最近、普通の昼食をあまり取っていない。
(コンビニのオニギリだったり、菓子パンだったり・・・)
だから今日は、ガッチリ食べたかった。
しかし・・・しかし今日は、よりによって連休明けの水曜日。
ただでさえ定休している店が多いのに、定休日じゃない店まで閉まっていたりする。
*中華街の多くの店は水曜を定休日としている所が多い。
元町にならって月曜にする所も増えたが、月〜水は要注意の傾向がある。
何だよ〜
せっかくちゃんと食べられる気分とタイミングなのに・・・
と怒っても仕方ない。
開いている店へ行くしかない(^_^;)
「清風楼」
045-681-2901
横浜市中区山下町190
11:45〜14:30(LO14:00)
17:00〜20:30(LO20:00)
日祝12:00〜20:30(LO20:00)
木休(祝日の場合は前日か翌日)
開いている店で許せる店はココしかなかった・・・・ワケじゃなくて、
久々にここの「ヤキメシ」が食べたくなったのだ。
この店は、とにかく「焼売」が有名だ。(100円/個)
中華街の焼売の基準品と言っても良いくらいに有名で、
飲み会などがあると必ず、ここの焼売をお土産に持っていく。
しかし、今日食べるのは「ヤキメシ」
昼のサービス価格は630円(税込)で、腰が退ける位の量がやってくる。
例えば、蕎麦屋のカツ丼に使う丼を想像して欲しい。
その丼にまるまる一杯の炒飯が入っている・・・・
しかも少しばかり山になって・・・
どう見ても、普通の炒飯の2倍以上ありそうな量。
麦田町の「奇珍」や「留仙閣」も丼で炒飯を出すが、
そのどちらも丼の縁より低い位置で炒飯は収まっている。(それでも凄い量だと思うが)
しかし、ここは明らかに縁より高い位置まで、炒飯が盛ってあるのだ・・・。
具は、葱・卵・焼豚・海老・極少量のカニ肉等。
それらが、見事に表面だけ焦げ目がつく位の炒め方で仕上げられ、
ご飯もモチッとしつつベタベタしない見事な仕上がりだ。
これは相当に高い温度で、一気に作っているって証拠だと思う。
実際、昼に食べに来る客の半数以上は「ヤキメシ」をオーダーする。
そして次が「焼売ライス」(焼売とご飯とスープのセット)
だが、メニューを見ると間違いなく驚く。
聞いた事も無いようなモノが、平然と書かれているからだ。
拌麺(最近、油そばと言われている汁無し麺)なんてモノまであって、
この店の実力を少しばかり想像できたりする。
やっぱり・・・と思う程の量がはいった丼をオバチャンが持ってくる。
解っていても、思わず「マジかよ・・」と呟いてしまうほどのボリューム。
いいんです。
コレが、食べたかったんです(^_^;)
物も言わずにひたすら食べるが、だいぶ食った・・と思ってもまだ半分。
この時点で若干後悔の念が湧いてくるが、今更どうしろって言うんだ・・とばかりにピッチを上げる。
上手に鍋を振った・・という事がよく理解できるのは、この量の炒飯がかなり熱い事。
(猫舌にはちょっと無理・・と思える程)
味は普通・・と言うか、人口調味料もちゃんと使ったいかにも・・という中華味。
塩加減は若干強いが、丼一杯を平らげられるクオリティは守っている。
昔ながらのスタイルと味を守ろうとする店は、
新参者の追従を許さない実力に支えられる。
日々、生存競争の中でそれを続ける事は素晴らしく、
その経験は金で買える物ではない。
伝統や歴史を守る事を「古い」という言葉で片付けてしまう若者達は、
自らの人生がその経験によってまだ、支えられていないからそう言えるのだろう。
歴史の重みを支えながら走る事は、それに見合う力が無いと不可能だ。
だから伝統を守る・・と決めて生きる人々は、日々研鑽を続けるしかないのだろう。
「清風楼」は、何時も座る事が難しい位、混んでいる。
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