今日も朝からロケ。
このところ、昔のようなペースでロケが入る。
追撮(追加撮影)だから、予算が無いという事もあるだろう。
でも、誘ってくれる事はうれしい。
(部っ長ぉ〜、伝票ー!、とどこぉって、ま〜す・・・と経理から文句がポツリ)
14年前に自分が作った物の作り直し。
その時は台本を構成作家に頼み、後は撮影から編集まで全て自分でこなした。
それにまた、私の映像が加わる事は、ちょっと因縁めいた物を感じる。
空はすっかり春の色で、薄い雲が遊んでいる。
木々にまだ色が無いから寒々しいが、写った画はちゃんと春だった。
ビデオカメラが上手く肩に乗らない・・・と感じてはいるものの、
作る画は昔の物に近づいていく。
スチールには無いテンションの維持は、想像以上に神経を消耗した。
ディレクターのイメージを聞いて、その場で画を切り取る。
ファインダーを覗く前までは色々呟いている彼が、見た瞬間に「回して」と言う。
もう回ってるのさ・・・・
必要だと思う画は、気に入った瞬間に回すモノ。
一々ディレクターの指示なんて仰がない。
すぐ、(VTRを)回しちゃうのサ(^_^)
スチールサイズが身についているから、テレビサイズに違和感を覚える。
しかし、自分の切り取りになってきたと実感する。
全て取り終わって片付ける時、カメラが肩に乗っている事に気付いた。
今頃になって乗るなよ・・・・
もうちょっと早く蘇れよ・・>俺
ロケから帰って、ディレクターがプレビューする。
要求されたモノが全て揃ったようだ。
「・・・ッオッケィ!」
その声の力強さに、何度でもロケに行こうと思えるエネルギーが湧いてくる。
と思う間もなく営業から電話。
「月曜日、写真撮ってくれませんか?」
もう、何でも撮ってあげるよ・・・・。
どうやら、総務部付きカメラマンという肩書きが、つきそうだ。
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