サイト内検索
AND OR
Photo Essay
Text Essay
Desktop Gallery
Guestbook
Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

年末、香港でデブになる・・・

正月を海外で過ごす・・・なんて事は、夢のまた夢だった。

毎年必ず仕事が絡んでしまうから、
そんな事を想像する意味も無かった。

しかし、今年は違う。

殆ど休み無しで突っ走ってきてやっとの事でとれる連休を、
何が何でも死守したい・・・と考えていたから、
年越しの仕事が流れそうなタイミングでチケットを取ってしまったのだ。

そして・・・

実に一年以上のブランクを持って、
香港に辿り着いた。


いつの間にか見た事の無い高いビルができていたり、
いつの間にかとてつもなく広い空き地ができていたり・・・

しかしあの、独特の匂いと日差しは変わらずに、
懐かしい風景の一部に変化を見つけても落ち着く空気もそのままに、
日常と非日常の切り替えを楽しんでいる自分がそこにいて、
今年一年、随分頑張ったな・・・と1人感慨にふけっている・・・・

そうだ!
香港に来たらまず、あの麺を食わなきゃ!!

細くて、ゴムのように噛み切れない腰のある
でも病みつきになってしまうあの雲呑麺を食べなくては始まらない!!!

ホテルでチェックインを済ます、佐敦(ジョーダン)の「ママッケイ」に向かう。
一杯300円程度で食べられる絶品の雲呑麺を食べなくてど〜するんだ(^_^;)


相変わらずの風景の中、少しだけ小綺麗になったその店は、
満席に近い状態で私を待っていた。

「雲呑麺!」と叫べば、ニヤッと笑う店員のオヤジ。

昔は金にならない事は一切しない・・とばかりに、笑顔で応対する店員なんて
地元の店には1人も存在しないものだったが、どうやら最近はそうでもないらしい。

そして瞬く間にやってきた「雲呑麺」は、ちょっと甘めの上湯(スープ)ゴムの様な麺と、
プリプリの海老がくるまれた雲呑がのって「何も変わって無いぜ」と語りかけるようだった。


香港では、人気のある店は尽くスープが美味い。

なんとも言えない滋味が溢れ、いつの間にか全て飲み干してしまう位、
魅力にも溢れているのだ。

そしてその中でも「ママッケイ」のスープは、
下町の料理店としては絶品の部類に入ると思うのだ。


噛み切れない麺を仕方なしに飲み込みながら、
この後何を食べるか考える。

飲茶も食べたいが、鹹魚炒飯も食べたい。
亀ゼリーも食べたいし、有れば蛇スープも飲みたい・・・

自分がこんなにも食い意地が張っていたか・・・と呆れつつも、
一年分の恨みを晴らさなくては、来た意味がないと思えてしかたがない。

そうか・・・
今回は一つ行ってみたい所があったのだ。

それは「餐庁」という名の、レストラン集合型店舗だ。

横浜でも、「ラーメン博物館」や「カレーミュージアム」があるが、
味にうるさい香港で経営が成り立っている集合店なら、一度は試してみる価値がある。
そして何より、あの「鼎泰豊」(ディンタイホン:日本では高島屋に出店している)
が出店しているのだ。

香港では珍しい焼き餃子専門店もソコにあるので、ハシゴして食べてみたいじゃないか?


よく、食事の時に次の食事の献立を相談されて、
腹が立つ・・・という事があった。

今、何か食べていながら、次に食べる事を考える・・・
それは今の料理に魅力が無いからできるんじゃないのか?と尋ねた事もあるが、
作り手としては次にも食べたい物を作りたいんだ・・と言われて返答につまったりした。

これは夫婦間においては多く存在するケンカの種だったりするが、
食事に対するスタンスの違いがもろに出ているだけの事。

それでも、それがわかっていても、好きな女と食事をする時、
その時間を、今の時間を大切にしたいのに・・・と、その都度思ったのだが・・・

今日は、食べながら次の食べ物を考えてしまう。

いいさ、今回は「年末、香港でデブになる」が合い言葉。

「鼎泰豊」で小籠包を食べ、専門店で焼き餃子を食べてから、
「雪園」で炒飯でも食べてやるのだ。

・・とそれくらい、私の食い意地は半端じゃない(爆)

 
 
サイト内の画像・テキスト等の無断利用・転載は禁じます。
Hisashi Wakao, a member of KENTAUROS all rights reserved. / Web design Shigeyuki Nakama
某若夢話は横浜飛天双○能を応援しています。