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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

スレスレ

横浜で食べる広島焼きと広島で食べるモノの違いは、なんとなく解っていても決定的な差が知りたい・・・
と興味が沸いただけで行くんじゃないが、なんとなくソース味に惹かれて近くの鉄板焼きの店に飛び込んだ。


「宮地亭」
045-321-8382
横浜市神奈川区松本町2-19-9


ここは、鉄板でできる料理の他に揚げ物や刺身まで扱う店で、
ボリュームも良く味もソコソコでリーズナブルな良店として紹介できる。

ただ、毎日行きたい・・・という店ではない。
それは鉄板焼きがメインであるが故の、単調な料理による飽きが来るからだ。


広島焼き+そば 800円+100円

人数が揃えばモヤシ焼き等の野菜焼きと葱焼き(浅葱だけを具にしたお好み焼き)あたりを加えるところだが、
今日は一人で楽しむ関係で広島焼きのみ・・・にする。

でも、今日のメインはカウンターにて料理の手順を確認する事。
それも広島焼きの手順が気になっていたから、構わないのだ。


広島に比べると少し小麦粉の量が多いタネを結構大きめに広げて焼き、
その上にキャベツ、モヤシ、天かす、豚肉とのせ、もう一回タネをかける。
そしてそれをひっくり返すと、独特な丸い板でグッと押さえた。

広島で食べた時は、この押すスタイルでは焼いていなかった。
宮地亭のキャベツは粗く切ってあったので、この押すスタイルに合わせたやり方なのかも知れない。

それにしても長くそのままにしておくな・・・と思いながら、他の料理を見ていた。

餃子、鮪の照焼、牡蠣、牛ステーキ、野菜炒め、炒飯・・・・
何でも鉄板の上で作っていく。

しかし土曜日という事もあってかその量は凄まじく、料理人の忙しさも激しさを増し、
見ていても焼きすぎじゃないの・・・?と感じるほど放りっぱなしの料理が並ぶ。

大丈夫かな・・・と自分の広島焼きを見ると同時に彼はソレをひっくり返したが、
案の定黒く焦げ付いた部分が目についた。

しかし彼は動じない。

その黒く焦げてしまった部分を取り除き、
もう一回ひっくり返してさらにぎゅっと板で押しつけた。

全体的に火を通す食材は蓋をする。
鮪も牡蠣もつくね等の串焼きも、全て蓋の中で蒸し焼きになっている。
その一つである鮪の照焼は気になって仕方なかった。

生でも食べられそうな良い切り身の鮪は照焼用ソースに浸かってヅケ状態。
それを鉄板に置いて蓋をしたまま放置されて・・・・・

自分の食べるモノよりそっちが気になるのも変だが、
目の前で放置されつつある食材の出来上がりはどうしても気になるのだ。

そして・・・・
開けられた蓋の中から出てきた鮪は、部分的に焼きすぎの様相を呈していた。

じゃぁこっちの広島焼きは・・・・??
と思うが、そこで彼はソバを取り出す。

不安になりそうなタイミングで動く彼は、やっぱり時間を解って動いているのだろうか?
と思いつつ見ていると、ソバをそのまま鉄板にのせる。

やっぱり茹麺だよなぁ・・・・
ここが、広島とは決定的に違うところだなぁ・・・・

でも、この放置加減が、あの片面パリッとした焼き味を作ってくれないだろうか・・・?
と、物事を良い方良い方にと取るようにする。

あとちょっとで広島風横浜お好み焼きができるのだから・・・・
(待ちきれずにビールお代わり(^_^;))

卵一個を鉄板の上に割り、黄身を潰して焼く。
まだ黄身が固まっていないうちにお好み焼きをその上にのせる。

いいぞ! そのタイミング!
さぁ、もうちょっとしたらひっくり返して、ソース塗って出してくれ!!

出して・・・くれ!
もういいから、出してくれ!!

しかしそのお好み焼きは、鉄板の上で微動だにしない・・・・

それじゃ、卵がバリバリになっちゃうよ〜
黒くするなよ〜
オ〜イ!

と言いかけそうになったタイミングで、ひっくり返す彼。
なんという絶妙なタイミング。

そして、黒こげになっていない卵の焼き面が見えた・・・。

どうしてこう、スレスレのギリギリで動くんだろう?
何だか、見ているだけで疲れてしまった。

こんな事なら、一人だから・・とカウンターに座らず、
テーブルで「まだかな・・・」と待っていた方が良かったかも(^_^;)


ソースの塗られた広島風お好み焼きは、
「おたふくソース」の味がしっかりとした、部分的に黒こげキャベツの入った、
それでも粉物好きな人間には許せるかどうかスレスレの出来上がりであった。


あ〜 疲れた

 
 
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