机を片付けていると、すっかり忘れていた何かが出てくる事がある。
物を捨てられない私としては、異動の時が一番のチャンス。
無条件に見ないで捨ててしまうほど、今までのどうでも良い資料は惜しげもなく捨てるのだ。
でもこれが、我が家の引越になると話は変わる。
資料用の書籍の類等を見つけるとそのまま読みふけったりして
ちっとも片付けは進まないのだ。
何はともあれ、7年分の捨てられなかった紙類を、
一日ポリバケツ一杯のペースで捨てている。
机の上に山になっていた書類が減り、引き出しも随分軽くなってくると、
自然に気持が次の職場にむいていくから不思議な物。
片付け用に・・と既にジーンズ姿を通しているから、尚更なのかも知れないが・・・・。
いつか役に立つだろう・・と残した数々の書類は、
結局ソレがソコにあった事さえ忘れられていたのだから、随分と無駄な保存をした物だ。
そしてそれは、意外に自分の考え方にも似ている・・・と感じてしまう。
ガラクタから大切な物まで、後生大事に抱えているのは、
その時本物だった何かを懐かしむためではない。
それらは、今でも生きている想いがあって結果的に捨てられないだけなのだ。
だが、それより今を生きる事の方が重くて大切で、振り向かずに前に向かって走っていると、
過去の大事な物は、捨てていない・・という事実に安堵したまま、忘れてしまうのだ。
もっとも、変わらない想いや生き方に関わる事は別で、
だから忘れてしまう事になった物は、結局大した事がない・・・と片付ける時に気付くのだろう。
来週、新しい職場で使うPCが届く・・・と連絡が入った。
今使っているマシンは今の職場に置いていくため、
ストレスの無い性能を持つノートを個人で購入したのだ。
(古いウィンドウズをあてがわれても、上手く使いこなせないし(^_^;))
PCの整理も机の整理と同じ。
個人で買ったバックアップ用のHDに個人的な物や大事な物は全て移し、
必要の無いものはどんどん削除した。
そして、新しいマシンに大事な物を全部移したら、
その時新しい感覚が芽生えてくるのかも知れない。
ゴールキーパーが、突然オフェンスにまわる。
オフェンスからキーパーに替わった時もそうだったが、
その意識のシフトが大変だった。
攻撃は最大の防御・・と言い切れるのはやっぱりオフェンスで、
守る事を専門に行うパートは全てを受け流す柔軟性と確実に守る戦略が必要だった。
決して攻撃しない・・・のではなく、
絶対に守りきるために、できる事の全てを扱うのだ。
攻撃的な意識を極力抑えてきた7年は、
片付けが進行するにしたがって解放されつつある。
そして・・・・
その意識のシフトが、物事の見方をどう変えてくれるか・・・・
それが、これからの「楽しみ」だと思っている。
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