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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

ボウモワ

「おばちゃん! おろし蕎麦とビールね」

「あいよ〜」

「後、ビール終わったら『樽御輿』ね〜」

「車じゃないよね?」

「何回おんなじ事言ってんの? 近くに住んでるから歩きだってば」

「あぁ、そうだったねぇ」


最近週末は「蕎麦屋で一杯」が決まりになってしまった。
ここのところの行きつけは「桜庵」。
時間を外せば入れる事を覚えたから、今日は11時半に飛び込んでみる。
(今日は午後にでかけるって理由もあったが)

案の定ガラガラの店で、もう飲む気満々でオーダーした。

冷たい蕎麦なら、ここのはなかなかのもの。
勿論抜群な一流店に及ばないが、普通の蕎麦屋とは別物の味。

そして、シェリー樽仕込みと言われる「樽御輿」も慣れてくるとちょっと病みつきになってきた。
5年貯蔵は焼酎をも円やかに変え、シェリー(オーク)樽らしい香りも少しだけ感じる。(ような気がする)
クソ暑い陽気をすっ飛ばすのにはこういった蒸留酒がピッタリだが、蕎麦屋にはジンやウォッカは有るはずもない。

そして、気取らない店員とのやりとりも、いかにも下町っぽくて嬉しいモノ。
休日に気取って食事も楽しいが、気取らない食事もまた、余計な荷物無しで楽しめて良いもの。

ふわ〜と気分が良くなったら、反町にあるオープンテラスカフェでアイスラテを楽しもう。
(前に「レイニーカフェ」という名がついていた店を居抜きで再開した店だが、
 酔っぱらっていて名前を覚えていない(^_^;))

この店では雑貨(食料品)も扱っていて、珍しいヨーロッパ系の食材がかなりリーズナブルに入手できる。
イタリアの海塩とかフォションやフォートナムメイソンの紅茶とかがあって、見ているだけでも楽しかったりする。

しかし、私の目を引いたのは一個のマーマレードだった。

「ボウモワ マーマレード」

ボウモワ・・・・???
え〜???

そう、モルトウィスキーで有名なボウモワブランドのマーマレードがそこに置いてある。
迷わず手にとってよく見ると、原材料にもボウモワシングルモルトウィスキーと書いてある・・・。

そんな馬鹿な・・・

酔いが回ったか・・・とまでは思わなかったが、ウィスキーとまったく同じラベルで、
しかも12年物とまでプリントされている。

大笑いしながら買ってしまった。

アイラの中では大人しい部類だが、それでもしょっぱいボウモワをマーマレードに使ったらどうなんだろ?
オレンジと言うよりブラッドオレンジに近い色が、濃厚な甘さやクセを想像させる。

う〜 食べたい。
今すぐ食べてみたい・・・

しかし、今日はランドマークで人と会う約束がある。
だからノンビリしているヒマも無い。
じゃぁ、これ持ったまんまでかけよう・・。
バーテンダーの反応も見たいし(^_^)


モルト飲みの友人もバーテンダーも、そのラベルのコピー度に爆笑。
生意気に鴎のイラストまで入ってる・・と絶賛の嵐。
これだけで15分は引っ張れる・・・という人気の高さ。

さすがにランドマークで開けて試食・・というわけにもいかないので、「RobRoy」に直行。
ひとしきりマスターを笑わせた後、その場に居合わせた人達と試食してみる。


これのどこが「ボウモワ」なんだ〜???

と拍子抜けするほど普通の味。
オレンジピールの厚さだけが、外国製らしい無骨さを見せているが、
ちょっと濃厚なマーマレード・・といったところ。
ただ、イギリス製・・・という事を考えれば、かなり美味しい部類かもしれない。

86年にイギリスへ行った時の常識は、再来週に塗り替えられるはず。
そんなタイミングでイギリスの物に出会うのは、何だか意味ありげで楽しく思う。

この手の酒のブランドを使った商品は色々あるはずで、ジムビームブランドのケチャップや
メーカーズマークブランドのシガー(メーカーズマークで味付けされている)等は確認している。

今回の渡英では、こんな馬鹿馬鹿しい雑貨を見つけよう・・と思っているが、
はたして自由時間は存在するのだろうか・・・・?

 
 
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