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Malt Crazy
道楽もほどほどに
日記的雑感
 
 

薪窯ピッツァ

大将より電話が入る。

「藤棚のピザ屋に居る。
 ピッツェリア・スペリアーモ
 という店だ・・・」

石窯で焼くと聞いて、興味が沸々と湧いてくる。
で、行きました、
藤棚商店街まで(^_^;)


店はカウンターとテーブル席がちょっとの
こじんまりとしたサイズ。
15人収容は難しそうな感じだが、
小綺麗で洒落た内装と大きな窓が特徴だ。
下町には不似合いな程まとまっている・・・
と言ったら、失礼か(爆)

窯は、薪窯で、スタッフもキビキビ動いている。
これは・・・・
期待できるかも。

初めてのピッツェリアに行ったら頼むモノは決まっている。
マルゲリータとビールだ。
しかし、メニューも見ないで決めるのは失礼だから一応メニューを見ると、
ピッツァ系がかなりの範囲でメニューを埋めていた。

マリナーラ  1100円
マルゲリータ 1200円

まぁまぁの値段なので、予定通りマルゲリータをオーダーした。

先に食べ終わっていた大将と宮田氏がそう頼んだらしく、
生地を薄く伸ばして、縁は少し厚めにするナポリスタイルではなく、
縁まで薄く伸ばした薄焼きの形で焼き上がってきた。
(普通はナポリスタイルだとか)

チーズはモッツァレラの良い所が出て美味しい。
しかし、その濃厚な味を受けるトマトソースに力が無い。
生地の熟成がちょっと良くないのか、窯の温度が低いのか、
生地自体の美味しさが足りない。
何より残念だったのが、オイルの量なのか、薄焼きにしてしまったせいか、
油で揚げたような風味がついてしまった事だった。
(悪く言うと、ナンを食べているような感じ)

薪窯で焼いたにしては、その特徴が出ていない。
何だかガッカリだなぁ・・・・。

どんな塩を使っていたか、生地をどう管理していたかは、
カウンターで食べられなかったので知る由もないが、
なんとなく味のバランスが悪かった事から、
素材の特性を掴みきっていないのだと想像できる。

でも・・・・と思った事が一点ある。

この店流のナポリスタイルで焼いて貰えば、
オイルが縁まで回らずに済んだはず。
だから、こんな風味にはならなかったろう・・・という事。

薪はガスと違ってコントロールが難しいが、
その香りが料理に素晴らしいアクセントを与える。
が、窯を据えるにはそれなりの条件(重量、価格、燃料の確保、煙 等)が必要とあって
まだまだ数は少ないように思う。
(私が、横浜で薪窯を使う店に入ったのは、ここで4軒目)

  #ちなみに、3枚焼きの石窯(1200×1200)で1.5トン、
   10枚焼き(1800×1900)で2.5トンのサイズ&重量(GIANNI ACUNTO社製の場合)だとか

だから、薪を使うのは、
相当なコダワリがある・・・・と考えて良いはずだ。

薄焼きのピザは横浜のスタンダードではあるが、
石窯で焼くナポリスタイルピッツァに慣れている店で頼むのは
いささかワガママが過ぎていたのかも知れない。

この店は、まだ1年位しか経っていないと聞いて、安心する。
今やっと、窯が安定しだした頃。
そして店は、予約の客もガンガン入る盛況ぶり。
そして、客の声を聞こうとするシェフが居た。

口コミで客が増え、味にうるさい客が来るようになれば、
この店はどんどん美味しくなるはずだ。

そのうちまた、ふらっと行ってみようと思った。

 
 
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