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目が覚めた時、頭が後ろに沈んでいくような感じがした。
何だよ〜
まだ酔ってるのか・・・・？
昨晩、皆と別れた後どうしたっけか・・・
ゆっくり思い出してみる。
「珠江飯店」でしこたま食った後、「チョーズプレイス」でVOのお湯割りを何杯か飲み、
「タケミ」でアイリッシュコーヒーを一杯飲んで・・・・、何となく足りなかったので
「ロブロイ」にいってホットカクテルとマッカラン7年を飲んだっけ・・・・。
でも、そんなに深酒はしていない・・・
寝不足かも知れないが・・・と時計を見るとまだ9時過ぎだ。
もう少し寝るか・・・と天井を見上げた時、異変に気がついた。
頭の上の方から足元の方へと視線を移すように景色が動く。
（見える景色は足元の方から上に移動する）
それがこれ以上上は見えないだろう・・という所までいくとまた足元を見て、
それから頭の上の方まで目線が勝手に動くようだ。
それも、傷のついたレコードのように何回も何回も・・・・
自分の意志とは関係なしに目が動いているらしい。
見える景色と実際は動いてない体感の差が、強烈な気持ち悪さとして襲ってきた。
で、目を瞑ってみると、さっきと同様、自分の身体が後ろ向きにグルグル回っているように感じる。
丁度、鉄棒に乗って、腹を中心に後ろ向きにグルグルと回っているように・・・・
これは、何か変だぞ・・・
今まで、こうやって世界が見えた事はない・・・
意を決してもう一度目を開けてみるが、状態に何の変化も無かった。
今、自分の目を見たら、きっと不思議な動きをしているに違いない・・・・と、
妙に冷静に自分の状態を考えてみたりする。
こうなってしまったら、じたばたしても仕方が無い事ぐらいは理解しているから、
目を瞑って（幾分か楽だから）この後どうするか考える事にしたのだが・・・
そのまま深い眠りに落ちてしまった。
午後、ふっと目が覚める。
天井は移動して見えない・・・
どうやら、朝の症状は収まっているようだ。
良かった〜
と安心して、今日は何をしようか・・・と大きくノビをした。
ら、また世界が回りだした・・・。
ダメだ・・・
直ってない。
しかし、ゆっくり寝ていたら少しだけ収まっていた。
さっきよりは辛くないし、まずは人間の自然治癒能力に期待してもう少し眠ろう。
頭が痛い事も無く、熱が出ているわけでもなく、
眼球のコントロールができない事による不快感だけがあるようだから、
疲れが出ているだけかも知れない。
そしてまた、眠りに落ちてしまった。
夕方、あまりの空腹に目が覚める。
ボ〜ッとはしているが、世界がグルグル回るような事はない。
これなら外で飯くらい食えそうだ。
約束していた友達に連絡をし状況を説明すると、
わざわざ反町まで飯だけ食おう・・とやってきてくれた。
何だか、フワフワとした感じは、たぶんまだ、今朝の症状が残っているのだろう。
しかし身体自体はどこも悪くないせいもあって、とにかく食ったり飲んだりしたいのだ。
行きつけの蕎麦屋がまだ開いていたので、饂飩とビールで夕食を取る事にした。
ま、コレでゆっくりと寝て身体を休めればどうにかなるだろう・・・
と思った事が甘かったのは、友達と別れて家に帰った時に思い知るのだが・・・・
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