朝から東海道線に乗る。
そう、今日もまた、小田原通いだ。
番組の打合せで、日常的に動く距離が伸び、
今まで見たことの無い風景(例えば通勤・通学風景)を少しばかり楽しめるようになる。
それは、いかに普通の人の生活と自分の生活がかけ離れていたか・・・
を思い知るチャンスでもあった。
あどけない顔をしながら、精一杯突っ張っている高校生達。
どこかケバイ、女子高生達。
朝から疲れた顔をしたサラリーマンに、出張っぽさをふりまくオヤジ・・・・
なるほど、ガキ共はああやってズボンを下げるのか・・・
やっぱり化粧は塗りたくるばかりだな・・・と、観察に勤しむ。
そんな再発見を楽しんだ後は、取材先での打合せとなるが、
その道すがらタクシー運転手に「どこか美味しい店はないか?」とたずねてみた。
「そりゃ、『魚国』だね。
あそこだったら間違いないよ」
「へぇ〜」
「なんたって、魚屋がやってる店だよ。
地の魚を料理したランチもあるから行きなさいよ」
そう言われたら、行くでしょ(^_^;)
「海席魚國」
0465-24-1186
小田原市栄町2-8-12
11:00〜14:30(LO)
17:00〜20:30(LO)
第3水曜休
「いらっしゃいませ〜」と華やかな声で出迎えられ、
ちょっと豪華な店内を見渡すとかなりの客が入っているのがわかった。
確かに魚屋の上に位置する店だが、予想に反して高そうな店に見える。
それでも客が多いのは、それなり美味しいのだろう・・と内心喜んだ。
しかし・・・・
メニューを見て驚いた。
一番安い、昼の定食「菜彩膳」で1600円。
その上になると2250円もするのだ。
ちょっと待てよ〜
昼から1500円オーバーかよ〜
こうなると俺のジャッジは厳しくなるぞ〜Ψ(`o´)Ψ
メインが今日は煮魚で、それに簡単なお造りと小鉢、
ご飯と香の物に味噌汁のセットが出されたが・・・
ハッキリ言って失敗です。
この店の真価は、きっと5000円以上出さないとダメようです。
元々煮魚が好きじゃない・・・って事もあるが、
せっかく小田原まで来てるのに刺身に鮪じゃ意味が無い。
普通、タクシーの運転手は、地の魚が食べたい・・ときかれたら
こういう店を紹介しないだろう・・と勝手に決めつけていたコッチが悪かった。
値段にも少し期待が混じったのも事実だった。
しかし、美味い・・・という感動の欠片が無かった程度の味では、
この空間と上質(?)なサービスを受けただけの値段だと思うしかないじゃないか・・・
食べ物の味は、その土地の欲求度によって左右される物。
より美味しいモノを求める文化があれば料理店はどこも美味しくなり、
量を求めるだけの文化なら、味より量で勝負する店が多くなる。
小田原と言えば城下町で、それなりの文化と欲求がある・・と思っていたが、
中途半端な育ち方と廃れ方で、横浜とは違う文化が育っているのかも知れない。
意外に口コミ情報はアテにならない・・と解っただけ、「良し」とすべき・・・
とわかった日、ではあった。
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