これは・・・・???
日本の味じゃない・・・
でも、間違いなくココは横浜中華街だ。
もしかしたら、夢かも知れない・・・・・
大珍樓別館
045-661-0077
横浜市中区山下町151
月〜金 17:00〜02:00(L.O.01:15)
土・日・祝 12:00〜01:00(L.O.24:15)
無休
会社の仲間と夜遅くに食事に出た時、既に大半の中華料理店は閉店していた。
夜遅くまでやっている店は少なく毎度同じ店に行きがちだが、
なんとなく何時もと違うモノが食べたくなっていた。
で、いつも行かない店に行こう・・と目指したのが、この店だった。
家鴨の舌、鳩の丸焼き、豚の大腸・・・
何だこの店のメニューは?
おおよそ、日本人向けのモノじゃないぞ・・・
あれ?
あれあれ?
「塩漬け干し魚と鶏肉入り炒飯」・・だぁ??
この「塩漬け干し魚」って「鹹魚(はむゆー=塩魚)」か???
鹹魚は、香港ではとてもポピュラーな食材で、正に塩辛い干し魚なのだがちょっとばかり匂う。
くさや・・・とまでは言わないものの、所謂半分腐ったような匂いがするのだが、
これを炒飯に入れたり炊き込みご飯に入れたりすると、何とも言えず美味しいのだ。
ただ、そのクセの強さ故、中華街でも「鹹魚」に出会った事はなかった。
香港では「鹹魚鶏粒炒飯」という名で出される凄くポピュラーな炒飯が、
もしかしてこの店で食べられるのか・・・と思ったら居ても立っても居られない(^_^;)
「芝エビの特製チリソース煮」(1800円)
「広東白菜のニンニク炒め」(1280円)
「蝦餃(はーがう)」(500円)
「小籠包」(600円)
「焼売」(500円)
「牛肉と野菜の炒め物」(1600円)
「塩漬け干し魚と鶏肉入り炒飯」(900円)
他の料理はどうでもいい・・・早く炒飯を出せ!と叫びたくなるが、
一応味のチェックのためにオーソドックスな物を頼んでみた。
点心は「大珍樓」スタンダードの味で、普通の美味しさだったが、
料理は全般的に塩が多目で油もたっぷり使った迫力物。
エビチリは2種類あって、いわゆるケチャップ系の物もあったが、
この店でしかないだろう・・・と想像できる方を頼んで正解(^_^)
辛さもしっかりしているが、説明しにくい美味しさがある。
芝エビの状態も悪くなく、味付けが独特だからそう感じるのだ。
そして・・・・
出された炒飯はまさしく「鹹魚鶏粒炒飯」。
レタスと鶏肉と鹹魚が渾然となって、独特の味と食感を作り上げている。
これだよ・・コレ!
このちょっと臭くて辛い魚の味・・・
よくあったよなぁ・・・・
炒飯は少し油っぽくてベタつくちょっと下手くそな出来上がりだったが、
この味わいはあまりに貴重で、それだけで幸せになってしまう・・・
中華街で香港ローカルの味が楽しめる。
それだけで、全てを許してあげたくなった。
少なくともこれで、深夜の中華街で彷徨う事はなくなった・・ゾっと(^_^)
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