昨晩の悲しみは、目が覚めた瞬間に蘇った。
マトモな和食屋も小洒落た寿司バーも時代に流されて消えてゆく・・・
時計を見れば11時過ぎ。
そう、やるせなさをつい、酒紛らわそうと飲みすぎてしまったのだ。
もういい
魚はもう諦めた。
こうなったら、安くてボリュームがあってそれなりに美味しい所で
肉を腹一杯食ってやる・・・
そうなったら何処へ行く?
昼・・と言うか、ブランチと言うか、起き抜けに肉かぁ?(^_^;)
とも思うが、空腹感と喪失感がかさなった感覚は、やっぱりガツンとした物でしか埋まりそうにない。
土曜の昼間から肉が食べられそうな店を考えてみた。
焼肉屋?
ステーキハウス?
トンカツ屋?
ダメだ・・・高そうな店ばかりだ(;_;)
こうなったら「吉野家」で「頭の大盛り」+「牛皿」か?
はたまたハンバーガーを3個ぐらい食べてしまおうか??
そう考えていて、思いつく。
そうだ、あの店があったじゃないか(^_^)
「ステーキ王・侍」
045-324-1501
横浜市神奈川区反町1-5-12
以前紹介したこの店は、知る人ぞ知るコストパフォーマンス抜群のステーキハウスだ。
200グラム( 980円)・300グラム(1280円)・400グラム(1680円)・500グラム(1980円)
のUSビーフステーキに加え、カットステーキ(880円)なんてリーズナブルなヤツまである。
で、私が狙うのはここのハンバーグステーキ(680円)だが、日・祝日以外の14時までは
スープ+ライス+コーヒーのセット(450円)無料となる滅茶苦茶な安さ。
しかも、カウンターには食べ放題のキャベツ(千切り)とデザート各種が置いてある。
これぞ庶民の味方(爆)
とばかりに肉をしこたま食いたい客がわざわざ遠くから押し寄せて来る・・・らしい。
ビール1本に100%ビーフハンバーグ+ランチセットで1300円しないから、
蕎麦屋でビール+つまみ+蕎麦より安上がりかも知れないのだ。
店に入ると案の定、鉄板が蒸発させるソースと脂の煙がもうもうとして霧がかかったように見える。
えぇ?と驚きつつ見渡すと、殆どの席が埋まっているほどの繁盛ぶり。
昼前だというのに、皆鉄板をジュウジュウ言わせながら肉の固まりを頬張っている。
店内には牛肉を焼いた匂いが充満し、食欲をこれでもか・・・と擽った。
300グラムステーキを食べようか・・・とも思ったが、当初の目的はハンバーグ。
侍ステーキは腹身だから、焼き方を失敗されると目も当てられないのだ。
ダブルハンバーグ(980円)にするかハンバーグ(680円)にするか悩んだが、
以前ダブルを頼んだ時、残そうか・・と思った位の量だった事を思い出し、
シングルハンバーグとビールをオーダーした。
ヨシ! 食うぞ!!
あれ?
あれあれ?
ハンバーグ、小さいぞ???
あれあれあれ?
味がなんか落ちてるぞ??
肉はボソボソして肉汁が少なく、しかもパティの中はスカスカな感じ。
ステーキ肉の切り落としを使っていた以前の物とは違って、
別に用意したミンチ肉を使っているようにも思える。
これだったらダブルでも余裕でいけたなぁ・・・・・
でも、美味しくないから二つは食べられないかなぁ・・・
680円でスープ+ライス+コーヒーのセット付きだから、
絶対文句は出ない量&味なのだが、何かが違う。
この前食べに来た時はランチセットが無くなった時間だったからか、
こんなハンバーグでは無かったように記憶している。
・・・という事は、ココも単価競争のために質より量を進めた結果、
今の680円ハンバーグランチを作り出したのかも知れない。
前は、こんな事絶対に無かった。
昼だから・・・とここまで下げちゃっていいの?
と思わせるクオリティだった。
(ハンバーグも夜と同じ物だった)
一食5000円の店も一食1000円未満の店も、同じように不況の嵐で、青息吐息になっている。
結果的に今までのクオリティを求める場合、相当にコストがかさむ・・・という事か。
食べる事が大いなる楽しみの私にとっては、悲しむべき事態だと言える。
世の中、「質よりコスト」の時代になってきたのかなぁ・・・・(;_;)
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