午前中、永田町で打合せがあった。
少し遅めの時間だから大丈夫だろうとタカをくくって東急に乗ったら・・・
恐ろしく混んでた。
しまった・・・
まだ通勤時間だったか・・・・
と思っても仕方がない。
相手がある事だから・・・と、とにかく渋谷へ向かった。
イテッ
押すな・・よ
と心の中でムカツクが、立つ場所も限られるほどの混雑だから仕方がない。
なるべくドア付近に立たないように・・と、中へ立ち位置を移動すると、
あるカップルが座っている前にどうにか自分のスペースを確保する事ができた。
金髪をツンツンと尖らせた男と鼻ピアスの女は、
まるで回りに人が立っていないかのように腰を前にずらして座っている。
キッチリ座れ!と文句を言いたくなって顔をのぞくと、
絶対に起きないゾ・・・と意思表示するかのような熟睡顔が見える。
大して長くない足でも除けて立つと身体は斜めになる。
だから、タヌキ寝入りを良いことに奴らのマタの間に立つ事にした。
時折ノートPCが入ったプロテックスがヤツの膝に当たるが、
決して顔を動かす事もなく寝込んだまま・・を演じているのがおかしくて、
だんだんとマタの奥へ身体をずらしてみるのだが・・・・起きない。
で、左足が男の股間に触れる寸前で、右足が女の膝に触れそうな状態となってしまった。
これって・・・落ち着かないんじゃない・・のかなぁ??
とは思うのだが、こっちはアタッシェを他の乗客にぶつけないよう
気を遣うので精一杯。
右手がアタッシェで左手がつり革の状態のままとにかく渋谷まで我慢しよう・・
とひたすら耐えていると、誰かが左の脇をツンツンとくすぐる。
やめてくれぇ・・・くすぐったい!
くすぐるヤツはどいつだ?・・と顔を向けると、
携帯でメールをうつ女性の肘がコッチに向かって伸びている事に気付いた。
どんなに混んでいても、他人を気にせずメールをうつのはわかるとしても、
肘を横にだして他人の身体に触れても気にしない感覚はわからない。
かと思えば、後ろから思いっ切り貼りついてくる女性もいて、
その圧力に喜んでいいのか苦しんでいいのかわからなくなる。
(若くてギラギラだった頃の自分だったら、こんなに密着されたらおかしくなるな(^_^;))
しかし、ラッシュって、凄い・・・
見ず知らずの人が、凄く近い距離・・いや密着した状態で平気な顔をしているのが、凄い・・・
最近は、他人との距離を取りたがる人が多いのに、
この時だけはそんな人は存在しないのだ。(当たり前だって)
そして、そんな時でもだらしなく座っていられるマイペースなヤツもいて・・・
情報過多な時代には、
自らの感覚を取捨選択した情報にのみ開く事が不可欠なのかもしれない。
それが文化だとは決して思わないが、
風俗の一端だとは思っている。
苦行にも似た一時は、渋谷に到着して終了となったが、
地下鉄に乗り換えたらまた・・・・
ラッシュが待っていた。
もう、10時を過ぎてるんですけど・・・??
と、自分の東京通勤状況に対する疎さを呪いつつ、
またもや立つ場所を確保するのに苦労しながら、やっとの想いで永田町につく。
番組の打合せで、こうやって朝早くから電車に乗る事が増え、
初めてスイカなるカードまで買ってしまう。
(もちろんパスネットは前から常備してたが)
それが、いかに自分が恵まれた通勤をしているかを思い知らせ、
また、その状態が嫌だから、今の仕事に就いた事を思い出した。
結構、恵まれた通勤環境だったんだなぁ・・・・(^_^;)
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