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丹沢に登った。
もちろん仕事だ。
番組の取材で、どうしても行かなくちゃならなく、
しかも、代わりに行ってくれる者もいず・・・
仕方なしに「二度と登らない」と宣言した山登りをする事になった。
去年は、エンジニアブーツのまま取材に行き、
昔痛めた膝の故障を再発した。
だから靴を購入する羽目になったのだが・・・・
きつい事は覚悟していたが、１年ぶりの丹沢はやっぱり甘くなかった(^_^;)
車でいける所まで行くのは取材の常だが、片道２時間の行程は、
途中どうみても崖でしょ？というガレ場もあって、かなり手強い。
前日から風邪っぽくて、正直言うと登山にはむかない体調だったが、
仕事だから仕方ない・・と根性で足を振り上げていて、酸欠で目眩を起こした。
ぐるぐる・・・と景色が廻り、身体は意志に反して動かない。
休息すると動けなくなる事はわかっていても、
身体が動かないんじゃ仕方ない。
そのうち動けるようになるさ・・・と開き直り、
パーティーを先に行かせて風景を撮影する事にした。
想像以上に立ち枯れの進んだブナ。
地面と言うより岩場と言った方がよい登山道。
この荒れてしまった風景を見せるために登ったんじゃないか・・と
カメラを回す事に専念した。
すると・・・・
何でもないように、身体がすいすいと動きだす(^_^;)
あれ？
さっき足が１０センチも上に上げられなかったんじゃなかったけ？
と自分にツッコミを入れたくなるほど、
簡単に身体が動き出す。
これってカメラマンの性だよなぁ・・・と自分自身呆れてしまうが、
おかげで仕事に支障なく取材ができた。
西丹沢は想像以上に荒れている。
酸性雨や動物被害、多数の登山者による踏み固め・・・
荒れる理由ははっきりしていないが、生活が豊かになるにつれ、
山が荒廃したのは事実と言っていい。
その荒れまくった山を実際に見る事ができたのが最大の収穫だった・・・のか、
今でもカメラを構えるとアドレナリンが出る事を実感したのが最大の収穫だった・・・のかは、
わからないけどね(^_^;)
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