例によって深夜まで食事をするタイミングを逸していた。
「ラーメンツアー行きませんか?」
「どこの?」
「揚州商人ならパス!」
「味の時計台は?」
「うまくないじゃん」
「たかさご・・・終わったかなぁ」
ゴチャゴチャと騒ぎ出す連中。
日頃はろくなもの食べてないクセに、
ラーメンだけはうるさかったりする(^_^;)
どうせだったら行きますか・・・肥猫
と提案すると、一同「?」の顔。
ラーメン発祥の地である中華街が意地で作った幻の麺があるんだよ・・と言うと、
今度は行こう!という合唱が起きた。
「麺将 会芳」
045−663−7207
横浜市中区山下町79
11:00〜26:00(スープ、麺無くなり次第終了)
「あっれ・・・・?」
「どうしたんですか?」
「店の名前が変わってる・・・・でも、
肥猫ラーメンもあるなぁ・・・」
「そのラーメンがあるなら、いいじゃないですか」
「そうだね」
以前来た時は、店の名前が「肥猫」だった。
看板の色が少し明るくなった・・と思ったら、店の名前が変わっていたのだが、
目的のラーメンは存在しているらしい。
ラーメン好きとともに店に入ってみると、以前より幾分メニューが増えていて、
目的の物は1週間100食限定でちゃんと存在する。
しかもさらに、日本初の味を再現した「会芳ラーメン」(900円)なる物まである。
で、「肥猫ラーメン」(1000円)と「会芳ラーメン」の2種類を分けてオーダーした。
「肥猫ラーメン」
烏骨鶏のゆで卵・煮込み卵・叉焼・メンマ・青菜・ネギ・海苔などがトッピングされ、
2種類の味噌で調味されている。
太目の縮れ麺も厳選された小麦粉と烏骨鶏の卵を使って作られている。
「会芳ラーメン」
細いストレート系の麺で、たっぷりとした叉焼(煮豚)と幅5センチはある板状のメンマがのった、
迫力あるラーメンで、スープは鶏ガラスープの塩味になっている。
「へぇ・・・」
と一同が驚くのは、スープの上品さ。
特に「会芳ラーメン」は、尖った所もなく奥行きのある白湯スープで、
若手にとっては塩味が足りない・・と言い出すほどの穏やかさ。
そして、2種類の味噌を使った「肥猫ラーメン」は、味噌ラーメンなんて・・・
と馬鹿にしていた連中も驚くほど、味噌が出しゃばらない絶妙な味だった。
「こういうラーメンって、いわゆる家系(横浜発祥の脂っぽいヤツ)の物とは違う食べ物ですね 」
「中華街に店があるからって、ここまで中華っぽくしなくても」
「これ、好きだな」
「味噌って、以外に美味いんですねぇ」
ラーメンって、夜中に食べるには重い物だとわかっていても、
夜中にふっと食べたくなる不思議な食べ物。
で、思いっきり身体に悪そうな脂ぎった味がまた、嬉しかったりするから、
痩せるわけないよな・・・と自嘲気味食べる快感があったりする。
この店のラーメンは、若手には物足りないほどの穏やかさでありながら、
美味しいと感じられる絶妙な味わいになっている事がよくわかった。
実際、今まで食べてきた「味噌ラーメン」の中で一番美味しいと私は感じている。
・・・・が、昼から何も食べていない空腹状態での感想ゆえ、
冷静になって食べたら、ここまで美味しいと感じないのかもしれない(^_^;)
ラーメン好きで穏やかな味も受け入れられる幅広さを持つ人、
是非この店で食べて、感想をm(__)m
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