横浜にもひつまぶしをメニューに載せている店があるよ・・・・・
とメールをもらって、早速調査に出かけてみた。
そこは以前、前を通って気になった店。
伊勢佐木町の裏の吉田町にある古そう・・・で敷居の高そう・・・な店。
だから値段はともかくまともな物が食べられると思っていたが、
紹介も無しにこんな店に入るのもなぁ・・・・と、二の足を踏み続けて随分になる。
しかし「ひつまぶし」と聞いたら黙ってはいられない。
この間のツアーの話を読んでいた友人を誘って、勇気を振り絞って飛び込んでみた。
「濱新」
045-251-0039
横浜市中区吉田町3-1
11:30〜14:30 16:30〜22:00
休:日(3月〜10月)
ガラガラッとガラスの引き戸を開け濱新の暖簾を潜ると、いきなり板張りの店内が見渡せる。
小上がり程度の高さに設えたそこには、掘り炬燵形式の卓が並んでいる。
奥にはカウンター、横には座敷もあり、外観よりは気楽に構えられる店構えでホッとした。
聞けば、昭和4年に開業との事。
鰻のタレはそれ以来の注ぎ足しだとかで、70年以上の歴史が味わえそう。
オリーブオイルを使った「串てんぷら」も自慢らしい。
メニューにはトラフグもスッポンも天然鰻も載っているが、今日の目的は「ひつまぶし」。
メールをくれたヤツの話じゃ、しっかりとした焼き方でフワフワしていないから、
きっとひつまぶしに合うはず・・・・聞いているのだ。
生ビール650円
冷酒(播磨路)1500円:純米吟醸:300ml
串てんぷら盛合せ 2000円
ひつまぶし3000円
しかし、3000円は高いよなぁ・・・・と思うが、普通の鰻丼で1800円。
天然鰻のお重なんて3000円を超えているから、その量を考えてもリーズナブルかも知れない。
お通しにすき焼き風の煮込みが少し出てそれを肴にビールを飲んでいると、
いきなり「ひつまぶし」が登場した。
お〜い
順番間違えてないか〜?
と叫びたくなる。
ビールや酒を飲んでいる時に、いきなり茶漬けかよ・・・と。
でもまぁ、許す。
興味には勝てない(^_^;)
お櫃は直径23センチはあろうか・・という大きさで、
二人で食べるには少し少ないかな・・といった量であったが、
最初は一人一櫃食べるつもりだったので逆にホッとした。
薬味は、山葵・浅葱・海苔の三種で、山椒はペッパーミルで挽ける形で出される。
もちろん茶漬け用の出汁は蓬莱軒と同様でお茶ではない。
蕪・小茄子・白菜の香の物もついてこの量なら、確かに文句は出にくい・・と思った。
ここの鰻は、備長炭で焼き上げた香りとタレの美味さが際だって、
それだけで十分に美味しいと感じさせられてしまう物。
で、薬味をのせるとそれがさらに助長され・・・・・
でも、浅葱より長葱の方が好みだなぁ・・・・と思いつつ、
勢いで茶漬けにまで進んでみた。
「蓬莱軒」は確かに美味しい。
しかし「濱新」も捨てたもんじゃない・・・と思う。
比べれば元祖には敵わないものの、炭焼き独特の香ばしさとタレの深みがジワ〜・・・と。
ただ、どう考えても順番はおかしい。
基本的なルールを無視している。
と言うか、客の立場を考えていないのかも知れない。
この食事(ひつまぶし)は、やっぱり最後だろ・・・と友人と話しているところに、
その「串てんぷら」が出た。
これは・・・・
ハッキリ言って好きじゃない。
オリーブオイルらしい香りは感じられず(かえって安心したけど)揚がり方も何となく好きではない。
やっぱり天麩羅は胡麻油だろ・・・と叫びたくなる気持を押さえつつ、
飲んだ「播磨路」は甘さが強くて2本目にいく気は削がれてしまった。
教訓:この店は、食べる順をちゃんと指示、もしくは食べる段階で一々オーダーすべし
天麩羅はどうしても食べたい時、単品でオーダーすべし
日本酒を楽しみたければ、他の店に行くべし
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