餃子と言えば単体でオカズ的に食べられる物と想像する人は多いと思うが、
雲呑を単独で食べる感覚は、多くの人には無いだろう・・・と思っている。
雲呑麺なら腹持ちが良さそうだが、雲呑だけじゃ足りない・・・と思うのは当然の事。
私も昔は、食事として雲呑だけで終わる事は想像できなかった。
「慶華飯店」
045-641-0051
横浜市中区山下町150
11:00〜14:30
17:00〜20:00(LO19:30)
水休
美味しいワンタンを食べよう・・・と誰かに連れてこられて単体で食べたのが、この店の「海老雲呑」。
醤油ベースのスープに雲呑が入っているだけのシンプルな物だったが、雲呑の数が多くてビックリ。
ざっと数えても12個は入っている感じで、充分にお腹一杯になれる量だった。
ただ、この海老雲呑をそのままそれだけで食べるのは、あまりに単調で食事としては許せない。
だから、数人で訪れて炒飯などのスープ用に少し頼む・・・等の技が必要だった。
味は、美味しい部類なんだがまぁ・・・と思ってメニューを見ると、
「五目海老雲呑」という文字が目に飛び込んだ。
五目?
って何を入れるんだ??
雲呑の中に何か混ぜるのだろうか・・・・
気になったら食べてみるに限る。
で、オーダーしてみたら、野菜・焼き豚・ウズラの卵等五目に相応しい具が入った塩系スープに
やっぱり雲呑がどっさりと入っていた。
これなら、単品で食べても足りない事は無い。
醤油系のスープより上湯の方が好きだし、野菜も取れて言う事無し。
これしかない・・でしょ(^_^)
以来、この店に行くといつも「五目海老雲呑」をオーダーするようになった。
今日、久々に制作の仕事の手伝いで外に出ていたので、
ディレクターと一緒に久々ついでに・・・と訪れてみた。
午後1時を回っていたせいもあってか、店はそこそこ空いている。(週末だったら有り得ない)
ここは店が狭い事もあって基本的に相席で食べるのが暗黙のルールだが、
今日はゆったりと食べられるらしい。
ディレクターは「五目海老雲呑」を醤油系のスープに換えてもらうワガママオーダーを出し、
私はオーソドックスなソレをオーダーした。
(中には、さらに麺を入れろ・・・とワガママを言う奴もいる)
久々の「五目海老雲呑」は・・・
海老の香りが楽しいここならではの美味しい雲呑に、
炒め方が弱めのシャキシャキした野菜が楽しかった・・・・が、
焼豚は少し変わった匂いが残る物で、私的には好きになれない姿を見せる。
以前、ここの雲呑が美味しくなかった・・・という話を聞いた事があって気になっていたのだが、
この焼豚を見ると、なんとなくそう感じた人の気持ちが解る。
きっとここは、管理にムラがある。
あまりに人気があるため常に雲呑は作り続け、
仕込まれたソレは間髪入れずに調理されるのだろう。
となると、流れ作業で作られているうちはいいが、調理ペースの狭間に入った時が恐い。
できすぎた調理前の食材がどう管理されているか・・・・
で、今日は木曜日。
ココは水曜定休だから、食材の変化に気が付けた、という事かも知れない。
中華街は、日々いや刻々味が変化する場所。
前とは味が違う場合は、料理人が入れ替わっているのが常識の街。
店によっては曜日によって味が変わるのも当たり前の世界だから、
食べる方もある程度味を推理して店を選ぶべきか。
そしてその推理が、常連にとっての楽しみにもなっている。
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