花見の宴を予定しながら、寒さと雨で断念する。
そして気付くのは、毎年、同じように桜と雨が同居している事。
出会いと別れの季節に、手向けに咲くかのような花だからか、
空まで涙を流しているのかも知れない・・・と思う。
ぱっと咲いてぱっと散る・・・・
その潔さが好かれるのか、日本人は桜が好きらしい。
毎日、窓から花見ができるから、わざわざ酒乱の集まる木の下で飲む気にはならないけど、
夜桜は車で流しながら見るのが大好きだから、ちょっと遠回りして帰ったりする事が多い。
本牧のストレート、保土ヶ谷の山の上、三ツ沢公園の周回路、三ツ境駅の裏・・・・
雪のように舞う花びらの中を少しゆっくりと走らせると、
キラキラと街路灯の明かりを受けて輝くフロントガラスに、ソメイヨシノの白っぽい色が綺麗に映える。
この空気が好きで、ついつい車を走らせるのだ。
バイクだと、このゆったり感を味わえない精神状態になるのが面白い。
(きっと感覚を張りつめて走るから、そんな気分にシフトしにくいんだろう)
今年は、色々な意味で変化が来る。
会社も人間関係も大きく動いている。
人生をとっくに折り返した自分なのに、まだまだ青さを捨てきれず、
しかし、その生き方に意地も拘りも無い事には気付けている。
衣装を変える事で見えてくる物と変わらない物が、明確に理解できる事は面白い。
そして、本質に気がつけないヤツほど、見た目を重要視する事は簡単に実証できた。
桜は、一年でほんの少しの間しか着飾れない。
しかしそのイメージは、その少しの間で定着している。
それくらい強烈なモノを持っていれば、普段の姿は関係ないって事だろう。
桜の木の下で仲間と楽しく宴を開くのも良いけど、
ヘッドライトに浮かび上がる桜もかなりのものだと思ってる。
今週末には、夜桜見物ドライブでもしてみよう(^_^)
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