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日記的雑感
 
 

腕時計

よく、年下の人間に話す事で、「10年後の自分を想像しろ」というのがある。

と言うのは、自分の5年後だって想像つかないのだが、
想像する事で見えるモノが確実にあるからだ。


20代後半の奴が、「そろそろそれなりの時計が欲しいから・・」と相談をもちかけられた。

ロレックスも良いけど、オメガも良い・・・
でも10万を越える買い物だから慎重に考えたい・・・と言うのだ。

「そりゃ、財産的価値とかを考えたらロレックスでしょ?」

と答えたが、そう言いながら疑問を持った。
コイツのキャラクターとロレックスが合うだろう・・・かと。

ロレックスはハードな物ほど若者向けの格好になるが、それはオヤジがオフの時に使ってこそ良いのであって、
でも決して格好は良く見えない代物だ、と感じている。
だから長く使う事も考えて、ビジネスユースに耐える性能・外観を持った大人しいモデルこそが良い、と思っている。

飲み屋で働く女性の意見としては、「ロレックスしている客は上客。オメガは堅実でツマラン」というのがあったが、
確かに時計のキャラクターと本人のキャラクターとは合致してくるもので、言い得て妙かも知れない。
(ロレックス持ちは、金払いが良いって事らしい)

で、

「5年後、10年後の自分の姿を想像し、自分がどういう人間になっていたいかを想像したら、
 きっとその時まで保って十分相応しい物が見えてくると思うよ」

と答えた。


サラリーマンなら、10年後どんな人間になっていたいか?
フリーランサーなら、10年後にどんな仕事をしていたいか?
修行中の身なら、10年後に独り立ちできているのか?

その時の姿を想像するのは、目標を定めるって事であり、
夢を現実化したい意識の確認、でもある。


自分のしている時計を見て、時計自体のグレードアップを考えて買った事を思い出す。

10年以上は確実に使うつもりで買った物だが、50を越えた時ブレスレットを替えるつもりで選んだデザインは、
「その時それだけの余裕を持つぞ・・・」という意志を確認させる効果を与えてくれている。


多くの男にとって時計は、唯一の装飾品に成り得る物。
身を飾る物には明確な意志が存在すべき物で、意志はなくても考え方を語ってしまう物なのだ。


時計を買い換えるグレードアップも楽しいが、
パーツを替えたりしながらグレードアップできるのは面白い。

それに気付いてから、スウォッチのコレクションは増えなくなってしまった(^_^;)
(質より量から脱却できた・・・って事かも)

 
 
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