甘いモノは別腹・・・
と、女性は異口同音に訴える。
私にとっては寿司は別腹だが(爆)
確かに好きな物はたくさん食べられるって現実は、多くの人に賛同を得るはずだ。
しかし、腹いっぱい食べたはずなのに、それからしっかりデザートが食べられる女性達は
どうやら甘いモノに対する概念が、食事とは別のところに存在しているようにさえ感じられる。
甘いモノも嫌いじゃない私にとっては、腹いっぱいの時はやっぱり食べられない物なのだが(^_^;)
ちょっとグチを聞いてください・・との願いにのって、
二人の女性に拉致される・・という幸せなスケジュールが入った。
「夕方だし、何処へ行く?
何か食べる??」
「あの・・・
行きたい所があるんですけど・・・」
「へぇ・・・
どこでもお付き合いしますよ」
「食事じゃなくてデザート系でもいいですか?」
夕方7時近くなのにデザートだぁ??
「いつも先輩が行ってるところの地下に・・・」
「地下?
ステーキ屋と・・・
あぁ、コーヒーショップの??」
「そう、そこにあるデザートパレットをご馳走してください」
確かに、月替わりで内容の変わるパレットがあった。
しかし・・・・いきなり迫力満点のデザートってさぁ・・・・
「カフェ・フローラ」
045-221-1155(レストラン予約)
横浜市西区みなとみらい2-2-1-3
11:30〜23:00
シャンパンゼリーにプリンアラモードが合体したようなソレは、
大きなパレットを象った平皿にデコレーションされて出てくる。
夕闇が迫る外の風景を背に、二人は嬉々としてパレットに手を出した。
女性は、同意を求める傾向があり、
男性は面子を大事にする傾向がある。
だから女性のグチは、どこかで同意を求める行為でもあるわけだが、
同意すら求めてもらえない存在でなくて良かった・・・と、こういう時は安堵したりする(爆)
勿論私は、楽しそうに甘いモノを食べる二人を肴に生ビールを頂く。
二人のグチは、上司の悪口と同僚への不満。
ありがちな話題でありながら、他人の気持ちを想像できない人間が巻き起こす
人間関係の溝をその会話から読みとってしまう。
もう少し仲良くやろうよ・・・と言いたくもなるが、
大概が問題児のカバーを彼女等がやっていたりするからこじれてしまうのも解っている。
誰かが口先で誤魔化した結果を、現場が全部カブって悪者にされる。
どこにでもある些細な問題から受注に関わる大きな問題まで、
どんなシーンにもソレが見受けられるのは、何故だろう?
今度の職場もまた、そんな拗れきった人間関係が渦巻いているようにも見えて、
行く末を考えるとかなりブルーになってくる。
「それだけ甘いモノを食べても、食事は入るの?」
「そうですね。
少しくらい食べてもいいかなぁ・・・」
「だけどさ・・・
ちゃんと食事をしてからデザートっていうのがまた楽しいんじゃないのかなぁ?」
「今日は普通じゃなくて、好きな物をたっぷり食べてから、
それでも足りなかったら食事って決めてたんで〜す。」
「ねぇ〜」
ねぇ〜・・・じゃないんですけど(^_^;)
彼女等は、一通り積み重なった不満をぶちまけると、
にこやかで晴れやかな表情を見せて屈託無く笑った。
どうにかしなくちゃいけないのは、君達だけじゃないんだよなぁ・・・と心の中でボヤキつつ、
空きっ腹にめげて、若者向けのウルサイ店で食事しようと提案した。
君らが好きな物食べ尽くすなら、俺も思いっ切りジャンクなアメリカンフードをタップリ食べるぜ・・
と誘ったのは「ハードロックカフェ」。
やっぱり、グチをぶちまけた後は脳天気に悩みを忘れて、
ドカドカと騒がしいロックを聴きつつ騒ぐくらいが丁度良い。
そんな提案に彼女等がのってくれたのは言うまでもないが、タップリ甘いモノを食べた後に思いっ切り
高カロリーのアメリカンフードをペロッと食べるのを見て、さすがの私も唖然とした。
「あれだけ食べたのに、随分食べるねぇ・・・?」
「何言ってんですか?
甘いモノは別腹に入ってるだけで、本腹は腹ぺこなんです」
恐れ入りましたm(__)m
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