「男の人がリングをするなんて・・・」
そう若い女性に言われて、少したじろぐ。
確かに今、私は4本のリングをしている(ブレスレットは2つ)
きっかけは,KENTAUROSのリングを手にいれた事だった。
もともとブレスレットはしていたが、
当時担当していたビデオカメラを扱う上で、リングは大いに邪魔になる。
で、一切しない主義を通していたのだが、それも随分過去の事。
シリアルNo.17を自分の物として登録した日以来、
右の薬指がソレの定位置となった。
一つも二つも同じ事。
ちょっとボリュームのある羽をモチーフにしたリングを購入してからというものの、
あっという間に4つになって、今じゃすっかりヘビーユーザー(^_^;)
自分的にはバランスよく収まっていると感じているが、傍目からはゴツク見えているらしい。
「そう言えば、君はしないんだね?」
「嫌いなんです」
「随分細い指だよね」
「これだけは母親に感謝です。 とても気に入っているんです・・」
サイズは7でも大きいらしく、小指は5・・・とか。
指の細い女性とあまり付き合った事はなく、妙に細くて綺麗な指が珍しく眺めてしまう。
石の好き嫌いはあっても、リングは好き・・・といった女性ばかりに縁があったから、
どんなリングをどの指にしているか・・・というような意味を聞く事は多かった。
彼女に「リングの位置によって意味があるのか?」ときけば、「特別な人がいる場合は右の薬指」と答える。
(ステディがいる場合は右の薬指、既婚で左の薬指が、現在の流行りらしい)
しかし「嫌いだから・・・」という前置きがあって、「彼氏がいてもしていない」とも言った。
右の中指と薬指、左の中指と小指にリングをしている私は、
彼女にはどう見えているのだろう・・・?
バイクが持つ「死」のイメージのを象徴するモチーフは、
ライダーが無意識に好んで身につける事が多い。
スカル、ナイフ、血、等を背中に描いて走るライダーは、多く存在している。
小物やアクセサリーにそんなモチーフを選ぶのも、そう。
それはやっぱり、普通の感性とは言い難い。
本当に怖そうにスカルを見る彼女を見て、お互いの生活環境が違い過ぎる事を感じたが、
それが普通の感覚だと再認識も、させられた。
それでも、スカルのリングを外す気が無いのは、何故だろう・・・・。
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