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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

'O Pulecenella

「トラットリア・ピッツェリア オ・プレチェネッラ」
  横浜市西区北幸2-13-1  045-314-1050
  月曜定休

随分前に「ヴィスコンティ」のマスターに教えてもらった「真のナポリピッツァ協会」加盟店で、
勿論その時調査に出かけ、そのインプレッションを掲示板に上げた事があった。

その発言を覚えていて
「今日は其処へ行ってみたい・・」という希望を持った仲間3人がいたので、
連れだって繰り出してみた。


前に訪れた時は閉まっていたガラス戸が開けられオープンカフェ風な趣が出た店内は、
古めかしく感じていた事が嘘のように居心地が良くなっている。

相変わらずのオーバーサービスなアテンドが少しうるさいが、ウェイター達の表情は明るく嫌味がない。
(サービス料+パン代として一人500円取られるから当然か?)

最初に食前酒のオーダーを聞きにくるので、ナストロ・アズーロ(700円)をオーダー。
酒を飲めない二人は発泡ミネラルウォーター(350円)を頼んだ。
(以前来た時は、水は基本的にミネラルウォーターしか出さないと言っていたが・・・)

お初のメンバーを連れての事だから、メニューには無いが確実に作れるイタリアン定番メニューをオーダーする。

カプレーゼ(1200円)
ピッツァ・マルゲリータ(1500円)
ピッツァ・オルトナーラ(1700円)
アーリオ・エ・オーリオ・ペペロンチーノ(1500円)

-----ドルチェ--------
マスカルポーネのジェラート(500円)
エスプレッソ(400円)

ここはトラットリアでもあるから、本当はセコンドを頼みたいところだが、
上記の通りかなり値が良い事と、分量的に充分な量があったため見送る事にした。


実際、ここの食材は殆どが産地名を記してメニューに載っているため、食欲をそそるのは事実。

例えば、
リングイネ・静岡産桜エビと春キャベツのペペロンチーノ(1700円)
といった感じなのだ。

セコンドは魚・肉とも充実しており、子羊や地鶏あたりは当然としても兎肉まであったりするから、
腹具合が許せばそれはもう・・・・・・(^_^;)


今回一番美味しく感じたのは、ピッツァ・オルトナーラ(野菜のピッツァ)。
塩加減が丁度良かったのと、生地の味が素直に楽しめたのが良かった。

台の部分は薄く、縁の部分は豊なボリュームを持ったナポリスタイルピッツァは、
その縁の部分を食べる時にこそ真価が問われるもの。
(この店の台の部分は 恐ろしく薄かった)

今日の生地はなかなか良い出来だ・・と正直に感じるほど美味しくいただけた。
しかし・・・
マルゲリータはそうでもなかった。

このピッツァは、塩を振って味付けをするタイプだが、その塩が少しきつめなのだ。


最近、石窯の店が増えていて、それを巡ったりしている経験上、
この味は美味しいとか不味いとかのレベルではなく、好き嫌いのレベルに入っていると感じる。
(全般的に「美味しい部類」という事:塩加減については別だが)

今日の味(マルゲリータの味だけ)で判断すると、
上手く出来た日の「ヴィスコンティ」>「オ・プレチェネッラ」>「シシリア」>「ガビアーノ」
といった感じがした。

これをコストパフォーマンスに置き換えてみると
「シシリア」>「ヴィスコンティ」>「オ・プレチェネッラ」>「ガビアーノ」
と変わってくるあたりが面白い。
(トラットリアとピッツェリアを同列で考えたら可哀想ではあるが、
 ピッツァを食べるだけで考えればこうなる・・・という事)


店は、オフィス街に近いせいもあって、
スーツを着た男4人組とかどっかのセクションの飲み会といった客と、
美味しいモノ好きの女性グループ(仕事帰り系)が殆どを占めている。

当然私の格好は一種異様な感じを振りまいてはいたが、それはもう慣れっこの事。
その反応を楽しむのも、実は店の品定めの項目の一つなのだ。
(客の何処をみて態度を変えるか・・・とか(^_^;))

東京の有名イタリアンは服装で客を選り好む店が多かったから、
初めてこの店に入る時そんな対応をするかな・・・と少しだけ構えてみたのだが、
マネージャーはスッと私の姿を見てニコッと笑い、席を作ってくれた事を思い出す。
そう言った意味では横浜という土地柄にあった商売をしている・・・って事だろう。


しかし、そんな異様なグループに負けずに注目を引いたカップルが、いた。

きっちりスーツを着こなした少し太めのサラリーマンと、
無理して大人っぽく見せている高校生のようなカップルだ。

見ていればコース料理を頼んでいるので、ちゃんとしたデートなのだろう。
しかし何となく不似合いなカップルで、店の雰囲気ともちょっと違う感じがした。

特に女の子とコース料理が似合わない感じは、こういった店に慣れていない仕草と
着ている物のちぐはぐさとで演出されていたりするのだ。
(ちなみにこの店のコースは5000円〜)

仲間は彼等の関係を色々勝手に想像して楽しんでいたが、
私としてはカップルの服装の合わせ方は難しいんだな・・・と感じていた。

身につけている物は、さりげなくその人のライフスタイルや考え方を表現している。
パートナーとは、趣味嗜好が違えどもレベルは合ってくるものだ。

それがまだできていないカップルだから、妙に浮いて見える・・・という事になり、
ひょっとして「今日が初めてのデート?」と思えたりするのだろう。


今日は食い気満載の仲間達との食事会になったので、結局飲めたのはビールが二杯だけ。
当然収まらない私は、いつものバーへと足を向けた。

 
 
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