昼に友達と肉を食べる事になった。
狂牛病以来なんとなく離れていたのは、ただ「何となく」。
スーパーのラベルは嘘ばかりで、今までいっぱい食べてきたから、
今更気にする方がおかしい。
それでも「なんとなく・・・」となるあたり、
やっぱり情報に流されているのだろうか。
横浜駅西口の天理ビルの最上階あたりに、
「瀬里奈」(鉄板ステーキの店)があったはず・・・
と行ってみたら、見事に潰れていた。
以前は、横浜港が見渡せる絶好のロケーションだったけど、
正面に横浜ベイシェラトンができてしまって×。
そのロケーション抜群のシェラトンにも鉄板焼きのレストランが有り、
狂牛病が追い打ちかけたのだから・・・。
しかし、頭の中にはステーキが浮いている。
どうしても牛肉が食いたい。
セカンドチョイスを考えていなかったから狼狽えたが、
瀬里奈を撤退させたシェラトンに行ってみた。
しかし・・・・
昼間から、クソ高いレストランがいっぱいだ。
ウェイティング30分なんて言われて、諦める。
昼から5000円を超える食事なんて贅沢過ぎる・・・と自分を慰めながら、
空きっ腹にがっしりと後ろ髪を掴まれても、まずはシェラトンを出た。
そこで、ピンときたのが「知喜多」
シェラトン前の道の向かいにある、知る人ぞ知る店だ。
ここは水信(野菜・果物販売)レストラン部門の店。
所謂「鉄板焼きステーキ」の店。
もう30年以上の歴史があるはず。
場所がモアーズの裏手になり、駅からすんなり行けるとは言いがたい。
だから、観光客はまずいない・・・はず。
そこなら食えるはず・・・だ・・・と(^_^)
果たして、店に入ると大正解。
待たずに座れた。
しかし、満遍なく混んでいる。
前菜2品・スープ・牛フィレ又はサーロインステーキ・
サラダ・ご飯・味噌椀・デザート・コーヒー
の「知喜多ランチ」2800円をオーダーする。
前菜の後、ホタテの入ったスープをもらう。
味噌汁があるのにスープも? と思うが、ホタテや海老の入った逸品で、
グツグツと沸騰した状態でサーブされた。
熱いスープは、吹いたり吸ったりしながら飲むクセがある。
だからかも知れないが、その時だけはタバコの匂いは勘弁して欲しいと思う。
しかし・・・
この日もやっぱり、プカ〜っと喫煙しているお水系お姉さんがいた。
赤ワインをボトルで頼み、タバコを吸いながら歓談中。
相手は50代に見える男性で、話の内容からそれなりの地位を持つように思える。
年の差が少なくとも10〜20は有りそうだから、普通のカップルには見えない。
日曜の昼間にステーキ食いながらワインをボトルでグイグイ!っとくれば、
勢いつけてご同伴か、日頃のご愛顧に応えたデートだろう。
(あくまで主観的判断だけどね(爆))
最初に目指した「瀬里奈」の場合は、
食後のデザート&コーヒーは違う場所を用意してくれる。
だがこの「知喜多」の場合は、カウンターに座らせっぱなしだ。
だから食後の一服を吸うのもカウンターでしかあり得なく、
文句はつけたくないとは思うのだが・・・・
ステーキはフィレをレアでオーダーした。
120g位の大きさだが、それでもボリュームは充分に感じる。
久々の牛肉、やっぱり美味いなぁ・・・
でも、関西の人間に言わせると、関東の牛肉は美味しくないらしい。
確かに、アッチで食べた牛フィレのカツは、抜群だった。
カツの衣はカリカリで、牛肉は刺身でも食える肉がレア状態に火が通っているだけのもの。
肉の美味さとカツのクリスピー感が、食感と味の競演となっていた。
(思い出すとまた食べたくなるのだが、
横浜じゃそんな肉をカツにしようなんて誰も考えない)
肉と言えば牛肉という概念がある位、関西で牛肉はポピュラーだ。
彼等が「肉まん」の事を「豚マン」と言うのは、そのせいだろう。
だからと言って、横浜中華街で「豚マン」というネーミングで売るのはやめて欲しい。
「肉まん」というものは豚肉がスタンダード。
他の肉は使わないモノと決まっている。
ちょっと前まで、横浜で「豚マン」なんて言ってたのは
「江戸清」だけだったはずだ。
その「江戸清」には巨大な「豚マン」等アイデア商品が多い。
だから観光客には受けが良く、いつも店は賑やかだったりする。
だけど、味で有名店と真っ向勝負しないのは、気持ちよくない。
第一「豚」があるなら「牛マン」とか「鶏マン」とかが有るように思うじゃないか。
皆で「肉まん」って言おうよ〜!
でも、「牛マン」ってあったらどんなだろう・・・・。
メンチカツの外側が中華マンか?
とくだらない想像をする午後、
久々にゆっくり贅沢に食事をした。
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