秋の声を聞くようになると、一斉にメディアはブーツを取り扱う。
解りやすいなぁ・・・と思いながらも見ていれば、定番のブーツの他にウェスタンブーツが入っている。
残念ながらエンジニアブーツは出てくる気配がないが、
ウェスタンがアイテムの一つとなってくれるのは、私的にはかなり嬉しいのだ。
何故・・・と言えば靴屋にそれらが並び、それに合わせた小物の増えるからだ。
ウェスタンブーツの流行にはかなりの波があり、しかもその山と山の間が凄く長いモノだ。
だから、好きな物を欲しい時に手に入れるためには、かなりの努力が必要となる。
ブームが来れば、アメ横あたりの安売りの靴屋でもかなりのバリエーションが揃うのだが、
そうじゃない時はまず、好みのデザインなんて見つけられるものじゃない・・・・
と言うか、存在すらしなかったりするのだ。
(私は、ケンタウロス(=代理店)経由でメーカーから直で購入している)
だからブームが来た時こそ、ちょっと高めでも良い物を買い漁るべきなのだ。
ウェスタンブーツは、カカトの交換とオールソール交換で10年位は余裕で保つ。
(甲側の革さえ切れなければ、何年でも履ける物)
だからこそ、ちゃんとしたメーカー品を安く手に入れられる時が、チャンスとなる。
では手に入れる時、どこに注意すれば良いのだろうか・・・・
1. 底に対してカカトと胴が真っ直ぐついているか
2. 表面の革に傷や割れ等が無いか
3. デザインの為になされている合わせ革等の処理が無理なくできているか
といった所が、チェックポイントになる。
特に1.が重要。
信じられない事だが、カカトや胴が斜めについているブーツも存在するのだ。
見極めは、ブーツを平らな所に置いて後ろから見てみれば、
置いてある面に対して斜めに立つのですぐ解る。
どんなにデザインが気に入ろうとも、そんな欠陥を持つブーツは買ってはいけない。
底の片減りだけだろう・・と思うだろうが、足首を痛めたりするほど歩きにくく、
結果的に飾りにしかならなくなってしまう。
2.は、ブームの再来に合わせてデッドストックを出してきた可能性があるって事。
そうでなくても、度重なる試着などで折れが入ると、それだけでも寿命を縮める元となる。
ブーツは底全部を交換できるが、表面の革はそう簡単にはいかないので、
長く履くためにはそこに注意を払う必要がある。
3.は、2.と同様に表面の問題だが、
爪先部分などに蛇皮をあしらったりする場合の処理がいい加減だと、
そこから割れ等が入りやすい傾向が、最近のブーツには多くある。
つまり、必要以上に表面の皮に切れ目を入れたり貼り合わせたりした物は
避けた方が無難と言えるのだ。
ウェスタンブーツのステッチは、型くずれ防止と補強のために入っているもの。
それをデザイン化しただけの事で、本来は長く保たせるための知恵だった。
だが、現在の物の中には装飾ばかりに力を入れた物も少なくは無い。
長く履く事より、今の見た目重視って事なのだろう・・・。
バイクを修理に出して電車で帰る時、気になる足元を見た。
黒いウェスタンブーツだ・・・
しかも、爪先はリザードで、ローヒール。
トニーラマ製である可能性が高い・・とうか、私の持っている物に似ている。
で、持ち主の格好を見たら、ちゃんとブーツカットのジーンズを履いている。
じゃぁ・・とトップスを見るとウェスタンシャツだ。
貝ボタンとヨークが懐かしいが、何か不自然な着方に見える。
ウェスタンシャツは外に出し、前のボタンも全部外してTシャツを見せている。
その上髪がツンツンのショートだからか、どうにもアンバランスに見えてしまう。
ブーツをジーンズの中に入れ、ブーツカットのラインを綺麗に出すだけなら、
そのウェスタンシャツはやりすぎだろう・・・。
しかもTシャツまでパンツの外だ・・・
どっかのファッションチェックじゃないけど、
本来の着方を崩すにしても「やり方」ってのがあると思う。
ウェスタンシャツはパンツの中に入れるようにデザインされているから、
どうしてもだらしなく見えてしまう。
普通のシャツでその格好だったら十分に格好良い・・と思えるのになぁ(大きなお世話)
Tシャツもポロもシャツも、パンツの外に出すのが定番になって久しいが、
私は外に出す着方は未だに嫌いでたまらない。(年齢がバレる・・・との声あり)
同時にパンツをズリ下げて履くのも理解できないし、
切れそうになるほど大きな穴の空いたジーンズも好きではない。
何故なら、格好良く見えないからだ。
ファッションは、その人の考え方が最初に表れる物。
どう見せるか・・・という事が如実に表れるからこそ面白く、
他人の意識をコントロールする事もまた、可能となる物でもある。
だから私は、本来の装いや機能的な着方が自分らしい・・と思っているし、
生き方としてのスタイルはある程度確立した・・・と信じている。
何をどう着ても格好良くなれない私にとって、
本来の着方を崩す勇気なんてまったく無いって事でもあるんだけど・・・ね(爆)
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