月曜の朝一から取材なので、めずらしく前乗りした。
現場が「新橋」なので、第一ホテルに格安料金で・・・・(^_^)
編集を早めに切り上げて、ホテルの側で飲んで寝ちゃお・・と考えていたが、
日曜の夜は殆どの店が閉まっている。
よ〜く考えてみれば解る事だが、サラリーマンの居ない夜に開けてる飲み屋は
当然の如く少ないわけで、しかもたどり着いたのが遅かったので、
ホテルのバーでさえ閉まっていて・・・・・(・_・、)
どっか空いてるだろう・・・と銀座まで出てみるが、
入りたいような店は全部閉まってる。
ど〜せ俺は愚かだよ・・・(-_-メ)とぼやいても仕方ないので、
半分諦めて歩いていると「ブリック」という店がドアを開けていた。
覗いてみれば、ストレートのカウンターがメインの、好みの造り。
入れ・・という事でしょ・・とばかりに飛び込むと、
「12時までです」と言外に入るなというニュアンス込みのお出迎え。
「一杯でいいから飲ませて」という強引なお願いをすると、
「じゃ、一杯だけ・・という感じで」と言いつつ、どうにか座らせてくれた。
「ギネスとラフロイグを」
と頼むと、そんなバーテンダーの顔つきが変わる。
「ラフロイグはストレートで?」
「もちろん」
それだけのやりとりで、バーテンダーはテイスティンググラスにラフロイグを注ぎ、
出す前にグルグルとエアリングし、ギネスは生をパイントグラスでサーブしてくれた。
ゆっくり味わいたいけど、時間が無い・・・(・_・、)
クイックイッっと煽りつつ、ギネスをボイラーメーカーにして、
するするとラフロイグを飲んでしまうと・・・
一杯だけ・・と言っていたバーテンダーがどうします?という視線をくれた。
飲みながら考えていたのは、早く酔う事。
テキーラ3杯一気飲みか、ジャック・ターか・・・と悩んだが、
それもあまりスマートじゃない。
目の前のバックバーには珍しいジンが揃っていて、
その中にビフィーター・ウェットまであるではないか。
「すいませんが、ナジェーナはありますか?」
「ちょっと待ってください・・・・
すいません、切らしてます。」
「じゃ、ラフロイグとタンカレーを一対一で合わせてください」
「ターキーとタンカレーじゃなくて?」
「ラフロイグと」
「わかりました」
ロング・アンド・ワインディングロード・・なんて頼んでも、
知ってるわけはないのでそう頼んだのだが、
バーテンダーにとっては初めてのレシピだったようで・・・
「店、終わったら、自分で作ってみます。」
と微笑んだ。
フランシス・アルバータの変形がどれだけ美味いと感じられるかは、
バーテンダーの趣味にもよるが、
閉店間際の困った一見客に話しかけるだけのインパクトはあったらしい(^_^)
しかし・・・・
酒飲み根性、恐るべし・・だなぁ(/--)/
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