ニーズという物はどこに転がっているかわからない。
某若夢話のTシャツも53枚のニーズがあり、ショップスタッフを驚かせた。
(単一デザインで単色の物が50枚以上出るのは珍しいとか)
250ccの国内市場規模も10年前の約4倍となったのは、
スクーターのニーズが凄いからだ・・・と聞いた。
ホンダが「フュージョン」を生産再開し10色以上のカラーリングで
多用なニーズに備える構えを見せたのは、ヤマハの「マジェスティ」に
カラフルな外装キットがあってその人気の程を考慮して・・・といったところだろうか。
確かに都心を走っていると、ビッグスクーターが目につく。
それも、若者が砕けた格好で、カッコ良く乗っている光景が多い。
ちょっと悪っぽい雰囲気でも、カジュアルな格好でも似合って、
所謂ライダースタイルこそが格好悪く見える不思議なバイクは、
移動手段としてのニーズに合った・・という事か。
一時期に比べて随分とバイクの数が減り、メーカーからも新車が出なくなり、
趣味としての生き残り方しか出来なくなってきたから、
そのニーズはよりマニアックな方向へ・・とシフトしていた。
バイクの人気が下落したのは、
バイク以外の楽しみが増えたから、バイクに興味が湧かないから?
ゴツイライディングギア姿では、降りた後のシーンに合わないから?
ヘルメットで髪型が壊れたり、排気ガスなどで顔が汚れたりするから?
と考えられるように、ライディングその物を楽しめない層にとっては
一番大事なモノに成り得なかったからだと思っている。
しかし、居住性が良く積載能力が高く、加速性能も悪くないビッグスクーターは、
そのネガティブな要素を排除する事に成功した。
単なる移動手段として素晴らしく、所有できるステイタスもソコソコあって、
そこにカラフルな外装となれば、その人気は当分衰えないだろう。
だが、自分ではこのタイプのバイクを持つ気には、まだなれないでいる。
何故なら、快適過ぎてそれがメインマシンになってしまう・・と解っているからだ(^_^;)
250ccスクーターの気にくわない点は、タイヤが小さい事と最高速が低い事。
そしてニーグリップができない事だろうか・・・・。
高速を使ってロングランをする時100マイル巡航に余裕で対応するなら、
「マジェスティ」がメインでも良いけど、それは無理な事。
そしてトルクに乗るような感覚も期待できそうにないから、
私にとっては格好良すぎるビッグカブにしか見えないのだ。
なのに・・・
町中を走るカラフルな「マジェスティ」を見る度、
つい目で追いかけてしまうのは何故なんだろう・・・・ね。
|