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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

雪振る夜に

いきなり雪が降ったりするくらい寒いからか、なんだか気分から暖まるものが食べたくなる。

カレーとかじゃ今一だし、鍋物だとかは当たり前過ぎるし・・・・
冬の定番品は気分的にはかえって冬を意識して気が向かないのだ。

う・・・・む・・・と悩んだままお好み焼き屋を尋ねれば満員で、
ちょっと渋めの和風居酒屋へ行けば休んでいるし・・・と望む店には振られっぱなし(;_;)

・・・そうだ
こんな時は沖縄料理を食べる事にしよう!
反町には「遙喰」があったのだ(^_^)


「遙喰」
  横浜市神奈川区松本町
  木曜定休


ここはもう、店中が沖縄している南国一色の居酒屋だから、
「ハイサイおじさん」あたりをBGMに泡盛でベロンベロンに酔っぱらって暖まれる(^_^;)

問題はその狭さ故、入店できない可能性の高さだけだ。
ま、このクソ寒い時に「ゴーヤチャンプルー」なんて食べる奴はそう居ないと思うのだが・・・・

「ゆし豆腐」
「島らっきょう(漬物)の天麩羅」
「ゴーヤの胡麻和え」
「ヒラヤーチ」(沖縄風お好み焼き)

無事、入店できたので、一気に値段も確かめずにオーダーする。
そう、今日はやっぱりお好み焼きが食べたかったのだ。

沖縄風湯豆腐と言うべきか島豆腐の汁と言うべきかわからない「ゆし豆腐」に、
合わせて飲む泡盛は何だろう・・・と考えつつメニューを見たら、「久保田・千寿」が650円。

ここにも日本酒の波が来たか・・・と思いつつ、泡盛の前に1合頼んだ。

「桜庵」(蕎麦屋)では500円でここでも650円の「久保田・千寿」は、
丘を越えて横浜駅近くまで行った途端に倍以上の値段に跳ね上がる。

いくら人気があって入手困難だからって、こんなに価格差が出て良い物だろうか?

地酒ブームが来て、特に美味しい酒を当初からプロデュースしたのは「久保田」だった。

出荷量と人気のバランスが崩れた事から「幻の・・」と騒がれた事もあったが、
純米大吟醸なんて酒も飛ぶように売れてしまう現在を予測できていたのだろうか・・・?

日本酒は今飲まれている物が、その歴史に於いて最高に美味しいだろう。
そしてその人気にあやかった人気ブランドは、高い酒と一般向けとの格差をつけていく・・・。

同じ酒なのに販売価格が滅茶苦茶に差があって、無造作にオーダーできない事態は問題だ。
って、要は変なプレミアムなんか付けずに、ガンガン飲ましてよって事なんだが(^_^;)


反町のような下町では、こういった真っ当な価格設定が為されている店が多く、
またソウでないと地元の店で飲む気も薄れてしまうモノ。
凄く珍しい(しかも高価な)物を「売り」なんかにしないでも客がコンスタントに入る店は、
地域住民にとって必要不可欠な品揃えと技で、ちゃんと美味しい部分を持っているのだろう。


「遙喰」では、本土では手に入りにくい材料がちゃんとある。
そしてそれは決して高くない。

「もずく」「海ぶどう」「島らっきょう」「島豆腐」「ナーベラー」(へちま)

独特の味わいや風味は、沖縄県民ならずとも楽しいもの。
そしてコストパフォーマンス最高の泡盛で酔えば、今日のような寒さを南国に変える。

どれにしても「久保田」が沖縄料理にも悪くない・・と思えたのは、
単なる酒飲みのバカな舌だけがその理由ではないように感じた。

 
 
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