様が勝手に騒ぐ日が当たっただけ・・と(^_^;)

でも、少しだけ思う。

クリスマスだ・・という事で一生懸命頑張るより、
日頃の愛情や感謝の気持ちを、そういったイベントにかこつけて形にして見せる事の方が、
私としては有意義だ・・・・と。


今、欲しい物はある?・・・・ときかれたら??

若い頃はたくさん欲しい物があったけど、
今は、欲しい物は自力で手に入れる事にこそ意味を感じているし、
しかもほとんど手に入れてしまったから、
それこそ手が出ない高価な物だけが無い・・・だけで(爆)

まぁ、強いて言えば時間か余裕(^_^;)

何をするにしても、そのどちらかが無いと無理なわけで、
結局「無い物ねだり」にしかならない・・と(/--)/


さて、
魔物に持ってかれてしまったブレスを、受取に行こうかな・・(^_^;)
2005年12月24日(土)   猫も杓子も
横浜、みなとみらいは
猫も杓子もXmasモードらしい。

現場を見てきた若手曰く、
ジャンクフード店にまで行列ができるほどの
混雑だとか・・・

最愛の人と一緒に楽しむXmas
それを横浜で・・と思ってくれるのは嬉しいけど、
ジャンクな飲食店に並ぶ意味ってあるの?
・・・と言いたくなる。

一緒に迎える事に意味があるんじゃないのかなぁ・・・・

と、諸々の事情で一緒にいれない人間としては思うんだけど(爆)
2005年12月25日(日)   MerryXmas
「朝から、こんな状態です」

「おつかれさま」


24日、みなとみらいにあるティファニーでは、朝開店と同時に買い物客殺到し、
コンコースはラッシュ時の駅のように混んだ・・とか。

こんな日にみなとみらいに顔を出すほど蛮勇は持てないから、
日々と変わらぬ動きになるのだが、こんな日にはいつもは混まない店まで列ができていたりする。


「今日は絶対カップルには座らせないって意地張る客が多くて」

「え?
 そんなに独り者が集うの?」

「1人でお酒を楽しみたいお客様、と言ってやってください」

「どこかの店じゃ、『見栄張って誰も来やしない』とぼやいてたけど(爆)」

「こういう日、マニアックな店ではトバッチリが多いんですよ」


Xmasは、家族や親しい人と祝うのが1番。

イベントに名を借りた商戦に巻き込まれる愚行を行うより、
外は大変だから・・・と、ちょっと材料に贅沢した料理を作って、
いつもより多めにお酒を用意して・・・・

と思ってしまう。

子供の頃は、「ウチは仏教徒だからサンタは来ない」というのが、
親の決め台詞になっていたし、実際世の中がXmasだと弾けていても、
どこ吹く風・・の生活だったから、余計に狂乱ぶりがバカバカしく見えるのかも。


「Xmasは1番大切な人と過ごすのよ」

「そうなんだ。
 じゃ、Xmasにデートしてもらえなくなったらアウト?」

「貴方より素敵な人が居るって事かもね」

「穏やかじゃないね」

「貴方しだいよ」


そんな会話が楽しかった頃、
確かに無理して時間を作っていたな・・と思い出す。

それが今では


「なんか、世間様、随分騒いでるよ」

「関係ないけど、電車混んでたまらないよ」

「観光地に職場があるって、こういう時やだな」

「飯食えますかねぇ?」

「一応オフィス街だから、安っちい店だったら大丈夫っしょ」

「とりあえず、このお歳暮のビール開けて、皆で飲んじゃいましょうよ」

「おぉ、いいねぇ」


と職場で缶ビールを飲む理由にしか考えなくなる(爆)

それでも、家族持ちのスタッフは、
家から電話の応対に苦労してたりして・・・(^_^;)

ただ・・・
やっぱりゆっくり、プライベートな時間を持ちたい・・・と思うのは事実。

そんな状況ではないが(/--)/

2005年12月26日(月)   オーバーヒート
今年分の仕事を終え、来年の仕事をマイペースにこなしていたら、
どうやら気が緩んだらしい。

忘年会で少し飲んだだけで身体が怠くなってしまい、
私には滅茶苦茶早い時間に宴席を抜け出す事になった。

で、よせばいいのにPCを開け、またもやチマチマと・・・・

するとちょっとだけ元気になるあたり、
相当なワーカーホリックだと苦笑。

今年はなんだか年末が来た気分になれないが、
クライアントが休みに入るとそんな気分になるんだろう・・と
客観視している自分がいる。

去年ほど忙しくはなかったが(ここにこうやって書き込む余裕もなかった(^_^;))
それでもほとんど休まず、あまり寝ないでやってきた事には変わりなく、
そんな日々は、ほとんど気力で保たせてきたんだ・・とあらためて感じた。

