告知した「菊水亭ツアー」は、私を含めて10名の参加となった。
掲示板に書き込んでくれる「梅」「ひくも」「おとうさん」の他に、
大阪から東谷氏や私の友人も混じっての酒宴となる。
(菊水亭初体験は半数)
独特の雰囲気が出来上がりつつある店は、連休初日という事もあってかなり混んでいたが、
店の真ん中のテーブルは店主:高木氏のご好意で確保され、無事全員が座れた事を感謝したい。
真ゴチのカルパッチョ、ガーリックポテト、ニギスのフライ、シラスのピザ、自家製ピクルス、
とオーダーしたあたりまでは覚えているが、生エビスの中ジョッキを2杯にコロナを飲み、
続けて八海山を飲みだしてからはもう・・・解らなくなった(^_^;)
丁度私とは10才違いの初対面「梅」&「ひくも」との話は新鮮で、食べる事より話す事に熱中する。
ツーリング先で出会った誰かと話をする事よりも深く濃く、そして楽しく感じられた事は勿論だが、
自己の責任において運営しているサイトを持つ意味の一つは、こんな楽しみにある・・・と思えた事が幸せだ。
言われて気が付いた事、それはこのページに私の姿が見えにくい・・という事だった。
そう言われれば・・・
自分のプロフィールは公開していない。
持ち物についてのテキストは書いた事があるが、愛車の写真も無ければ顔写真も無い。
文章から、私の姿は浮き彫りになるだろう・・・と決めつけていたし、
読む人の感性によって作り上げられる私とのギャップもまた、
会えた時の楽しみになってくれれば・・・と思っていたのが・・・・。
ある時、たまたま入った店で非常に面白い光景を見て、それを題材に文章を書いた事があったのだが、
その中に自分を描写した時、あまりに嫌味な存在に読めてしまってガッカリした記憶がある。
まさにその場に居た自分を表現しただけなのに、相当に偏屈でカッコつけたオヤジになってしまったのだ。
だから自分の考えは発言しまくっても、その姿は無意識に消していたのかも知れない。
---例えば、今日の自分の姿を表現するとこうだ------
その年齢不祥の男はどちらかと言えば長髪で小柄だ。
リバイス517にレッドウィングのエンジニアブーツ、フレアーパターンの袖を持つパーカーの上に
カットオフしたジージャンを合わせているが、その背中には大きなパッチが縫いつけてある。
そのマークは横浜では悪名高い派手なモノだから、一見して彼がライダーだという事はすぐ解かった。
腰には何に使うか解らない大きなフィクストブレードナイフや、サイドシースに隠したスイッチナイフを持ち、
大きめのシルバーリングとブレスレット、それにちょっと派手な腕時計がやけに光って見える。
しかしリングの数が異様だ。 右手はリングをしていない指を探す方が難しいのだ。
彼は生ビールのジョッキを空けると、胸ポケットからシガレットケースを取り出した。
その中にはクラブサイズのシガリロが綺麗に並んでいる。
金属を削りだしたような形のターボライターでそれに火をつけると、辺りにはスパイシーな匂いが漂った。
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やっぱり、書きたくない・・・な(爆)
いつも他人を観察し表現している私にとって、自分ほど表現しやすく、かつしにくいものは、ない。
客観性を持って自分を見る事は至難の業だと思う。
きっと、発言し続けている事のみが、私の本質を正直に表すだろうし、
そのスタイルや趣味嗜好から醸す雰囲気は、自分自身で理解しているものとは違って見えているだろう。
形は、アイデンティティの象徴に見えていて、意外に曖昧なものだったりする。
だから、人間観察は面白く、難しい。
初対面の3人にとって、私はどう見えたのだろうか・・・(^_^;)
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