「叶」
052−241−3471
名古屋市中区栄3−4−110
味噌カツ丼の専門店?
と思わせたのは、店に入るとみそ汁の有無を尋ねられたから・・・
勿論、専門店のようなものなのだろうが、
とにかく店の中の客は全員「味噌カツ丼」を食べていた。
名古屋の兄弟達のアテンドで、名古屋最後の食事をここで取る事になり、
この丼飯とのファーストコンタクトになったわけだが、
昨晩から名古屋で何を食べるべきか・・という話の中に出てきた店で、
今作っているじいちゃんが引退したら終わる・・という半ば脅迫じみた推薦に心奪われたのは言うまでもない。
味噌と砂糖を出汁で溶いたスープでカツを煮込み、半熟卵と一緒にご飯にのせる・・・
そういう説明にどんな物か・・と想像していたら、一目ではカツに見えないほどしっかりと味噌がついた固まりの間に
隠れるように殆ど生の卵が落ちている迫力に満ちた丼だった。
美味い!
でも、甘い・・・
食べてみると、サクッとした歯ごたえがあってカツらしい食感が楽しく、
確かに濃く甘い味噌味でありながらさらさらといけてしまう美味しさが襲ってくる。
そして何故だか、どんどん箸が進む・・・
煮たカツなのに衣が落ちない事や、卵が素晴らしいハーモニーを見せている事が、
間違いなくひっきりなし客が入る理由になっているのは間違いないだろう。
ただ、かりっとしたカツが好きな人には、この丼は辛い。
揚げたてのカツをその場で煮込んだものではないから、
絶対に不満は出ると思う。
特に後半、進んでいた箸が重くなりだした頃の食感は、
かなりジャンキーな様相である事は否めない。
名古屋って面白い。
食文化の幅は広すぎる(^_^;)
ひつまぶしを食べる暇は無かったけど、いわゆる「みそカツ」とは違う、しかし名古屋でしか
あり得ない丼に出会えた事に感謝しながら、横浜に向けて帰路についた。
ありがとう、兄弟達。
今度は、何を食わしてくれる?(^_^;)
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