29日は、今年最後のmovie撮影。

魔物の力で撮影時刻までにステージは開放されると信じ、
再会できる面々との会話も楽しみたい。

という事で、まだまだスロットルは絞れない・・・みたいだ(爆)


<業務連絡>
29日、若干ですが宿泊できる場所を確保しています。
希望者は連絡を。
当日飲んでしまって運転が難しい人、強制的に停めるかもしれません(/--)/

2005年12月27日(火)   N3B
オーダーしておいたジャンパーが届いた。

寒冷地仕様のロングジャンパーN-3B

勿論本物ではなく、アビレックス社製の街着だが、
神奈川県辺りで着る分には充分に暖かい。

MA-1やCWU-45Pなど、フライト系のジャンパーはいくつか持っているが、
基本的にバイクに乗った時の事を考えて、フード無しのショート丈な物ばかり。

それで充分と思っていたのだが、ある時つき合いで派手なレタリングの入った
N-3Bを手に入れて以来、冬の本番になると必ず着るようになってしまった。

尻が隠れる長さとフードのおかげで、想像以上に暖かかった事と、
本来普通にジャンパーを着た上に着るようにできているため大きめのサイズになっている事が、
いい加減に着られて暖かいという「楽さ」に繋がって便利だったわけだ。

しかし、そのお気に入りのN-3Bは、フードの部分が徐々に解れてきてしまい、
解体する前に修理をする必要が出てきていて・・・・

そんな時出会ったのが、アビレックス30周年記念モデルのN-3Bだった。


「なんだか、サイズが違うね?」

「そうなんですよ、これ。
 多分昔の型紙使って作ってんでしょうね。
 結構タイトに出来てます。」

「エリについてるのは、本物のファー?」

「コヨーテですよ」


方には記念エンブレム、胸にはネームタグ、ジャージ部分も編み方と色が違う物。
ジッパー部分の色が違い、エリにはコヨーテのファー。
裏地には記念のレタリングが入って、全体的にスリムなデザインになっている。


「俺っていつもS着てるんだけど、Mでも小さくない?」

「かなりタイトにできてますよ」

「そうだねぇ・・・」


いつも着ている物と比べると明らかに小さいので、
結局、Lサイズを購入する事にする。

結果、腕は少し長い状態になってしまったが、
いつも通りのシルエットで着る事ができた。


反射板などのゴテゴテした装備は無くなり、
左肩のブレザーに付けるようなエンブレム以外は何の装飾もない形になったが、
何だか軽くて、しかも質が良いように感じている。

きっとマニアに言わせると色々と違いがあるのだろうけど(爆)

でもこれで、取材で震え上がる事は無くなるだろうから・・・
良い買い物だったと、思っている(^_^)
2005年12月28日(水)   レッドウィング製の帽子?
ヘルメットを脱いだ後、潰れた髪型をカバーするのに苦労する人は多いと思う。

私の場合よくやるのは、バンダナの鉢巻。

他の人は・・・?
と見てみると、帽子をかぶっている人や、革製のバンダナで帽子を作っている人も多く見る。
(そういう風に見える帽子らしいが)

ただ、帽子を持って歩くとき潰してしまったり、
帽子を脱いだ時にはやっぱり髪が潰れている事にはかわりなく、
用途が広くて持ち運びに困らないバンダナにしているだけなのだが・・・

