7月だというのに台風がバカスカやってきて、天気が不安定で困ってしまう。
今日だって朝は晴れてたのに昼は雨、そして夕方まで晴れてまた雨・・・。
これじゃ、バイクに乗れないじゃん・・・と思うが、そんな時は飲めばいい・・のか(爆)
蒸し暑さに消耗する時はどうしても冷たい物を取りがちだが、
飲むだけでスッキリとして元気が出るようなもの・・・と考えると、思い浮かぶのは「ホットコーラ」。
昭和40年代の喫茶店には何故かその不思議な飲物は存在していたが、
コーラを鍋で暖める甘ったるいだけの物だから、一度飲んだきり二度と飲む気になれなかった事を覚えている。
じゃぁ、何故「ホットコーラ」なのか・・・と言えば、香港での経験がそう言わせるのだ。
香港の蒸し暑さに負けて飛び込んだ喫茶店には、こんな解読不能な飲物が待っていた。
「檀島珈琲」「西冷紅茶」「阿華田」「好立克」「朱古力」「杏仁霜」
「香濃鴛鴦」「檸檬茶」「西洋菜蜜」「檸檬菜蜜」「檸檬可楽」「檸檬生姜可楽」・・・
こんな漢字だけメニューでは想像し難い物ばかりだが、一部当て字的に漢字が使われているようだ。
(解読できる?>all)
この中では鴛鴦茶(インヤンチャ)がコーヒー+紅茶の合わせ技で不思議さを一手に引き受けるが、
レモンジンジャーコーラもかなり不思議な物に思え、興味を目一杯そそってくれる。
しかも、コーヒーや紅茶は解るとして、アカディ(麦芽飲料?)やココア、レモンソーダやコーラなど、
全てが熱飲(ホット)か凍飲(アイス)を選べるのだ。(漢字が存在しないので書けなかったがミルクもある)
とにかく汗が噴き出してすっかり元気と理性を失っていた私は水分+甘みが欲しくて
その「檸檬生姜可楽」をオーダーする事にしたのだが、
「hot? or Ice?」と店員に聞かれて思わず「hot!」と言ってしまった・・・・(^_^;)
暑いからこそ火を入れた物の方が、衛生的にも身体的にも良いのかも知れない。
しかし、ソーダやコーラをどうやって温めるのだろか・・・?
やがて店員が持ってきたモノは、これでもか・・・という量んぼ輪切りのレモンとスライスされた生姜が入った、
湯気が上がっているのに炭酸がバチバチ跳ねてる摩訶不思議なロングドリンクだった。
(って言っても酒は入ってない)
本当に生姜のスライスが入ってる・・・と思いながら、熱くて掴めないグラスに口をつけてみた。
鼻にまで飛んでくる炭酸の爆発的蒸発を感じながら、フーフー吹きつつコーラを飲む。
美味い・・・・・・・・甘っ・・・
生姜の爽やかな香りと辛みにレモンの香りと酸味が上手くミックスされた大甘のコーラは、
何とも言えないハーモニーと熱い炭酸飲料を飲む楽しさを同時に与えてくれた。
生姜と砂糖は意外に相性が良く、ジンジャーエールはあまりにポピュラーだが、
ジンジャーコークがこんなに美味しく感じられるとは、想像外。
そして、何だか元気になってくるようにも感じるのは、生姜の薬効成分と砂糖のカロリー、
レモンの酸味のおかげかもしれない・・・・・。
それにしても、炭酸が残ったままで温めるのは・・・と厨房を覗いてみると、
レモン一個分はありそうなスライスと生姜をぶち込んだグラスにコーラを注ぎ、
そのまま電子レンジに入れているのが見えた。
なるほど、だから炭酸が飛び切る前に熱くなるんだ・・・・と、ちょっとだけ感心する。
イギリス領であった香港なら、電子レンジはかなり昔からあったはず。
手っ取り早く温められるから使っているのかも知れないが、熱いのに炭酸が効いている不思議な飲物は、
結果的にソレによって成り立ったのだろう。
香港で人気があるホットコーラを日本でも・・・と思っても、あの時代の普通の喫茶店に電子レンジなんてなかったから、
小鍋でコーラを温める「ホットコーラ」しかなかったのだ。
アイスミルクティーをシェイクし大粒のタピオカを入れた夏用の飲物が
台湾・香港で流行りだしてから2年位経って、去年あたりから横浜中華街でも似たような物が売り出された。
(中華街で飲めるソレは、シェイクしていないただのアイスティーにタピオカが入ってるだけ)
竹の盆栽も同様に日本に入ったし、天津甘栗も似たようなコースを辿っている。
(甘栗は日本のソレを香港が真似し、そしてまた中華街でドカッと販売合戦化した)
そろそろ、ホットジュンジャーコーラを出す店が出てこないかな・・・と思いながら、
汗をかきまくっている今日この頃。
「KORAN」ではコーヒーにコーラを入れた物と、エスプレッソにコンデンスミルクを合わせたもの(カフェ・デン)を
牛乳で割った不思議に美味しい飲物がラインナップされていた。
それでも私は、ビールの方がいいな・・・・・と(爆)
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