行きつけのバーに行くと、マスターがニコニコ笑いながら寄ってきた。
この顔は、何か仕込んだね??
と、笑顔を返すと、ドンと一升瓶。
マスターは新潟の生まれで、大の酒好き。
たまに田舎に帰ると、こうやって日本酒を仕込んでくるのだ。
今回のお目見えは「五十嵐川」と「〆張鶴・吟選」。
〆張は知っているが、五十嵐川は初めての酒だ。
つまみに・・・と、烏賊の一夜干しを炙ったヤツに、数の子を出してくれる。
「ここって、バー?」ってからかいながら、五十嵐川から頂いた。
フルーティーと言う言葉がピッタリ合うような飲み口。
何かの果物が混じっているような気さえする爽やかな酸味と甘みが交錯し、
後味に不思議な甘みと香りが残る。
幾分雑味が残る分、好き嫌いが出そうな味ではあるが、
軽やかで飲みやすいから杯が進んだ。
〆張の吟選は、一口飲んで〆張だと解る味ながら、
吟醸ならではの繊細で無垢な感じに豊な香りが乗っかってくる。
美味い!
上手く塩抜きされた数の子や、烏賊が合うのはこっちの方。
華奢に見えてしっかり芯のある酒だから、ゆっくりじっくり楽しめた。
「五十嵐川」は若い娘のような酒で、
「〆張鶴・吟選」は大人の女のような酒。
どちらも優しく甘く心地よいが、付き合うと後が怖い感じ。
中途半端じゃ許さない〜♪という感じがヒシヒシとして、
結局ドップリお付き合い・・・・。
結局ハマの大虎は、気持よ〜くご帰宅遊ばされましたとさ。
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