疲れた時は鶏スープ・・・と誰かに聞いた。
だから、鶏系スープの食べ物を・・・と考えたが、思い浮かばない。
一人でサンゲタンなんて食べきれない(払い切れない(^_^;))し、
青葉の薬膳スープも素晴らしいけどやっぱりコスト高すぎ(2000円)だし・・・・(-_-;)
と思案しながら歩いていてピンと来た。
そうだ、鶏ソバを食べに行こう。
「揚州麺房」
045-212-9630
横浜市中区山下町150
11:30〜22:30
去年行って意外な美味しさに驚いたこの店は、何故か客が溢れかえるような繁盛を見せていない。
しかも、あれだけベタベタと貼ってあったおすすめメニューが全部剥がされている・・・。
あの「鶏ソバ」が食べたくて来たのに、オーソドックスな醤油系スープ物ばかりで、
鶏ガラスープは一緒でも食欲がすぅっと失せていく。
しかし、ここで妥協するわけにはいかない。
求めている物が無ければ出る・・・位の気持で、強気にオーダーするしかない。
「以前食べさせてもらった『鶏そば』はもう無いのですか?」
「えぇ・・・・」
「あの塩味スープが食べたくて来たんですが」
「えぇ・・と、(厨房に向かって)『鶏ソバ』できますか?」
「できるよ〜」
「じゃ、それ(鶏ソバ:800円)と餃子(650円)を一つお願いします。」
材料さえあればできると思ってた。
やっぱり中華街では、食べたい物を主張するべきだ・・・ね。
蒸し鶏と白髪葱をのせただけのシンプルな麺は、じんわりと身体に染み込む美味さを持っている。
そして今日は、麺も随分マトモな味に感じられる。
何故、この店に客が来ないんだろう・・・・
中華街で麺物を食べてみると、麺自体が美味しくない事が多い。
それはラーメン専門店のように大きな寸胴で麺を茹でられない宿命のためだと思う。
狭い厨房に茹で専用の大きな寸胴鍋を置ける店はまず無く、麺は中華鍋に張ったお湯で茹でられる。
一人分ならまだしも、麺物が集中すれば数人分をそこで茹でる事になる。
麺をたくさんのお湯で茹でる事が鉄則とされるのは、お湯の温度が変わらないようにするためだから、
少量のお湯にたくさん麺を入れられたら、上手く茹だらないのは当然の帰着だ。
そして、スープや具の調理に注意が集中し、料理全体の味を整える事を大事にしても、
麺自体を美味しく食べさせる感覚が薄いのかも知れない。
ラーメン専門店の麺には負けるにしろ、この中華街に於いて麺物専門でやっているこの店は、
茹で方にもかなり拘りがあるのだろう。
とにかく、きょうの「鶏そば」と「餃子」は、どこか懐かしい中華料理店の味わいを感じさせつつ
オリジナリティ溢れる料理として評価できる美味しさを持っていた。
ご馳走様でしたm(__)m
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