最近、ある一品を決めて食べ歩く事をしてない。
昔は「○○」と決めたら何処へ行ってもソレを頼み、
店の個性をソレで計ったりしたものだ。
「カツ丼」「天津丼」「炒飯」「親子丼」・・・・・
気がつけばご飯物ばかりだが、スタンダードにある物で食べ比べるのは面白い。
色々な店に行ってその店の得意料理ばかり食べていると、
その店の基本が計れない事に気づいたのは、海老料理を食べるようになってから。
海老マヨなんて・・・と思いつつ食べ歩けば凄く個性が出る物だと解り、
海老チリなんて・・・とバカにしつつ食べ歩けば、凄く幅がある事を知った。
メジャーではない料理でも、中華街では当たり前にあって美味しい料理はいくらでもあって、
そういった誤魔化しの効きそうにない料理を食べたらどうだろう・・・と思い立つ。
で行ったのは・・・
「梅蘭 市場通り店」(ばいらん いちばどおりてん)
045-651-6695
横浜市中区山下町133-10
11:30〜15:00(LO)
17:00〜22:00(LO21:50)
土日祝11:30〜22:00(LO21:50)
この前行ったのは昼。
じゃぁ、本来彼等が本領を発揮する夜はどうだ?・・と少し意地悪にもなっているが、
ここはもう一度、ちゃんとお付き合いしたい店なのだ。
この夜で不味い物を出したらダメだが、以前の味なら通っても良い・・と思っている。
で、頼んだは
「揚げ豆腐と豚肉の炒め」(家常豆腐)
家常という言葉は、当店オリジナルといったような意味で、
その店独自の味付け&調理方によって出される料理だ。
豆腐料理を選んだのには意味がある。
「酔湖海鮮酒家」(香港:ちょいうーほいしんちゃうがー)で食べたかった豆腐料理に
「鰕子豆腐」があるのだが、人気が高いために品切れで代わりに出してくれた物がコレだった。
料理法は同じだけど、鰕子(鰕の卵)が無いだけ・・・と聞かされたソレは、
豆腐を揚げた物と野菜を炒めたシンプルな物だったが、味付けが絶妙で素晴らしい物だった。
同じ料理で・・と言っても、「海老マヨ」や「海老チリ」は味が濃くて単調なので、
外れたら身も蓋も無い。(マヨはとくに油っこいし(^_^;))
豆腐ならまだマシか・・・という判断だったが・・・
梅蘭の揚げ豆腐は、厚揚げだった。
薄い豚肉に季節野菜を合わせ、醤油を味付けに使ってトロミをつけるタイプになる。
本当は豆腐を揚げるところからやって欲しいのだが、
厚揚げの歯応えもまた楽しくて、文句無し。
そして、キモとなる味付けは・・・・・
絶妙な塩加減で美味しかった。
醤油ベースのトロミ付き炒め物で、野菜と豚肉と豆腐だけの料理だからこそ
その店の個性がそこかしこに現れてしまう。
辛みの付け方も調味も、それぞれの流儀でもの凄く形を変えるだろう。
梅蘭は上海風。
アッサリとしてすこしだけ辛みがあって、上手く野菜の旨味を引き出していた。
さぁ、次はドコへ行こう(^_^)
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