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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

新規開発

気になる店って、必ず何軒かあるもの。
店構え、客の入り、ロケーション・・・等、色々な要素はあるが、
こっちのアンテナに引っかかるオーラのようなものがある。

で、その直感を信じて入ったら・・・・

今日は自宅の側にある串焼き屋に行った。

「大晶」

ビルの半地下にあるこの店は、カウンターのみの小さな店。
道から店の中がよく見え、いつも覗くと客がいっぱいだから、
いつか行ってやろう・・と思っていた。

ところが今日は、カウンターに空きがある。
で、突撃決行・・・・(^_^)

店はママと娘(バイト?)の二人が仕切っていた。
飲み物はビールとチューハイしかない。

・・・・しまったぁ
ビールはアサヒじゃないか

美味しい物が食べられても、飲み物に難があると満足できない。
飲み物の質で、食い物の質が想像できる事も多く、
こういったパターンは要注意店に属する。

しかし、食べもしないで判断するのも・・ねぇ。
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チーズロース巻き 200円
ねぎま 150円
うすらベーコン 150円
つくね 150円
しいたけ 150円
ししとう 150円
にんにく 150円
ビール生 500円
ウーロンハイ 360円
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といったところをオーダー。

肉系は串、野菜はバラで焼いて皿で出してくれる。
「ねぎま」と「つくね」は塩かタレかを尋ねてくれたが、
両方タレでお願いしたのに「ねぎま」を塩で出した。

これにはちょっとムカツク。
「ねぎま」は幼い頃の思い出があって、どうしてもタレで食べたいものなのだ。
だからもう一本タレで・・・と頼みそうになる。
しかし、次に出た「つくね」のタレを食べてその気は失せた。
焼鳥屋のようなこってりとしたタレではなく、さらさらの醤油状のもので、
美味しいと思わせる味ではなかったからだ。

店の造りはドジョウの寝床といった感じ。
ガラスケースのおかげで店の人が見えない。
立ち上がって注文するか大きな声で叫ぶしかない。
覗いてみると、網を使って丁寧に焼いている所が見えた。

焼き方は上手だ。
「にんにく」「しいたけ」は程良く火が通って、美味しかった。
野菜の焼き方が上手いのは、それなりの腕があるって事。
値段も安めな事も嬉しい。

抜群に美味しいわけではないのと、飲み物が呼ぶ客層が嫌いなので、
常連となるほど通うとは思えないが、たまに気分を変えるには良い店だと感じた。

有線で流れる音楽に反応した隣の客が、小田和正やユーミンの話を始める。
聞き役は彼の部下らしい。
話がどうも自分の年代にマッチするなぁ・・・と思って聞いていると、
彼は私より1才下であることがわかった。

白いワイシャツにネクタイ姿の彼は、40後半に見えたからちょっとだけ驚く。
(まぁ、いつもの事なんだが)
安い焼酎のキープボトル(2000円)にマジックで名前を書いて、
それをお湯割りで飲んでいる、一生懸命がんばっているサラリーマン。
正しい歳の取り方をした・・・・?

向こうからコッチを見たら、どういう風に見えるんだろ・・・と
いつも通りの想像を肴にウーロンハイを飲んでいたら、酔いが回った。
どうも、焼酎系の単純なアルコールには耐性が低い。

まったく安上がりなヤツ・・・と思いながら勘定を払って店を後にする時、
先ほどの二人がじっとコッチの背中を見ている。
年代的にはその意味を知っているのだろう・・・・・か。

飲むとき、仕事の話はしない方が良い。
何故なら、飲んでいる気になれないからだ。
仕事の話だらけの二人だったが、他に共通の話題がなかったのかも知れない。
若い方はいささか疲れた感じを漂わせ、二の句を探すような話し方だった。

だったら、こっちの背中を肴に
話しかければ良かったのにねぇ・・・ 若いの

 
 
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