来たぞ〜 1980
No.244と書かれたグレンモレンジ21年が届いていた。
1980年に蒸留された原酒の中からグレンモレンジ社統括蒸留所長ビル・ラムズデン博士が
3樽(バーボン・ホッグスヘッド)を選んでボトリングしたモノだとか。
グレンモレンジのオフィシャルボトルでカスクストレングスは、
ある事は知っていても見る事は初めてだった。
通し番号とアルコール度数(55.6%)、
そして何やらサインのようなモノまでラベルに記入されていて仰々しい。
当然、ストレートで頂く事にする。
口開けをすぐに飲むと
柑橘系のような爽やかな酸味と、カスクらしい重さがズンッとやってくる。
この時点で、グランレゼルバより素直で美味しい・・・と思った。
(逆に言えば優等生的)
カスクの強さは少し舌を麻痺させようとするが、その余韻の長さはやっぱり素晴らしい。
じっくり時間をかけてちょっとずつ味わうには、この強さがかえって有り難い・・とさえ思う。
まず5分。
モレンジらしい個性が花開き、しかしまだ爽やかな酸味も残っている感じ。
他のモレンジでは感じられない酸味が、アクセントを与えて実に美味しい。
そして注いでから15分、経過。
先ほどまで感じていた酸味が姿を消し、モレンジ独特の顔が出ている。
甘く、軽やかで、少しバーボン樽のイメージがある感じ。
先週飲んだ1974の22年醸造品は、モレンジらしい味が長期熟成によって適度に枯れた感じがしたが、
この1980は別のモルトのように感じる程、キャラクターが違うのだ。
もっとも「モレンジらしい味」と言ってもモレンジは、
バーボン・シェリー・ポート・マデラ・ワイン(コート・ド・ボーヌ&コート・ド・ニュイ)と
仕込む樽も多彩で、どれが本来のモレンジ?と尋ねたくなるほど色々な味を持っている。
(それぞれ風味が違って楽しいが)
すっかりその美味しさに参ってしまった(^_^;)
今のラインナップの中で、一番美味しい・・と言ってもいいかも知れない。
しかし・・・
この後が問題だった。
やっぱり・・というか当たり前・・・と言うか・・・
次に飲んだ40%のウィスキーがスカスカに感じる。
腰砕け・・とまで言ったら可哀想だが、水割を飲んでいるようにも感じられるのだ・・・。
飲む順番を忘れていた・・・・(;_;)
これじゃ、別のカスク物を用意しなくてはダメかも知れない・・・。
やばいなぁ・・・入荷待ちの「アドベック1976」もカスクだし、
「アベラワー・アブナク」辺りも用意したくなってきた。
いよいよバカは、長期熟成モードに入ってきたらしい・・・(;_;)
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