突然寂しくなる。
何かキッカケが・・と言えば、確かにあったが、
それは現実を理解しなくてはいけない・・・という事実を見ただけの事だが。
秋の風と秋の空気はそんな心に寒さを与えるのか、
夜道を歩いているだけで涙が出そうになっていた。
こんな日は飲むに限る。
やかましい雑音も、どうでもよい考えも、
考えなくなる・・・という状態にしてしまえば、問題無い。
本当は、バイクに乗る事が一番なのだが、生憎とバイクは入院中。
そしてバイクがあったとしても、こんな時間から何処へ行けばいいのだろう・・・とも思う。
昔は、あてもなく走る事が好きだったが、
今は目的地が欲しくなっている。
その過程を楽しむ事よりも、明確な目的が存在して欲しい・・と思う。
それはきっと、明日が見えない毎日に疲れ切って、
自分ではどうにもできない現実に、苛立ち切っているからだろう。
そして若かった頃は、単に現実から逃避したいだけだったのだ・・と、今は解る。
コーヒーを飲みに行こう・・・という台詞で、良く相模原の喫茶店に行った。
「雑記帳」
042-746-4322
相模原市相南4-1-31
15:00〜24:00(火曜定休)
学校の先輩が始めた店だが、その昔にしては珍しく自家焙煎のコーヒー豆を使い、
しかもエスプレッソマシンを早くから導入したために、当時としては画期的に美味しい店だった。
面白いのはお代わりが少し安くなる事で、
昼に顔出してから用事をこなし、夜また顔を出すと覚えていて安くしてくれる。
そんなアットホームなところも好きで、何かと言えば相模原までバイクや車を飛ばしていた。
ただし、「美味いコーヒーを一緒に飲もう」と言って、絶対誰かを誘って通っていた・・・・(^_^;)
間違いなく美味しい・・という事は、ある意味凄い事。
勿論、こっちの物差し・・というかレベルがまだまだ低い頃の事だが、
それだけ素晴らしいモノをコンスタントに提供していたのは事実だと、今でも信じている。
こんな夜、もしバイクがあっても、
一人で「雑記帳」に行く勇気はない。
色々な人を連れていった店だから、より一層「一人で居る事」を確認するだけだ。
と言う事で結局飲みに行ってしまうのは、
単なる酒好き、要は呑みたいだけ・・・という噂も無いではない。
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