サイト内検索
AND OR
Photo Essay
Text Essay
Desktop Gallery
Guestbook
Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

味奈登庵

どうしてだか解らないが、飲むと腹が減る。
絶対何か食べられそうにないのに、ラーメン屋を見ると我慢ができなくなる。

食べたら絶対後悔する・・と解っているからもう、とにかく見ないように店前を通り過ぎるのだが、
その匂いを嗅ぐと足が止まったりするのだ。

ラーメンは、その脂がお腹に響く。
特に、家系ラーメンの脂は、翌日確実にトイレを親友と化すだけの力があって、
酔っていなくても体調と相談しないと、食べる勇気が湧いてこない。

で、そんな時はコンビニに飛び込んで、もっともカロリーの低そうなオニギリを一個買う。
それを帰り道に頬張りながら、望まない肥満を避ける無駄な努力をするのだが・・・・


よく1日3食食べた方が太らない・・・と聞くが、それは私には当てはまらない。
(そうした方が、吸収が少なくなる・・とか言われている)

朝オニギリを少量食べ、昼はしっかり食べて夜を軽くしても、確実にウェートは増すばかり。
食べてる物は偏ってるのだ・・と言われるが、そうでは無い。
そうやって食べると、一日に必要なカロリー量を確実にオーバーしてしまうだけなのだ。

栄養士の指導を受けてカロリーコントロールをしたら確実にウェートが落ちる事に気がついて、
それから、1日3食食べるのはやめて、一日あたりのカロリー摂取量を調整するようになった。

だから、脂の固まり=カロリー大のようなラーメンは、酔っていようといまいと、
基本的には食べたくない物の一つなのだ。


酔って歩くと、敵は多い。

コンビニやファストフードは誘蛾灯のように作用し、「吉野家」「COCO壱番」「ペッパーランチ」
「すき家」等の看板は、自制心を粉々にうち砕くパワーを発揮するわけで・・・

どっちにしても量は食えず、さらさらと食べられるお茶漬けを出すような店では、
間違いなくさらに飲んでしまう事は確実なので、できれば軽く「もり」を一杯食べたいと思った。


「味奈登庵 本町店」
 045-201-7653
 横浜市中区本町6-54
 11:00〜22:00
 無休


若い頃、この店には随分と世話になった。

会社の傍にあった・・という事もあって行くようになったが、
呆れるほどの量とそれなりに美味しい蕎麦で、店はいつも混んでいた。

海老天はかならず丼からはみ出るサイズを使い、
丼物+そばのセットはそれぞれが単品と変わらない量で出されるため、
20代の食欲旺盛な頃でも食べきる勇気が持てなかった事を思い出す。


味奈登庵か・・
懐かしいなぁ・・・・

店舗をガンガン増やして、出前専門店を作ったり、立ち食い専門店を始めたり、
丼専門店をやったりと幅広く営業し、最近では「中国食堂」なる物まで経営していたはず・・・・

蕎麦ならそんなにカロリー高くないし、懐かしさついでに食べてみるか(^_^)


県立博物館の裏に位置するこの店はセルフサービス店でありながら、
立ち食い専門店とは違ってちゃんとしたテーブルが設置され、メニューも豊富だった。

え?
「もり」が300円??

海苔をトッピングで加えて「ざる」にしても350円か・・・・

酔っぱらいの夜食だからシンプルに「もり」を頼む事にしたが、
随分と安い価格設定で申し訳ない気分にもなった。


厨房の見える席に陣取り見ていると、蕎麦の茹で時間が結構長い。
・・・という事は、小麦粉の量が多いんだろうな、と下らない想像をする。
(一杯300円の「もりそば」って駅の立ち食いと大差無いから、文句を言える筋合いではない)

しかし、番号を呼ばれて取りにいって、驚いた。

何故なら、凄い量なのだ。
(勿論、300円という単価で考えると・・だが)


普通の蕎麦屋の「大もり」と同じ位に感じる量は、
歯応えのがっしりとした小麦粉の多い蕎麦だと過剰にさえ感じるのだ。

やっぱりあの「味奈登庵」は健在だった・・・か、と呆れつつ蕎麦を啜ると

美味い・・・・とは言えない。
どうしても「300円としては」が付く味だ。

正直言って、蕎麦の良し悪しはあまり解らない私だが、
普通の蕎麦屋の味より一段下で、立ち食い蕎麦屋よりちょっと上・・・位の判断はついた。

やっぱり、街の蕎麦屋でも美味いと感じる店で食べている事が、
この蕎麦を食べる事で図らずも理解できる。

店の造りが割合豪華なため、かえって美味しくない・・・と感じる感情もあるかも知れない。
300円で腹一杯になりそうな量の蕎麦は、立ち食いで食べた方が美味しいようだ。


しかし・・・・

軽く食べるつもりだったのに、こんなにしっかり食べちゃって・・・ねぇ(;_;)

 
 
サイト内の画像・テキスト等の無断利用・転載は禁じます。
Hisashi Wakao, a member of KENTAUROS all rights reserved. / Web design Shigeyuki Nakama
某若夢話は横浜飛天双○能を応援しています。