同僚と寿司でも摘もう・・・という話になったが、ココで悩む。
「山田屋」は無いし、今日のコレからじゃ「次郎」の予約は難しいし・・・
(次郎は高すぎて軽々しく行けないけど(^_^;))
新規開発したくても時間の余裕が殆どないため、ここのところ寿司カウンターなんてとんとご無沙汰で、
アイデアはち〜っとも湧いて来ないのだ。
野毛の外れに1坪しかない一軒家でやってる変な寿司屋があったけど・・・
お初で行って不味かったら悲し過ぎるし、知り合いの店はネタが落ち過ぎて行く気にならないし・・・
そうだ、彼処に行こう・・・・
「旭鮨 横浜クイーンズスクエアB1店 」
045-682-2877
横浜市西区みなとみらい2−3−9 クイーンズスクエア横浜アット3rd B1
11:00〜15:00、17:00〜21:30
不定休(クイーンズスクエアに準ずる)
ここはクイーンズスクエアがオープンした時から営業している、適度にリーズナブルな寿司屋だ。
そのリーズナブルさが人気を呼んでいつも多くの人で混んでいるのだが、
その結果テーブル席で頼む寿司はいつもそのクオリティに満足できない店だった。
しかし、一人でプラッと行ってカウンターに座った時、その概念は簡単に崩れ去る。
食べるモノが尽く素晴らしい握りに感じられたのだ。
この店は、抜群ではないネタをどうにか美味しくしようと仕事してあるモノが多く、
バーナーを使った炙りモノなど目を楽しませる工夫もあって、お好みで食べる限り十分なクオリティがある。
そして特筆すべきは、お任せで肴を頼んでおくと、ちゃんと止めない限り色々な技を使った料理が続き、
気がつけば握りを一個も食べられずに終わってしまうほど、バリエーションがある事だ。
その事は同僚と飲みに来た時知ったのだが、彼も「旭鮨」と聞いてその事を思い出し、
たまにはいいね〜・・という事になったのだ。
胡麻豆腐
白魚
お造り(中トロ・鯛)
蛸と筍の煮物
蟹と海草の酢の物
稚鮎の揚げ物
烏賊のゲソ炙りとカンパチ刺身
八海山(900円)を飲みながら、次から次へと出てくる肴を楽しむ。
どうしても山田屋のレベルが基準になってしまうから、それらの力不足を若干感じてしまうが、
懐石料理をメインでやっている店と比べる方が間違いだ・・・と理解はしている。
それより、カウンターで食べる楽しさが嬉しくて、味より気持が美味しいと叫んでいた。
勿論、春を感じさせるモノと定番品をちりばめながらも、客を飽きさせない出し方は見事でもあったが。
しかし、このまま店のペースに任せていると、握りが食えなくなってしまう。
で、強引に握りに変更する事にした。
ネタケースを見回すと、頭付きの海老がある。
解ってはいるが、板さんに尋ねてみた。
「この海老は何ですか?」
「え・・と、頭の付いてるは車海老です」
「じゃ、ソレを握りで一カン。
それに何か白身系で・・・」
「じゃヒラマサなんか如何ですか?
あとサヨリもありますが」
「じゃ、ヒラマサもお願いします。」
失敗した。
もっと早くから握りにすれば良かった。
結構美味しいじゃねぇか(^_^;)
雲丹の炙りや何か巻物も食べたいところだが、既に腹がいっぱいになってきてる。
最後に何を食べようか・・・・と悩んでいるところに、車海老の頭が焼かれて出てきた。
久々に、その香ばしい味を楽しむと、何だか気持がホワッと暖かくなった。
香ばしさを感じたおかげで最後は穴子に決めた。
勿論、これもバーナーで炙るやり方で出てくるのだ。
そしてこのやり方で作られた物は、すぐ食べないとその味の楽しさは味わえない。
柔らかく煮た穴子の表面だけがカリッとなって、暖かさの違いが心地よい。
香ばしさと甘さの競演も楽しいものだ。
やっぱり寿司はカウンターで食べるのが、良い。
今日は、それを思い知る(というより確認する)夜だったらしい・・(^_^;)
日本酒3合と生ビール1杯を加えて、3人で20000円を切る料金。
それが高いとは感じられない質と量だったから、たまには顔を売りに来てもいいかな・・・と思う。
仕事が見えるネタだから、板前の器量で面白いモノに化ける可能性は幾らでもある。
常連になる事でその楽しみが膨らむのなら、投資する価値はあるはず・・・・・・・だ。
さ、頑張って働こう・・・っと(爆)
|