サイト内検索
AND OR
Photo Essay
Text Essay
Desktop Gallery
Guestbook
Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

ビチャビチャの日に「だくだく」で

昔から宣伝には弱いんだが、特に安い・・と宣伝されるとほぼ確実に騙される傾向がある。

春の嵐のような日、会社に行く気力も失せて家事に没頭していたのだが、
暇つぶしに当たり前のようにテレビをつけていると、問題のCMが流れてしまった。

「春の牛丼チャンス!牛丼並盛 250円
 “しかもチャンスカードで毎日1万人に牛丼並盛が当たる!”」

そう・・・あの吉野家のCMだ。

牛丼いっぱい250円か・・・
生卵つけても300円・・・・
安いよなぁ・・・
ネットで調べると牛皿がなんと150円。
並+生卵+牛皿でも450円かい(爆)

そんなに食べたら、当分牛丼はどうでもいい・・と思えるだろうな・・・

タレントが叫んでいる内容より、
すでに生卵をぶっかけた牛丼の味が頭の中で転げ回っている。

食べに行こう・・・かな
でも、雨だしなぁ・・・

吉野家って、反町近辺には無いんだよねぇ・・・・
西口のビブレ傍まで行くか、桜木町まで行くか、京急乗って神奈川新町まで行っちゃうか・・・

電車賃使ってまで行く意味は無いよなぁ・・・
(桜木町まで往復で220円。牛皿一杯分より高い・・・)


外を見れば、雨つぶが見えるほどの大雨&風。

が、あのジャンクな味の誘惑に勝つ術は無い。
気がつけば吉野家のカウンターに座り、並盛りと生卵をオーダーしていた。

先に出てくる生卵を箸でかき混ぜ、出てきた牛丼に円を描くようにぶっかけ、
いっぱい紅生姜をのせたらビビンバよろしくかき混ぜる。

昔、並の牛肉の量が少なかった頃、肉を上手く残しながら食べる技として考えた方法だが、
生卵と汁がうまく混ざってご飯が美味しく食べられる結果を生み、以来並を食べる時はいつもこうするのだ。

勿論仕上げは七味。
最近出の悪い容器に変わったようだが、気にしないで蓋を外してガッサリと振りかける。

ちっとも辛くない七味は、こうやってかけてはじめて辛さと風味が与えられるように思うのだが、
たぶん少しでも味の幅を増やそうと試した悪いクセの残りだと思う。


あれ〜?
美味いぞ??
並なのに、肉も多い???

そう感じた瞬間、贅沢な食事をしている気分に陥る。
(なんと安上がりな・・・(爆))

そこで初めて店内を見渡すと、いつもは疲れたサラリーマンが多いはずの店に、
若者、しかもカップルが多く居るのに気がついた。

結構お洒落した女の子も居るのに、仲良く吉牛を楽しんでいる・・・

「女一人じゃ入れない」とまで言われる吉牛がデートの食事処に選ばれている現実は、
不景気の為せる技か、若者の食文化が変化してきたのかは、解らない。
支払いする彼女の持つ財布がヴィトンのモノグラムだったりするから、余計に解らない(^_^;)

と、ソコにどうみても10代の小僧が2人入ってきた。


「並! 玉! 『つゆだく』!『ねぎだく』!」

「あ、俺も『つゆだく』並!『だくだく』で!」


「つゆだく」という言葉は聞いた事があるが、「ねぎだく」や「だくだく」は初めて聞いた。
が、店員はまったく当然といった顔をして厨房にオーダーを通す。
「つゆだく」「ねぎだく」「だくだく」は、どうやら当たり前のオーダー名として通用するらしい。

見ていれば、相変わらず具の量を量りながら盛る吉野家だから、
玉葱を多くしたら(ねぎだく)昔の吉野家に後戻りじゃん・・・・と苦笑する。

汁多め(つゆだく)の極端なのが「だくだく」らしいが、確かにたっぷりかけているから、
きっと「味噌汁ぶっかけご飯」のノリで食べる物だろう・・・・。

ジャンクフードにも文化あるのか・・と面白がって見ていたら、
弁当を買いに来る若者達が尽く「つゆだく」で弁当を買っていくのには驚いた。


今度、「つゆだく」で食べてみよう・・・かな(爆)

 
 
サイト内の画像・テキスト等の無断利用・転載は禁じます。
Hisashi Wakao, a member of KENTAUROS all rights reserved. / Web design Shigeyuki Nakama
某若夢話は横浜飛天双○能を応援しています。