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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

断酒

個人的にお知らせが行く前に・・と電話がかかってくる。
それは健康診断をお願いしている会社からだったが、電話で受けた内容はちょっと重めの内容だった。

「肝機能の検査が全部大きな数値が出ているんです。GOT GPT γ-GTPも正常値の倍・・・」

「そりゃぁマズイですねぇ・・・」

でも、倍ぐらいなら肝炎まではいかない・・かな?・・・なんて言ってられない。
とにかく精密検査を考えなくては・・・・。

で、電話をする。

「お前、検査の前の日、酒飲んだか?」

「いえ・・・・、ビール一杯位・・」

「深酒してないんだね?」

「・・・はい」

「じゃ、マジ肝臓やばいぞ〜」

としっかり脅すのは私より17も若い部下。
20代後半でそこまで調子を落としているのは、やっぱり日頃の不摂生。
(こんな場合、前日にギリギリまで酒を飲んでた結果・・・という事が殆どだが)

肝臓は沈黙の臓器だから、よっぽどの事が無い限りダメージを認識できない。
酒が弱くなった、身体が怠い等の症状しか出ないから、大概は風邪でもひいた・・と思い込む。
そして肝臓がその機能を落とす(無くす)時、その大切さを思い知る事になるワケだ。

私も今週末には人間ドッグ(半日)
そのために、今日から断酒モードに入った。

日頃の行動を変えずに検査を受けろ・・と言う人も多いが、
そんな事をしたら彼のようになってしまう。
今の身体的能力を判断する数値が欲しいので、アルコールが完全に抜ける・・・
と言われる3日間を目途に、断酒しようと考えた。

ただ酒を飲まない事が久しく無いから、酒抜きの晩メシのイメージが無い。
何を食べるにしてもまず何を飲む・・から始まってしまうのだ。

ビール一本位は酒のウチに入らないよな・・と自分に言い聞かせたくなるが、
ビールだってアルコールには変わりない。
飲まない・・と決めたら飲まないんだよ・・・と逆に自分に説教する。

でも、何を食べていいか解らなくなってしまったのだ・・・。


美味しい酒が好きで、酔う事より味わう事がメインだから、尚更その味を忘れる事は難しい。
アルコールに対する依存より、味に対する感情的依存が大きいらしい。
飲んじゃいけないって思えば思うほど、頭の中には絶品の酒達が飛び交ってしまうのだ。

美味しいが強い脂分などは、どうしてもアルコールが欲しくなるから、
あっっっっっさりとした物にしよう。

で、思いついたのが反町の蕎麦屋「大村庵」に「とろろそば」だった。


たっぷり擂ってくれたとろろ薯に生卵を一個落とした小鉢と、ざる蕎麦が添えられた「とろろそば」(700円)。
この蕎麦は、とろろ薯の量が多くて蕎麦もたっぷりしていて、侮れない量を誇るのだ。

もっとも「大村庵」は、どの料理もボリュームがあってリーズナブルだから、
とにかく腹が空いていて、かつあっさりとした物を食べたい時には有り難い店。

いつも「ビール一本+板ワサ+蕎麦」という形で頼むから、
「ビールはいいの?」といった顔をされてしまったのがご愛敬。

いいんだって、今日は。
腹に貯めて、寝てしまうんだから・・・

と思っても、やっぱりビールが欲しくなる。
店のテレビにはG対YB戦が流れ珍しくYBが勝っていたりするから、余計に欲しくなる。

何故って?
そりゃ蕎麦屋の食事って、テレビでも眺めながらビール&日本酒を一人楽しむって感じがするから。

やっぱり「・・・と、ビール1本!」と叫びたくなるのはもう、当たり前のシーンなのだ。


毒されているなぁ・・と反省し麦茶を飲みながら蕎麦を待つが、やっぱり侘びしく感じてしまう。
町の蕎麦屋でコレだから、上等な蕎麦屋へ行ったら我慢できそうもないだろう・・・
と感じるが、だからこそ「大村庵」でよかった・・と思う。


しかし後2日、我慢できるかなぁ・・・・

 
 
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