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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

スラッピー・ジョー

食べたい・・と思うとガマンできない困った奴が、今日、突然欲したのは「スラッピー・ジョー」。

それは、バンズに挽肉タップリのミートソースを挟んだだけのジャンクフードだが、
そんな変わった食べ物をメニューに載せる酔狂な店は、横浜辺りじゃ殆ど無い。

じゃぁバンズと挽肉を買って、自作するか・・・考えつつスーパーに向かったが、そこでフッと考えた。

アレ・・・試してみるか・・・・。


ちょっと前に「ストラーダ」で食べ物の話をしていた時に「スラッピー・ジョー」の話になったのだが、
その場に居た人達は誰もその存在すら知らなく、その説明に苦労していたら誰かがこう言った。

「それって、モスバーガーのパティ抜き・・みたいな物?」

そうだよ、そう。
多分、それが一番イメージに近い。

しかし、どこのハンバーガー屋でもレスオプションに応じてくれるはずだが、
メインとなるパティを抜くって事になると有り得ないだろう・・と
その場は皆で笑って終わった話だった・・・・。

だが、やっぱりモスバーガーのパティ抜きを、食べてみたい・・・

・・・もしかして、レスオプションに対応してくれなくてもパティだけ先に食べてしまえば、
「スラッピー・ジョー」ができるのでは??

そう考えてしまったらもう止まらない。
足は、スーパーとは逆方向のモスに向かっていた。


モスは、飲物はちゃんとしたグラスやカップで出してくれるしバーガー類は受注生産だし、
季節限定スペシャルはあるし・・で、ジャンクフードの中ではかなり気に入っている。

しかも反町のモスはチキンを焼く専用の機械があって(全国のモスバーガーでその機械を置いているのは反町ともう1店だけ)
他の店で食べる物とはひと味違うテリヤキチキンバーガーが味わえたりするから、良く利用しているのだ。

で、今日は、テリヤキチキンバーガー(290円)+モスバーガー(290円)
+サラダセット(サラダ+黒ごま豆乳冷製ポタージュ:300円)をオーダーした。


「テリヤキチキンバーガー」は相変わらずの美味しさだが、今日の興味は「スラッピー・ジョー」。

だからとっとと「テリヤキチキンバーガー」を食べてしまい、「スラッピー・ジョー」作りに取りかかる。
(本当に食べたい物は最後に残しておく・・・変なクセがある)


「モズバーガー」を手に取り、サラダ用に出してくれるフォークでパティを引っ張りだした。

サラダと一緒にハンバーガーパティを食べてみると、このパティの素性の良さが理解できる旨味が広がる。
普通、こんな風にしてハンバーガーのパーツだけを食べる事はしないから、
横で食べてる人から見たら不思議だったろう・・・(^_^;)

シャキシャキのレタスとハンバーガーパティの取り合わせは意外に美味しく、思わずそれを一気喰い。
そしていよいよ・・・と思ったら、輪切りのトマトがまだ残ってた。

このまま食べちゃお・・・・とも思うが、どうせなら完璧が良い。
で、トマトをパティ同様にフォークで引っ張り出す(爆)
(パティにはマヨネーズとマスタードが塗ってあったから、本当ならそれも外したいとこ)

そして、パティもトマトも無い、ほんの少しのオニオンとマヨネーズ&マスタードが入った
ミートソースだけのサンドイッチができあがった。


見た目は、「スラッピー・ジョー」と言って出されたら、
少しソースが少ない・・と思いながらも許せる物。

これは・・・・食べてみたいゾ〜
と思う間もなくかぶりついた。


これだ・・・これ、コレ、これぇ〜・・(^_^)

間違いなくこの味だった・・・・と言うか、もっと美味いかも・・・。
しかし、懐かしい味だなぁ・・・・。


小田急相模原にある喫茶店「雑記帳」がオープンした頃、
この味に似た「スラッピー・ジョー」をオリジナルバーガーとしてメニューに載せていたのを思い出す。
そして、「ジャックス」(ステーキハウス)が中華街にあった頃(現在は間門)、
「スラッピー・ジョー」(米兵向けにメニューに加えたと聞いた)が存在していた事も思い出した。

スパゲッティ・ナポリタンやミートソースも今じゃあんまり食べなくなったが、しっかり記憶に残っている味。
ましてやこんな地域限定のジャンクフードは、食べたくても食べられない記憶の彼方の味。

しかし、それでも「味の記憶」はしっかり残っているんだ・・・と、自分ながらにビックリする。

そして、味の記憶とともに蘇るのは、それを食べた時の事。

学生時代に通った喫茶店での思い出がふわっと蘇ったが、それは生々しい物ではなくその時の空気だけで、
感情や感触はオブラートにくるまれたように優しく綺麗に流れて消えた。


時間の長さを噛みしめながら、またこの「無理矢理スッラピー・ジョー」を食べたくなった夜。
思い出した懐かしい記憶の道を辿りながら、モルトを飲むのもまた一興だ(^_^;)

 
 
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