6月25日をもって閉店させていただきます。
何ぃ???
閉店だぁぁぁ????
関内近辺では知る人ぞ知る店だった「千明」
昼の定食は、メインの他にサラダやマグロ納豆のような小鉢が3つつき、
ご飯もみそ汁も豪快な盛りで1000円以下。
焼き魚とかを頼むと2尾ついてくる確率は凄く高く、
ちょっと食べられません・・・的な量は確約される、という店。
だから、ガッツリ食べたい時はココか「ふるかわ」か「千明」へ行く事になる。
*「ふるかわ」045-663-0810 横浜市中区相生町2丁目35
「ちょっと遅いんでけすけど?」
「火、落としちゃったから、揚げ物はできないけどいい?」
「もちろん。」
「刺身か焼き魚、すき煮・・・」
「じゃ、すき煮を」
「焼き魚、何ができます?」
「さば味噌と・・・」
「サバください」
「お二階どうぞ。
誰も居ないからゆっくりしてね」
古い一軒家のような、ごく普通の和室にちゃぶ台が並び、
客は空いている場所に陣取って待つことしばし。
階下から料理名を叫ぶ声がすると、廻りを見回し一番遅い人間としては
同じ物を頼んだ人が居ない事を確認してから、料理を取りに階段を下りる・・・
そう、料理は客が取りに行くのがこの店のしきたりで、
汁物などはこぼさないように狭い階段を上がるのが、少し面倒な店でもあった。
ちょっと前の事だが、仕事仲間と2時をちょっと回った位に飛び込んだ時、
ランチの客が全て帰って静かになっている「千明」に行ったのが、
今となっては最後だったらしい。
「こっから見ると、関内のオフィス街に見えないよね」
「そうだね。
でもこうやって風が流れる部屋で、食事するのって良いよなぁ」
「12時〜1時は入る事が無理なくらい混むのに、
見事にがらがらだなぁ・・・」
「すき煮、どうぞ〜」
「お、できた」
その日のすき煮定食は、すき焼き、生卵、マグロの山かけ、ひじき、サラダと
相変わらずの食べきれないかも?・・・・状態。
仲間が頼んだサバ味噌定食は、やっぱりサバが2尾(^_^;)
呆れるほどの量をゆっくりやっつけつつ、
午後の日差しと風を楽しむ一時を過ごしたが・・・・
今日の「千明」は悲しいお知らせの張り紙があるだけで、
見た目もいつも見るよりも幾分か小さい店構えにしか見えなくて、
経営難でこの地を去る老舗達にも通じる哀しさを振りまいていた。
しばし、呆然とその張り紙を眺めていると、
私と同じように張り紙を見てはため息をついて帰っていく人が
何人もやってくる。
景気はちっとも上向かない。
どっかの数字が幾分、景気が上向いたと語っているようだが、
私の財布には収入減が如実に反映しているし、
こうやって廃業していく店もまた、多く存在していたりする。
庶民の味方が倒れると、庶民はどんどん苦しくなるんですけど・・・(▼▼メ)
政治家の皆さん、そろそろ「あなた達の常識」の機構改革でもやりませんか?
庶民感覚がずれた見識で、乱暴に政治を進める事は、如何なもんでしょうねぇ(/--)/
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