「昼、一緒に食べようぜ〜」と同僚からのお誘い。
忙しくてコンビニ弁当ばかり食べている自分としては、
こういうキッカケを生かさないとちっとも食べに出れないように思ので、出かける事にした。
「何食う?」
「常連メニューでしょ?」
「と言う事は、決めてるわけね?」
「そう。
今日は『保昌』の『湯麺』」
「辛いの好きだねぇ・・・」
「保昌」
045-681-4437
横浜市中区山下町138
11:30〜14:30、16:30〜21:30(LO20:30)
土日祝11:30〜21:30(LO20:30)
木曜休
中華街では食べたい物を作ってもらう・・のが本当の食べ方。
だから常連となると、いつの間にかスペシャル物を食べるようになるのは当然の事。
そしてそのスペシャルを見た別の常連が同じ物を頼む事が続くと、
いつの間にか「裏メニュー」として確立されていったりするのだ。
「保昌」の「湯麺」はそんな形でできた物と想像できるモノで、
普通の塩スープの湯麺とは全然違う色&味をしている。
なんたってそのスープは、オレンジ色にも似た赤っぽい色をし、
味はかなりピリ辛に調理されているのだ。
「保昌」は豆板醤や甜麺醤などの醤をよく使う店で、辛みや甘みを前面に出した味つけが
広東料理店でありながらオリジナリティを醸している理由として考えられる。
きっと、そんな味に惹かれて通う常連が、普通の「湯麺」に豆板醤等を入れて食べるようになり、
「湯麺」と言えばそれが出るようにしてしまったのだろう。
でも、私は「湯麺」には手を出さない。
何故なら、この店に来たら絶対食べたい物があるからだ。
それは「カレー」だ。
蕎麦屋のカレーと同じスープでカレー粉を溶いて煮込む即席調理法で作られる中華街のカレーは、
それから先の味付けで出来上がる物はガラリと変わって、店の個性溢れる楽しい物。
「保昌」のカレーは、自慢の牛バラ煮込みと醤をふんだんに利用した、
中華味系カレーの最右翼と言っても良い。
例えて言えば、麻婆豆腐にの味わいに似たカレーと言うべきか・・・(^_^;)
「カレー好きだねぇ」
「タンメン好きだねぇ・・」
「ココに来たらコレでしょ?」
「それは同じでしょう??」
「『カレー』なら『同發』じゃないの?」
「あれは全く別物。
今日は『保昌』の『カレー』が食べたいのさ。」
「牛バラカレーなら『北京飯店』にもあるぞ?」
「上品過ぎてなぁ・・・(値段も(^_^;))」
昔は「保昌」でも「カレー」は裏メニューだったのだが、
あまりに多くのオーダーがあるので表メニューに登場してしまったと聞く。
それでも、多くの観光客達が私の皿に注目するのは、
中華街のカレーが想像以上に美味しいと知らないだけだと思う。
料理の基本はスープで、味付けは調味料の加減一つ。
数種の醤を使い分ける「保昌」の味付けは、カレーを中華料理ならではの姿に変える。
そしてスプーンで簡単に切り分けられるほど柔らかく煮込まれた牛バラが、
ちょっと生っぽさの残る玉葱と絶妙なハーモニーを見せる・・・・
また食べたくなってきちゃったゼ(爆)
|