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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

到着

ブーツが届く。

一日遅れのクリスマスプレセント・・・か(^_^;)
とニヤつきつつ、取りに行く。


「どう?」

「あれ?
  ちょっとカカト低くない?」

「そう思うでしょ?
  デザインの関係でそう見えるだけ」

「そうかなぁ・・・・」

「胴は?」

「ちょっと当たるかな・・・」

「この革はある程度伸びるから大丈夫だと思うよ」


靴は履いてみなきゃ解らない。
それも、日常履いてみなきゃ・・・・


「とにかく履いてみ?」

「あぁ・・・
  あれ?
  大きいな・・・」

「ワンサイズ下げたんだけどね」


まぁ、いいよ・・・
これも試作品。
ランニングテストして、その能力を確認できればいい。

少し当たるふくらはぎが一日で腫れ上がったら
デザイン変更しなくては、履けたもんじゃない・・しね。


「どう?」

「思ったより色はいいね。
  それに、軽い」

「レッドウィングの良いところであり悪いところは、
  あの重さと革の厚さ。
  あれが、足首の動きで折れ曲がって内側に突き出ると
  痛くて仕方ない・・・って状態になる。」

「そうだね。
  ペコスブーツを持ってるけど、足が浮腫むと
  足首の部分に当たって痛くなるんだ。」

「ジャストサイズ過ぎ・・・故の失敗かな」

「これ、やばいよ」

「え?」

「履いてて気持いい。
  この感じは、カシミアのセーターを着ている時に似ているよ」

「へぇ・・・」

「期待できる。
  軽くて、気持良い・・
  これ、年末に香港に行くから、向こうでも履いてみるわ」

「そう言わず、毎日履いてよ。
  テストなんだからさ。」


まだ、ロウが落ちていない革はかなり白く、
色の落ちたジーンズに上手く合った色合いではある。

しかし、靴の真価は歩き易さ。
そして所有する楽しさと、安っぽく見えない雰囲気があれば・・・


「あのさ、このチッペワ置いていっていい?」

「?」

「このまま、履いて帰るよ。
  明日引き取りに来るから。」

「気に入ったみたいだね」

「そういうお前だって、履きっぱなしじゃん」


彼の足にも、ロウで化粧した茶色のブーツが・・・

 
 
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