辞令を貰った。
変な気分だ。
いつも、辞令を作成し、渡す側だった私が、
自身のために辞令をつくり、担当取締役から渡される。
だが、この瞬間から、自分の中のスイッチがまた一つONになった。
いくつかの問題を抱えながら突っ走ってきた7年間だが、
それらの問題解決を迎えられずに終わったとは思わない。
違う形での解決を求められたと思えば、またスタートと一緒なのだ。
今までゴールキーパーに徹し、時には母親役のような立場に居続け、
攻撃的な自分を押さえに押さえていたパワーは、次世代の自分のために解き放つ。
その中で、色々な動きが現実化し、時には挫折し時にはやりすぎて、
それでもアクセルを緩める事なく突っ走ろう・・と思う。
歳を取った分、人より違う人生を歩いた分、
それらの経験を利用して、人と人を繋げる役目を担っていきたい。
そして忘れ去った技術を磨き直し、すっかり鈍った刃を研ぎ直し、
もう一度最前線で切り込み隊長が務まるよう、自らを律したい・・と思う。
新しい職場に挨拶に行った時、
一昔前に自分が居た場所は、すっかり澱んだ空気に満ちてい・・と感じた。
まるで、今の日本のように活力が見えなかった。
現場のスタッフに声をかけると、
若い連中にはまだ目に光りが見えて少しだけ安堵する。
この空気に染まるのか
それとも自分流に染めていくのか・・・
また一つ、時間のかかる勝負が待っているようだ。
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