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忘年会シーズンとは言え、恐ろしいペースでアルコール検問をする警察。
何でも、酒で酔っている事を知っていながら運転させた同乗者にまで、
罰金が科せられるようになり、その金額も今までとは比べ物にならないためか、
飲んで車で帰る人間は激減した・・とどこの店でも言われる。
そう言えば、ノンアルコールビールや日本酒が売り出されたり・・と酒造メーカーも対策に必死。
でも、飲んだら乗らない・・はある意味当たり前なんだがなぁ・・・・・と、思っている。
先日受けた検査は、警察官に息をふきかける・・という簡易型取締で、
正直言って警察官が可哀想に思えた。
誰だって、他人の吐息を山ほど嗅ぐのは嫌なはず。
しかし、アルコールの検知のための機械が足りずに鼻を使わなきゃいけない・・・
としたら、これはもう拷問かも知れない。
だから私は、そんな警察官のためにも飲んだら車は使わない（ゴメン！嘘だ(^_^;)）
今日は日本酒からモルトに移り、しかもまた別のモルトを求めて店を動いた。
（要するに大酒喰らった・・という事）
そんな時、テレビで話題になった泥酔の上５人轢き殺した交通事故の話題になった。
日頃飲まない人が忘年会という事でかなりの量を飲み、
２時間の休憩の後運転し、結果的に事故を起こしたのだ。
テレビではニュースでもワイドショーでもこぞってこの話題を取り上げたが、
そこでマスコミの難しさを感じさせられたのだ。
現場は片側一車線の緩い右カーブ。
事故時は雪が降っていて視界は悪く、
翌朝の取材でもまだ路肩には10センチ以上の積雪があった。
容疑車両はその道を進行し、次々と歩行者をはね、
４人目を轢いた時に容疑者は初めてその事を認識した・・と報道された。
カメラは現場の状態を克明に伝える。
歩きにくそうな雪の積もった路肩と、容疑車両の破損した全面、
被害者がぶつかった駐車車両・・・・・。
それをぼ〜っと見ていて、ある事実に気がついた。
何か変だ・・・・と。
ワイドショーのアシスタントが
「歩道を歩いていても、後ろから轢かれたらどうしようもないですね」
と言ったのを聞いて、その変な事が解った。
その容疑車両の全面は大破していたが、壊れている場所はその中央で、
緩い右カーブを車両はちゃんと曲がり直線になった部分で停止した・・という映像を見ると、
間違いなく被害者は路肩を歩いていない・・・と思えたのだ。
その映像を紹介したのはワイドショーであるから、当然、酒酔い運転は絶対に悪い・・と煽る。
煽るための言葉なら、どんなモノでも無意識に使う。
だから、その言動に対して「嘘言うんじゃねぇ・・よ」と少しだけ腹が立った。
酒酔い運転が何故いけないか？
それは、歩けない程酔っていても、運転できるからだ。
勿論、正常な反射運動なんてできるわけもなく、判断もいい加減になる。
が、それでもどうにか走れてしまうもの・・・と言ってもいい。
じゃ、その何処が悪いのか？と言われれれば、答えは簡単だ。
泥酔すると、気がつかないウチに睡眠に近い状態になるのだ。
（場合によっちゃ昏睡、記憶喪失など、とにかく意識と記憶が途切れてしまう）
だから、さっきまでマトモに運転していた人間が、突如意識を無くして何処かにぶつかったり
誰かを傷つけたりしてしまう・・・。
寝込む可能性が非常に高いのに運転できてしまう事は、結果的に酒酔い運転なんて簡単だ・・・
と思い込む人間を増加させる可能性が高い。
だから、恐い・・と言いたい。
容疑者は、その意識喪失状態のまま３人を轢き殺し、４人目と衝突した時に目が覚めた。
この事実は許されるべき事では、決してない。
この事故は、今、報道されている事を聞く限り、100％運転手が悪い。
ただ、もしその５人が歩きにくい雪の積もった路肩を歩いていたら、
その車に轢かれる事はなかったかもしれないな・・・とも正直、感じた。
バイクの走行においては、自分の走るラインを、
生き残りやすいスペースとして捉えるものだ。
（車でも似たような事が言える）
他車の動きを信用して、他車によって守られているスペースを走れば、
行き場のない事態になる・・と想像できないと、事故に遭いやすい。
そんな事をつらつら考えながら、その事故報道のあり方を考えると、
「取り敢えず勧善懲悪（裏付けなし）」そろそろやめてくれ・・・・と感じる。
事故は、事実のみを明確に伝え様々な角度から考える事で、
自らの防衛にも繋がる可能性がある。
警察発表を鵜呑みにして、垂れ流される報道からは、
本来の問題点と対処法なんて生まれてこないのだ。
そんな事を友人と語っていたら、とんでもない時間になってしまった(^_^;)
乗らないと決めて飲む酒は美味くて、気持ちよく酔うから、
飲酒運転が平気・・と思っている人には特に、「飲んだら乗らない」事を実行してもらいたい。
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