さて、今日は仕事が早く終わったし、久々に徘徊してみるか・・・と会社を飛び出す。
なんたって18時過ぎだ。
まだ、どこだって開いているはずだ。
しかも明日は世間様はお休み。
こちとらは出社だが、午前中はゆっくりできる。
飲みすぎて潰れたって、寝坊ができるって寸法だ。
GW真っ只中の中華街を練り歩き、街の風景を楽しみながら、
今日は何を食べようか・・・と思案する。
中華は論外としても選択肢は多すぎるから、まずは関内地区へ行こう。
彼処には色々な店が出店し、気になっても行けていない店があり過ぎる。
ざっと思い出しても・・・
「アリババ」(トルコ料理)「カサ・デ・フジモリ」(スペイン料理)
「ビストロ・カイユ」(フランス料理)「オリジナルジョーズ」(古いタイプのイタリア料理)
「シシリヤ」(ピッツェリア)「咲良」(蕎麦屋)「ラ・クレ」(ワインバー)
「アズーリ」(ワイン&イタリアン)「ママラーチョ」(無国籍料理)「カサブランカ」(バー)
「KC」(バー)「ルシャカ」(バー)「ぶふ」(和風料理)「らっきょ」(スープカレー)
「キャンディストリート」(スリランカ料理)「一福」(和食)「次郎よこはま店」(寿司)
「Bar・Bar・Bar」(バー)「イータリーキムラ」(洋食)「串の坊」(串揚げ)
「ニューヨークカフェ」(アメリカンフード)「三人百姓」(居酒屋 豆腐料理)
「ごんじゅ」(居酒屋 魚料理)「ステジオーネ」(イタリア料理)
なんて店名が思い浮かび、その上知らない店も多数発見しているのだ。
(しかし、上記の店の殆どに行ってるんだから、我ながら呆れたモノだと思う(^_^;))
頭の中には「トトロ」の音楽が流れ、足取り軽く関内地区に飛び込んだが、
各店を覗くとある傾向が存在する事に気がついた。
まったく客が入ってない店と、人が溢れている店があるのだ。
人が溢れているならまだ良いが、そうじゃない店は凄く悲惨だ。
このままの状態が続いたら、来月は店が無いかもしれない・・という雰囲気がプンプンする。
これじゃ、目当ての店がどうなってるか確かめた方が良いかも知れない・・・
えっ・・・「ママラーチョ」が無い・・
えぇっ・・・「アズーリ」が無くなっている・・・
そんなに、関内辺りで食べて居なかったのだろうか??
新旧入れ替わりの戦場は、勝ち組と負け組をしっかり形で見せつける。
解っていたはずなのに、現実を目の当たりにすると、その衝撃の大きさに我ながらたじろいだ。
彼処はどうだろう・・・
ここの店は・・・?
何だか食事どころでは無くなり疲れが溜まってきた頃、
石臼挽き手打ち蕎麦の看板を見つけた。
蕎麦でも食って、酒の一合でもなめて、もう少し調査しようかな・・・・と思うのは当然の事。
会社を出てから既に1時間近く徘徊しまっくていたから、腹も減りきっていたのだ。
どれどれ・・・とビルの一階にあるその店へ入ると、バーのような店内が見える。
日本蕎麦を食べさせるにしては変な造りだ・・と思いつつ奥へ向かおうとすると
両肩丸出しの女性が通路にドカッと座って、造り付けの酒用冷蔵庫を眺めていた。
おいおい、ここはお店なんだから、通路に座ってんじゃねぇよ!
・・・と怒鳴りはしなかったが、何だか蕎麦屋じゃない感じがして戸惑いっぱなし。
しばし、どうしようか・・・と悩んでいたら、やっとその女性が気付いてどいてくれた。
が、店員がやって来て言う。
「すいませんが・・・・」
何だよ?
すいませんが、何なんだよ??
その意味が解らずに立ち尽くしながら、マジマジとソイツを見ると、
今時、そろそろ古かろう?と言いたくなるようなコギャルメイクで絶句している。
もしかして、19時半だと言うのに、店は終わってる・・・・って事・・か??
(表の看板には21時まで・・と明記してあったし、
貼り付けてあったチラシには28日は通常営業と書いてあったぞ?)
「・・・もう、終わり??」
「・・・・はい」
っだよ!
だったら、そう言えよ!!
こんな主語も喋れないような新参店に客が居て、
美味しくて人気のあった店が潰れてるって、ど〜いう事なんだぁぁぁ・・・(;_;)
現実にすっかりやられて疲れ切った私は、
野毛の「七福」まで歩いて、ビールと鰻で元気をチャージする事にした。
不景気って、辛いやね。
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