勿論、帽子が嫌いなわけではない。

昔はデービー・クロケットばりのアライグマの帽子をよくかぶっていたし、
ベースボールキャップも好きだったりするのだが、
何故か私が帽子をかぶると似合わない。

いや・・・
頭でっかちなので、かっこいい帽子の形を選ぶのが難しく、
納得できるスタイルを持つ帽子にあまり出会えないから、
結局離れてしまったのだろう。


今日出会った帽子は、長年求めていた様々な要素を殆ど満たしている帽子だった。

深さがあってしかもトップがキッチリ広いベースボールキャップで、
ツバの部分は気持ち良くカーブし、素材は黒革。

しかもその革が・・・・
レッドウィング社製のブーツ用の革だった。

こんな理想的な帽子があるとは思わなかった。
そして、こんな出会いに、ただただ感謝した。

当分、寒い間は、
この帽子にご厄介になりそうだ(^_^)
2005年12月29日(木)   忘年会
年末だと言うのに開催した東屋。

撮影の為に、ワザワザ集まっていただいて、
本当に恐縮している。

そんな状況の中、実は一番心配だったのが、
東屋の復帰工事だった。

前日東屋を囲む鉄骨をクレーン車が外している所を確認し、
足場を片付けている職人に確認すると「29日は後かたづけだけ」と言う。

だからあまり心配していなかったのだが、
夕方4時過ぎに行ってみると、まだ掃除をしている・・・・

撮影に間に合うのか?
・・と心配になりつつも予定をこなしていくと、
いつもには存在しない提灯がセッティングされ、ライトもキッチリ点いて・・・

まるでセットの様にステージが出来上がってしまった。
そして、この寒空に集まってくれた人達は延べ20人を超えて・・・


今回の出し物は、ピティバイクとダルモア、そして何故か開かずに持ち回る
マッカラン・グランレゼルバ1980・・・

持ち込まれた日本酒やワイン、差し入れの肉まんやサーターアンダギー・・・

もっともっと皆と話をしたかったけど、
今回は何故か、顔を合わせるだけでお腹いっぱいになるほど、
持ち寄ってくれる気持ちが嬉しくて、言葉が出なかった。
(時間も無かったけど(^_^;))

蓬莱閣のご好意で、ラストオーダー時刻からの忘年会も、
殆どの参加者が真っ黒・・という濃い会で、ビジュアル的に面白過ぎ(・0・)


参加してくれた皆様
十分なもてなしができなくてもうしわけありません。

でも、今まで一番楽しい忘年会だった・・・と言えるほど、
私自身は幸せでした。

ありがとうございましたm(__)m
2005年12月30日(金)   guardian
あれ?
その部屋な隅にたむろってるのは誰だ?

右膝にピンクの布を巻き付けているなぁ・・・


「あのさぁ・・・」

「いるでしょ?」

「え?
 わかる?」

「うん、いる」

「いますよ、そこ」


丑三つ時を過ぎた頃、ホテルの部屋で2次会をしていた。

すでに正体を無くしている兄貴をベッドに投げ捨て、
持ち寄ってくれたスッゲー美味い酒を回し飲みしながら、それぞれが勝手な事を喋って居たとき、
部屋の入口付近で若い男達が、穏やかな顔をしながらこちらを見ている事に気付いた。

あ〜ぁ、また見えちゃった・・・・と思った時、
一緒に飲んでいたうちの2人が私より先に、その存在に気付いていた事を知る。


「見えるんだ・・・」

「ずっと居るから気になってた」

「いつも味方してくれてのかなぁ・・」

「ちょっとビール持ってくわ」


1人がビールを注いで彼らの方へ向かう・・・・
といきなり怒って帰ってきた。


「どした?」

「ビールやだって。
 今までこうやって持っていって、断られたのは初めて」

「あはは・・・」


そう言えば彼は、ラムが好きだったっけ。

それと入口に立っているのは、
寄ってくる邪魔者をそこでブロックするためか・・・

じゃ、ヤツの性格から、酒は飲まないな。


そう、彼の名はJーDOG

短い人生の最後を、我がクラブのメンバーとして生きた男。
そしてその廻りに居た男達もまた、同じ格好をしている・・・・

どうりで、事故もなく、物事が進むわけだ。


ありがとう、兄弟達。
まだまだ走り続けるよ(^_^)
2005年12月31日(土)   久々に
ケンタウロスの108枚の蕎麦喰いに参加した。

ざっと見て40人程度の参加者がいて、
だいたい1人3枚は食べる事になったが、
今年もやっぱり盛りは派手。

ど〜見ても「大盛り」な「もりそば」を三杯食うと、
もう年越し蕎麦なんて見たくない気分になれる。

で、こいつが煩悩だとすれば、
もう「煩悩」なんて見たくない・・・という聖人のような心境になれてるワケで(爆)


我がクラブは、ある意味で何も変わらずに存在しているし、
こうやって伝統的な行事も当たり前に行っている。

そうやって毎年毎年、年を送り、
また1年生き延びる事を誓いながら兄弟と別れる。

そんなスタイルを維持している事に背を向けながら、
勘違いのアクションを起こす兄弟もまたいるようだが、
そいつもまたケンタウロスである事には変わりない。

例えば何かの形を仲間の印のように勘違いしている輩もいるようだが、
形は所詮「記号」であって、それ自体に意味はない。

形を真似て錯覚する事の愚かさを自ら笑えない人間は、
その形によって災厄を招いている事すら理解できないだろう。

で、そんな煩悩もまた、参加者全員で喰らってしまったのは言うまでも無い。

2006年はどんな年になるんだろう(^_^)

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